Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

何とも微妙な今季のチーム(15節山形戦)

2022-05-08 23:52:25 | マッチレポート22’

見逃さなかったよ。「もっとこっちに寄りな」と呉屋が自らニータンの手を引いた瞬間を。




ダメだよ〜、もう呉屋も三竿も優しいパパの表情しちゃってんじゃん。これから戦いに向かう漢の表情じゃないよ。ニータン、骨抜きにするのはサポーターだけでいいの。選手までメロメロにしなくていいんだよ。



と、ホッコリと入ったところで本当に負けなくて良かった今日の試合。何が負けなくてよかったかって言うと今日はずっとイライラしていた。


何にイライラしていたかと言うとクラモフスキーにずっとイライラしていた。アイツずっと文句言ってんだよ。本当にずっと。ファールやジャッジの度に全部文句言ってんの。


確かに今日のジャッジは双方にフラストレーションの溜まるものではあったけど、それでもさすがに言い過ぎ。挙げ句の果てにはオフサイドのジャッジにまで文句言い出して、さすがに頭おかしいのかなと思った。あんなヤツを喜ばせてたまるかという一点のみにおいて負けなくてよかった。


序盤は大分ペースだったものの山形が呉屋と伊佐の間を通してボランチにパスを付けられるようになってからはずっと山形ペースだった。結局最後まで試合の主導権を奪い返すことは出来なかった。ただ山形にもキレはなく連戦の最後らしい重たい展開がずっと続いた。ドローが妥当の内容だっただけにまあこれでいいんじゃないだろうか。


連戦の最後なので内容を語ることにあまり意味を感じないんだけど、ちょっとケガ人が多すぎるね。試合前にこれだけテーピングを巻いている伊佐を先発で起用せざるを得ないチーム状況がまずい。程度の大小はあれど現在ケガをしていると思われるのは、刀根、長沢、朝陽、成豪、也真人、ノム、香川あたりかな。ここからは1週間空くので急激に内容が改善することも考えられるけど、今月中にまたリーグ戦の連戦があるからいずれにしても今の選手層のままじゃまずい。


「よく追いついた」とは絶対に言わない。それを言うなら大宮戦でちゃんと勝っとけという話。大宮戦で何としてでもこじ開けて勝ち点3を取ったチームにならこの試合の展開で「よく追いついた!」と賛辞を送りたいけど、どっちも似たような試合で自分たちのホームではこじ開けられなかったにも関わらずアウェイではこじ開けられてんだから、それで「よく追いついた」なんて評価にはならないよ。大宮戦で勝ち点3取っておけば、この試合はATに決勝ゴールを決められてても合計勝ち点は3なんだから。悪くはないとは思うけど、何となく今シーズンのチームは気持ちを乗っけにくいなという印象。もう長いことサポーターをやっているので勝つことでしか納得感を得られないわけではないんだけど、今シーズンのチームからは納得感を得られにくいというのが一番近い表現なのかなとも思うけど、違うかもしれない。ただ気持ちが熱くなって勝ち点落としても一緒に悔しがるような気持ちにもならないし、何なんだろうか。もうシーズン序盤という時期は過ぎたわけで、この微妙なモヤモヤとした感じは早急に払拭してほしい。



それにしてもよく追いついたよね。特に後半はゴールの香りは極限まで無臭だったから、本当ああいう何の脈絡もないところからゴールが生まれるのがサッカーの面白いところであり、恐いところでもある。こうやってゴールを決めたペレイラに将輝が真っ先に到達しているのを見ると半年前の国立を思い出す。でもね、劇的かもしれないけどDFが大事なゴールを決めてばかりのチームはうまくいかないという思いがあって、それは阿部吉朗が引退時のインタビューを読んだ時からずっと思ってる。チームが前に進むにはやっぱりゴールを決めるのはアタッカー陣であってほしい。まあ、それにしてもよく追いついたよね。



前半はずっと伸太郎を中心に見ていた。このブログでもずっと書いてきたけど、個人的に伸太郎には大きな期待をしていたし本当に好きな選手。レンタルはまだしも完全移籍が決まった時は残念な思いと同時にクラブへの怒りも感じるくらいだった。だから対戦相手としてだけど、こうやってもう一度伸太郎が走っている姿を見られたのは本当に嬉しかった。




