Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

スカウティングの勝利(6節札幌戦)

2019-04-07 22:42:33 | マッチレポート19'

マルっと2日間札幌で遊んできた。楽しかったという感想しかわいてこないくらい楽しかった。サッポロクラシックもたくさん飲んできた。



ということで2度目の札幌ドーム。


その5年前の札幌ドームと言えば、我らがキャプテン・鈴木義宜が特別指定時代に初めてベンチ入りした記念すべきスタジアム。当時の文章を読み返して驚いたのが、その時点ではまだ入団決まってなかったんだね。もしそのまま話がまとまってなかったらと思うとちょっと想像すらしたくない恐怖ですな。


もう一つ札幌ドームと言えばあのベッカムのPK。あのPKを獲得したのはオーウェンで、PKとなるファールをしたのがポチェッティーノ(現スパーズ監督)。




ドーム内に日韓W杯当時のアルゼンチン代表のユニフォームと当時の作戦ボードが飾ってあってそこにポチェッティーノの名があって試合前からこれ見て感動してた。


本題の試合。電光石火の先制点が決まった時点で今日はこれで負けることはなくなったかなと個人的には楽観してた。今季のチームはそれくらいに自らのペースで試合が出来ればそうそう下手な試合はしないという安定感というかチームとしての地力があるように思う。ちなみにキックオフから先制点までブロックやスローインを除くとチャナティップがほんの数秒間キープした以外は誰にもボールを保持させないままにゴールが決まっている。この日の勝利の要因を一つ挙げるとすると「スカウティングの差」じゃないかなと思う。まず先制点のシーンで小塚がスペースランニングすることは札幌はあまり想定していなかったんじゃないかなと思う。いきなりそこに走り込まれた上に、藤本の必殺パターンのニアへの速いクロスじゃなくファーにクロスと想定外のことが続いてバタついた札幌はボールに触ることすら出来ずに先制点を許すこととなった。これはスカウティングの勝利と言って過言ではないと思う。2点目も一見シンプルなゴールに見えるけど、トリテンの怜さんの記事によれば対面の菅大輝の足が速くないという事前情報が入っていた上で「徒競走勝負」に持ち込んでいたと思って見返すとなおさらにその価値が伝わってくる。正直に言うと後半のスタートから札幌がギアを上げてきたところまでは想定内で、今日の出来なら早々にカウンターを突き刺してとっとと試合を決めきれるくらいに思ってたけど、さすがにそこまでは甘くはなかった。


昨日の試合でもう一つのポイントがさんぺーと星のスタメン起用。2人のスタメン入りでピッチ上の11人は極めて2018シーズン仕様に近い状態に戻った。それを片野坂さんは「チャレンジ」と表現していたけど、2人は十分すぎるくらいにその期待に応えた。さんぺーについては当然の出来だと思うし、とにかく早くJ1でゴールを決めてほしいと思う。そしてより成長を感じたのは星。昨季左WBとして1年間レギュラーを務めながら高山の加入でリーグ戦での出番が減り悔しい思いをしていたと思う。戦術系の記事なんかでは右利きの星が仕掛けるのはカットインばかりで「縦がない」ことはもうバレていると評されることも多かった。確かに自分もそう感じることは多々あったけど、それに反発するかのように昨日の前半10分のファーストアタックは力強く「縦に仕掛けて」CKを獲得した。もちろん星がどう感じていたかなんて知る由もないけど、久々に回ってきたスタメンのチャンスで見返してやろうという気概を込めた仕掛けのように自分には映った。これで高山薫が刺激を受けないはずがないし、ポジション争いの激化は必至。三竿の完全復活も時間の問題だろうし本当に楽しみ。



一方で札幌が淡白だったなという印象も否めなかった。後半スタートから始まった攻勢が試合終了まで続いたのはさすがだったけど、分かりやすく大分が苦労している時間帯に簡単に角度もつけずに放り込む回数が多くて、本当に助かった。小塚のポスト直撃のシュートに繋がった直前のプレーもフワッと軽くて簡単に決定機に結びつけられてて何となく淡白だなという印象は90分間続いた。前節0−4の完敗でその辺りはきっちりと上げてくるかなと思っていただけに少し拍子抜けだった。



2018シーズン仕様に戻った感のあるチームの中でもしっかりとスタメンを継続している小塚はどんどん良くなってる印象。細かい局面でのうまさは随所に見られるし、前節のようなスーパーロングパスもあるし、攻守両面で機動力の高さも見せつつあって、試合を重ねるごとに恐さを増していってる。あと期待したいのは得点に直結するプレースキック。十分に可能性はあると思ってる。



「福森対決」は直也に軍配が上がったね。



地元で燃えたか怜さんはこの日もスーパー。







チャナティップ絶対いい奴だよな。



中継にもよく映るこの幕。ちゃんと北方4島まで描いてあるんだよね。



試合前にけっこう長い時間を使ってヴィジョンで放映されてたスタジアムTVという名の番組。札幌ではおなじみの大森健作さんとお笑いコンビの「アップダウン」が進行役。対戦相手の分析もかなりしっかりとしていて質が高かった。ちなみにもうかなり前かと思うけど、地上波でちょこちょことアップダウンが出てた頃はけっこう好きだったんだよね。地元で頑張ってるようで嬉しかった。


これでリーグ戦も6試合を消化。傾向は誰でも分かるくらいに明確となった。次節の仙台は鳥栖に勝ってやっと今季初勝利を掴んだとはいえまだまだうまくいっているとは言い難い。攻撃力に優れる大分のホームに乗り込んでくれば守備的な戦術を採用してくる可能性は非常に高い。と言うよりもそう来てほしい。そしてそれに我々がどう対応するかという試合が見たい。苦労するとは思うけど、そこへの対応策を早く見つけられないと残留への道も開かれない。J2の時だけの傾向かと思ってたけど、ホームであまり腰の引けたサッカーは見せられないと攻撃的に来ることが多い(我々から見て)アウェイで勝ち点を稼ぐ傾向というのは意外にもJ1でも続いていきそうだ。




札幌はもう何回も行ってるので観光としての見所って意外となくてひたすらに食べてた。でも勝ちゲーム見て、あとはひたすらうまいもんばかり食べてるってこんな楽しいことないよね。


ジンギスカン食べて


軽く歩いたあとに豪華刺身の盛り合わせと日本酒(釧路の福司うまかった)をハシゴして




12時間後にはまた寿司ほおばってるとか自分でやったことながらもう頭おかしい。札幌駅で人気の回転寿司屋が激オシしていた「二階建てホタテ」なる狂気の握りがマジでうまかった。一階だけでも十分に肉厚なのにそれ重ねちゃってるからね。それと初めて食べた生のニシンがうまかったな。もともと光り物が大好きだけど、自分の中での青魚ランキングでいきなり上位に食い込んでくるうまさだった。


ということでただただ楽しいだけの遠征記おしまい。ルヴァンがんばろう!
コメント
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