ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

作為を持たず只管長く吐く息だけに意識を集中する

2013-03-26 07:27:32 | 座禅

 私は、10数年前に生まれて初めて座禅(静功)を行なった時には、何も考えず、ただひたすら真っ暗闇の中で,出来るだけゆっくりと長く息を吐くことだけに、意識を集中していました。

 勿論、始めた動機は、当時、胸のあたりの異常を感じたので、それを克服できればいいなあと思ったのですが、座っている時には無我夢中で、長く息を吐くことだけしか、考えていませんでした。

 然しながら、胡座を組んだ初日に、頭の上の百会が活性化して、電子の輪の帽子をかぶったような状態になったので、興味半分で続けたこともあります。

 始めは足の痺れもありましたが、座禅に慣れるに従い、痺れも感じなくなっていきました。 私の場合、体の微妙な変化が先にあり、その変化を楽しみながら続けられたことも、あるかもしれません。

 深呼吸の要領で,出来るだけ大きく吸って、ゆっくり長く吐くことだけを、意識して行なって来ました。 呼吸法には種々あるようですが、幸いなことに私は全くの我流で、ごく自然にラジオ体操の深呼吸の延長みたいなものでした。

 私たちは、これまでの生活の中で、呼吸を意識したことはありません。 ましてや、わざわざ息を止めるということも、特別なとき以外は行うこともありません。 私の呼吸の仕方の考え方は、流れるような自然の呼吸です。

 出来るだけ極限に近い形で息を吐き切る寸前まで吐きながらも、あくまでも吸う、吐くの呼吸のリズムは、流れるように自然であることが大切なのです。

 息を吐き切る寸前で軽く息を止め、また大きく息を吸います。 この流れるような感覚が感得できれば、大きく前に前進するのではないかと思っております。

 

 

事務所北側を流れる乞田川の桜 遠くに見えるとんがり帽子の建物には柔ちゃんがお母さんと4年間住んでいました