伸太郎が北九州に移籍したのが2018シーズンのオフで、奎汰の入団が2019シーズンなのでプロとして一緒にやったことはないけどアカデミーの先輩後輩でマッチアップ。どっちがより強く意識してたかな。


もはや恒例とも言えるアカデミー卒業生による吉坂さんとの両手握手。


奎汰よりも2つ下の将輝なんてもっと繋がりが薄いだろうけどそれでも挨拶にいくアカデミー卒業生の繫がりが嬉しいね。



山形は山田康太のチームになりつつある印象。ただ加藤大樹が再三左サイドからアーリークロスを入れてたけど、中で待ってるのがワントップなので我々としては楽々はね返せた。山田康太があそこに飛び込んでくるようなら相当恐いけど、もっと10番的立ち位置で振る舞いたそうだったからチームとして最適な配置をまだ探っている感じなのかな。栃木戦の決勝ゴールもそうだし、今日の先制ゴールもそう。終盤のゴールで勝ち点を動かせるチームは勝負強いからこれが続けられるようなら山形はまだ上がっていきそうだ。ただクラモフスキーだけは絶対に認めん。



交代で退いた後、伊佐から下平監督に立ち位置の説明みたいなことを手振り付きでやっていて下平監督もそれに耳を貸していた。片野坂さんの時には見なかった光景だなと思いつつ、どんなことを話していたのかが気になる。



ご要望でしたので試合終盤を必要以上にドラマティックにしておきましたけど、お気に召していただけましたでしょうか?





スタジアムによって自動散水のところもあれば、手動散水のところもあるけど、山形はついに秘密兵器・自動車型散水マシーンを投入してきた。試合前もハーフタイムもかなり入念に散水していた。我々もパスを回したいので有難かったけど、途中で北斗だったかがすっ転んでいてさすがに撒きすぎではと思ったよ。



フィジコの佐藤さんと野田裕喜。


これはフクアリでの千葉戦の時だけど米倉とも仲良さそうに話していた。ガンバ中心だとは思うけど、意外と交友関係の広い佐藤さん。



あの歓喜の昇格から3年半ぶりのNDスタ。山形も3年後には新しい専スタが完成することが決まった。サッカーに全然興味のないタクシーの運ちゃんでも概要をスラスラとしゃべれるくらいで県民の期待感は高いのかなと感じた。雨後の筍のように各地にクラブが出来たフェーズはもう落ち着く。次は間違いなくスタジアム(出来れば専用)を軸にしたクラブ運営が中心となるフェーズがやってくる。昭和電工ドームも完成から21年が経過。これまでの経緯を考えれば難しいのは分かってはいるけど、2002W杯仕様の陸上競技場が時代遅れとなるのはもう遠い未来の話ではない。





今回は初めて空路で山形入り。どこに行っても新緑が美しくて歩くのがとても楽しかった。









いつもは車で来てパッと帰ってしまっていたので気付かなかったけど、NDスタのある天童市はとにかく将棋推しがすごい。ただタクシーの運ちゃんも言ってたけど、天童市は将棋の街ではなくて将棋の「駒」の街。あくまでも駒を生産しているだけで、盤は作ってないし将棋の名人を何人も輩出しているわけではないそう。ただイオンモールでさえ天童市だとこんな感じになっちゃうくらいに将棋の駒を推している。


そして天童市と言えば世界を震撼させる奇祭・人間将棋の開催地。開催地は山の上にあるということで野生のカモシカと遭遇しながらも息を切らして登ってきた。




いざ行ってみると思ってたよりも全然小さい。むしろショボい。山の上でこんなに広い敷地があるのに何でこんなにコンパクトにまとめてしまったのか。もっと奇祭であってほしかった。天童市よ、もっとエキセントリックであれ。


微妙な戦績の続く我が軍ではあるもののそれでも自動昇格圏までわずか勝ち点8差。シーズン序盤を考えるとまさか第15節で横浜FCが自動昇格圏から脱落しているとは思わなかったので、これからもどうなっていくか全く読めない。ただ一つ言えることは今のチーム状況のままでこの大混戦から力強く抜け出すことは絶対に無理。戦術のブラッシュアップなのか、選手の入れ替えなのか、さらなる新戦力の補強なのか、はたまた監督の交代なのか。ナメてたわけじゃないけど、想像していたよりもJ1昇格は遥かに難しい。
コメント
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