生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

「もうダメだ」と言わないで

2017-08-22 16:54:35 | ティーンズ
先週、ソークンは一か月検診を無事クリアして、娘たちは横浜の自宅に帰っていきました。
6月から来ていたので3か月近くいたことになります。夜中に目が覚めると、ソウクンがまだいるような気がします。
疲れましたが、無事役目を果たせてほっとしています。

TEENS礼拝では、職業人シリーズとして、福祉関係で働いているクリスチャンの証しを聞いています。
先日は、ケアマネージャーとして働いておられるOさんのお話でした。一部紹介させていただきます。

風邪をひいて自宅で転倒し、ひとりでトイレに行けなくなってしまった高齢者のFさんの事例が挙げられました。Fさんは「こんな身体になってしまって、もうダメだ」と言ったそうです。
言葉がけ次第で、その後がずいぶん変わることがわかりました。

①「もうダメだなんて言わないでください。大丈夫ですよ」
②「頑張らなくていいのですよ。ゆっくりしてください。今までずっと頑張って来たではありませんか」
③「これまでのようにお仕事ができなくなって、つらいでしょう。それでも、以前のように何か役目を果たしたいとお考えなのでしょう」

①~③、どれもよい言葉がけですね。でも、意欲的になるのは、③のように言われたときだと教えていただいて、確かにそうだと思いました。
Fさんは、「もうダメだ」と絶望しています。①や②のように言われると、治る見込みがないかもしれないと思い、リハビリをしようという意欲がなくなってしまいます。
③のように言われると、ダメじゃないかもしれない。以前と同じようにはできなくても、何か役に立つことができるようになるかもしれないと思うのです。

ここで、ケアマネージャーは方向性を考え、ケアプランをたてたり、トイレに手すりをつけたりします。

新約聖書のエペソ2:10には「私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行いに歩むように、その良い行いをもあらかじめ備えてくださったのです。」と書かれています。

わたしもそのうち高齢者と呼ばれるようになります。最近、高齢者の心境がわかってきました。

昨日と今日は同じようですが、だんだんと体のあちこちが痛くなり、頭がぼんやりとし、今まで普通にできていたことができなくなってきます。
あせってもゆっくりとしか行動できず、物忘れをし、人の名前がわからず、言葉が出てこないこともあります。怪我や病気をするとたちまち弱ってしまい、回復が遅れ、自分は「もうダメだ」と思ってしまうことがあるでしょう。

そのような方たちに言いたいです。
あなたは、ダメなんかじゃありません。生きている限り使命があるのです。
60代には60代の、70代には70代の、80代には80代の、90代には90代の使命があるのです。

人は、良いことをするために神様によって造られた作品だからです。もし寝たきりになったとしても、「祈る」という仕事ができるので、使命を果たせます。


カテゴリーに『ティーンズ』を加えました。


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