生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

花かんざしの花のように

2007-03-12 13:07:11 | 日記

今回、実家にいる期間が長かったので、本、原稿用紙、画用紙と色鉛筆を持って行きました。
本を読む時間は眼科の待合室で充分ありました。実家にパソコンがないので(父の使っていたワープロはありますが、使い方がわかりません)創作をしようと原稿用紙を持っていきましたが、一字も書けませんでした。画用紙と色鉛筆は「はこぶねクラブ」の紙芝居を描くためです。場面毎に描いていったので絵は15枚にもなりましたが14枚描き上げました。絵はテレビがついていても、母と喋りながらでも描けます。どうしても描けないところは残しておいて、娘に手伝ってもらいました。


母が紙芝居に興味を示したので、童話を読んで聞かせました。だいぶ前に書いた物ですが、わたし自身気に入っている作品で、聖書を舞台にしたイースターのお話です。

娘は9日にやってきました。数日前、連絡がつかなくて随分心配しました。学校の教室にこもって絵を描いていたというのでほっとしましたが、連絡くらいとってほしいというのが親の気持ちです。

娘と話していておもしろいことに気づきました。わたしは家から娘に電話するとき、長くなるのでアイロンかけや絵を描くなど片手でできることをやりながらします。娘も電話を受けるとき、たいてい絵を描いているというのです。娘とわたしは性格がまるきり違うと思っていましたが、似ているのかもしれませんね。


今日、難病の方の証を読ませていただきました。真実な証に心打たれました。肉体的な苦しさより、不自由さや苦しみをひとりで抱えるという孤独感がいちばん大きな苦しみだと書いておられますが、共感しました。

誰かにわかってもらいたいという思いは、癌患者も同じです。わたしも乳癌でリンパ転移がわかったときは苦しみました。今、わたしの心は主にあって平安ですが、再発転移の恐怖がなくなったわけではありません。周囲には「大丈夫よ」と励ましてくれる人はたくさんいます。でも、この思いを完全に理解してくれる人はいません。イエス・キリストだけが完全な理解者です。

その方もイエス・キリストと出会って慰めを得られました。障害や難病を与えられて苦しんでいる人たちにみことばが届けられるようにご自分を用いてくださいと祈っておられる姿に感動しました。

写真の花は花かんざしです。去年買い求め、花が終わってから、ほとんど枯れたようになっていました。寒いところに置きっぱなしにしていましたが、暖かくなって去年の倍も花を咲かせました。キリストを信じる人がこの花のように増え、多くの人の心に花を咲かせますように。


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