生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

6節まであった「きよしこの夜」

2009-12-03 20:18:14 | 日本クリスチャン・ペンクラブ

クリスマスシーズンになると、「きよしこの夜」が聞こえてきます。教会へ行ったことがない人でも「きよしこの夜」を知らない人はいないでしょう。

「きよしこの夜」は賛美歌109番ですが、3節までしか歌詞が書かれていません。
数年前、6節まであることを知ったとき、心打たれました。
ドイツ語の原作は6節まであり、その翻訳をメロディーにあわせて日本語の歌詞として書かれたのが日本クリスチャン・ペンクラブ(JCP)のメンバーでもある詩人、佐藤一枝さんです。

佐藤一枝さんは、たくさんの賛美歌の作詞をなさっておられます。その佐藤さんと先日JCPクリスマス会で朗読劇をご一緒にさせていただきました。佐藤さんは80歳過ぎておられますが、美しく乙女のような声でマリヤ役をされました。わたしはヨセフ役でした。

きよしこの夜の4~6節の歌詞を紹介します。


4 きよしこの夜 神のみ子が 
  栄えの姿 惜しまず捨てて
  降(くだ)り給う 罪の世に

5 きよしこの夜 小さきみ手を
  かかげて招く 救いのみ子は
  愛し給う 友の如(ごと)

6 きよしこの夜 み傷しめし
  すべての民に ゆるしの恵み
  与え給う イエス・キリスト


以下はわたしなりの解説です。

4 神様の子どもであるイエスさまは、本来栄光に輝いたお姿です。それなのに栄光の姿を惜しまず捨てて、人間の赤ん坊として最も貧しいところ(家畜小屋)、罪に満ちたこの世界に生まれて下さいました。

5 イエス・キリストは、どの国の人たちも、どのような身分の人たちも、小さな手をかかげて招いて下さり、友のように愛して下さいます。これは、世界平和を意味します。

6 み傷というのは、十字架にかけられたときの傷です。キリスト生誕の歌なのになぜ十字架が出てくるのか? と思われる方もいるでしょう。
それは、キリストが生まれた理由が十字架につけられるためだったからです。

「すべての民にゆるしの恵み」
と書かれているようにキリストは、わたしたちの身代りに十字架にかかって罰を受けて下さいました。そのおかげでわたしたちはキリストを信じるだけで罪をゆるしていただけるようになったのです。ゆるしの恵みを与えていただいたのです。


今年のクリスマスは、「きよしこの夜」を6節まで賛美しましょう!


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