イヤフォンを付けながら音楽やラジオ放送を聴きながら、歩いたり走ったりするのが流行っていますが、私は余り好きではありません。 将来的に聴力障害を起こしたり、偏頭痛の原因を作るような気がするからです。 また、鳥がさえずる声や小枝が風でさわやぐ音が聴こえる方が、ごく自然だと思うからです。
芹沢光治良さんが90歳になってから書き始めた神のシリーズの第5巻目の「人間の意思」の最後のページに、「風の声を聴く」という言葉が出てきました。
私は、この言葉に出会って(何度の読んではいるつもりなのですが)、ああ、そうか、この大自然の風の声から、イヤフォンは私たちを閉ざしてしまうことになるのだなと、改めて感じ入ったのでした。