Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

指揮官の怒号(34節鳥栖戦)

2020-12-20 22:25:03 | マッチレポート20'

今季最終戦に行ってきた。コロナ前の当初の3月にやるはずだった時も飛行機もホテルも予約して行く予定にしていた。福岡で行ってみたいお店があったので、今季のアウェイ遠征の中で鳥栖戦は優先順位が一番高かった。あれから9ヶ月、世間の情勢は好転したとは言い難いし、長距離移動するべきか悩むギリギリのタイミングだったけど、試合もそれ以外も諸々楽しかったので、行って良かった。鳥栖のスタジアム(もう◯◯スタがよく分からなくなってきたのでこう呼ぶ)は9年ぶりだったけど、やっぱりいいスタジアムだよね。目の前でゴール決まるとたまらんよね。



結論というか、一番言いたいことから入る。キックオフからアグレッシブな鳥栖の寄せにひるんで完全に試合のペースを握られた。つまらないミスも多くて先制されるのは時間の問題だろうなと覚悟しながら見ていた。多分前半の18分頃だったと思うけど、この試合のターニングポイントが訪れる。浅田飴に象徴されるように試合中ずっと指示を出し続ける片野坂さんだけど、この時は詳細はよく聞こえなかったけど、「戦えよ!」的なメンタル面でのゲキをかなり強い口調で放った。片野坂さんが試合中にこういう類いのことを言うの珍しいと思うんだよね。ちょうどスタジアムが静かなタイミングだったので、スタンドも含めて空気が一変したように感じた。多くのサポーターも聞いていたため、その後拍手が起きた。自分も含めて「ユルいな」と感じていたサポーターは多かったんだと思う。これを機に連続でCKを奪い、先制点の流れへと続いていく。トリテンではシャドーの位置の入れ替えが流れを変えるきっかけと書いてあったけど、自分はあの片野坂さんの怒号がこの試合の流れを変えたと思うよ。でも本当はそういう部分ってピッチの中で何とかしてほしいと思っているのが本音。



久しぶりの先発だったからなのか、契約関係のことなのかは分からないけど、この日の渡は明らかに気合いが違った。序盤にミスが多かったことを考えると、むしろイレ込み過ぎていた、空回りしていたと言ってもいいというくらいの気合いだった。試合前のアップでも先発組が引き上げてもずっとノールックのリフティングを繰り返していてキックのフィーリングを確かめてた。


円陣でも1人天を見上げ、集中していた。


見よ、この表情!みなぎる気合い!

ゴールの形は狙っていたようなものとは違ったかもしれないけど、あのこぼれ球を拾えたのは並々ならぬ集中力がゆえだったと思うよ。






一吠えしてから歓喜の抱擁。相当嬉しかったんだろうね。


知念が渡の頭をパーンからの、


思ってたよりもクリーンヒットしちゃって「あ、ごめんごめん」。



也真人のゴールが決まった時は勝ったと思ったんだけどな。誕生日でJ1初ゴールでこんな出来上がったストーリーなかなかないのにな。勝たせてあげたかったな。


GKについてはもう今シーズンはこのまま高木でいくのかなと思っていたけど、最終節は再びキョンゴンに出場機会が巡ってきた。起用の理由をあれこれ考えてみたんだけど、あまりにもCKからの失点が続くから高木よりはハイボールに強さを見せるキョンゴンが選ばれたんじゃないかなと思った。しかし2点目は完全にキョンゴンのポジションミス。ノリさんが競り負けると思ってなかったのかもしれないけど、あんなにニアを空けたらアカンだろ。まあ、林の野性味あふれるドリブルが素晴らしかったところはあるけど。しかし伊佐耕平、菊池流帆、林大地と大体大はキャラの立った選手が多く出てくるな。



他にも鳥栖は羨ましくなるくらいいい選手が揃ってた。特に左SBの中野伸哉はまだ高校2年生でこの日2アシスト。『 第33回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 - Triority(トライオリティ) 』 2018年のクラ選(U−15)で実際に見た時にいい選手だなとは思ったけど、あれからわずか2年でJ1でスタメンで出て2アシストまでするとはちょっと想像出来なかったな。上半身のフェイントだけで達也を振り切ったシーンなんかは思わず声が出ちゃったな。


松岡は言うに及ばず、樋口も恐かった。それと自分が今シーズン最もブレイクすると予想した森下龍矢。也真人のゴールの前にロングボールの目測を誤ったのは完全にミスだったけど、この日も躍動感があった。名古屋を含めて複数クラブからオファーが届いているらしいけど、彼のポテンシャルと鳥栖のクラブ状況を考えると、1年での移籍は既定路線だったように思うよ。もちろん残留するかもしれないけど。まだまだ石井も本田もいるし、鳥栖はこれだけ若いタレントが充実していれば黄金期到来の予感さえするけど、それよりも何よりもこのオフに彼らが刈られないかどうかにかかってるよね。



引退する岩下は片野坂さんに挨拶。ガンバの時に一緒にやってたかな。



岩瀬さんももしかするとこれで最後かもしれないね。大宮の監督と大分のコーチだったら、迷うことはないと思うよ、普通に考えて。



DOTAMA氏、かっこいいね。鳥栖カラーのスパイクでピッチに入ってきたの好感度高い。


これでオフシーズンに入るわけだけど、早速智輝移籍というデカめの一撃から飛び込んできた。五輪があるから来シーズンオフだろうなと思ってたからちょっと不意をつかれた。ただ智輝に関してはやることやったし、遅かれ早かれな部分はあると思うから、国内移籍は受け入れづらいとこがあるけどやむを得ないかなとは思うよ。オフシーズンが短いだけにこれから一気にドバドバ情報が出てくるはずだから、取り乱さないように穏やかな年末年始を迎えたいものです。
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