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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

失うことにより、わかることがある

2018-10-05 14:58:55 | 聖書から
水曜礼拝で士師記16章を学びました。5月に学んだときは、サムソンの全盛期でしたが、今回は晩年のサムソンンです。

サムソンは、神様によって特別な力を与えられていました。素手でライオンを倒したり、門柱と扉を引き抜いて肩にかついで山に持って行ったり……。
イスラエルがペリシテ人に支配されていた時代にあって、怪力サムソンの登場は同胞イスラエル人にとって、頼もしい存在だったことでしょう。ペリシテ人は、サムソンを恐れて何もできずにいましたが、サムソンを倒す機会を狙っていました。

サムソンの弱点は女性でした。サムソンはデリラを愛しました。そのことを利用してペリシテ人たちはデリラにサムソンの力の秘密を聞き出すように頼みました。

デリラはサムソンに尋ねます。が、サムソンは嘘をつきます。何回か繰り返されたのち、サムソンは本当のこと(髪の毛をそり落とされたら力が弱くなる)をついに明かしてしまいます。

サムソンの力の秘密をペリシテ人に告げたら、サムソンがペリシテ人に殺されるかもしれないとデリラは承知していたはずなのになぜ?と思いますが……。サムソンとデリラの愛は不完全でした。

サムソンは髪の毛をそられて力がなくなったとき、初めて自分の弱さに気づきました。特別な力は、神様から頂いたものだと気づき、神に立ち返ったのです。

「サムソンは20年の間イスラエルをさばいた。」書かれているところから、そのときのサムソンは最初のころと違って、晩年であったことがうかがえます。

人は晩年になると、力、健康、大切な物、積み上げてきたものを失いますが、失うことで見えなかったものが見えるようになります。失ったことにより、わかることがあります。神様はサムソンが立ち返るのを待っておられました。
神様はあなたを待っておられます。


わたしは若いころ、年をとれば達観の心境になったり、穏やかで平安に包まれたりするのかなと思っていました。体力的な衰えはあっても、もともと体の弱い者なので、それほどの変化は起きないだろうと思っていました。
けれども60歳を超えたときから色々な故障が起きて、日常生活の中でも身体の衰えをはっきり知らされて、内心「このままの速度で老化していったらどうしよう」とあせっている自分がいます。


「失うことにより、わかることがある」と牧師先生が言われました。そうです。確かにあります。
年をとって、できないことがひとつひとつ増えていって、最後は横になるしかできなくなるかもしれません。でも、そのときが神様にいちばん近いときなのでしょう。

明日は土浦の全国花火競技大会です。台風が通過するので強風が予想され、中止か延期になるのかなと思いましたが、予定通り行うそうです。我が家からよく見えるので今年も息子一家が来ます。
事故のないように祈ります。


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