Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

2017 クラブユース選手権(U18)開幕

2017-07-23 16:30:41 | トリニータ
開幕とかタイトルをつけておきながら、今年は多分今日しか観に行けないんだけど、とにかく夏のビッグイベントが開幕しました。



大分トリニータU18は九州予選を見事勝ち抜き、川崎、山形、栃木と同居するBグループに入った。初日の今日は川崎フロンターレU18と対戦。川崎は、プレミア所属の大宮でさえ予選敗退してしまう群雄割拠の関東予選で準優勝、プリンス関東でも首位に位置する強豪。戦前から苦戦が予想されたけど、何とか次の試合に繋がる試合をと願いながら群馬へ。



結果は4−0とスコア上は完敗。決してそこまでの力の差があったようには思えなかったけど、ゴール前での質の差に関しては歴然としていた。せめて1点取って、残り2戦に光明を見出しときたいところだった。それと今後プレミア参入戦を見据えていく上で、関東の首位はこのレベルだということを認識しておかないとならない。



川崎は1トップのU17日本代表・宮代大聖が2ゴール。90分間雰囲気を出しまくってるとかではないんだけど、ゴールに迫る時の感覚はやっぱり一味違う。先制点のニアで叩いたヘディングシュートは特に見事だった。世界で戦ってきた選手は違うなという印象。負けて悔しいけど、いいもの見られた。



トータルバランスではまだまだだろうけど、最初の2点はいずれもこの選手の左クロスから。デューク・カルロス。来年は桐蔭横浜大にいそうな気がしてならない。



川崎の4点目の直接FK。これ左上のスミに入るんですよ。



今季のU18の試合を観たのは今日が初めてだけど、一番印象に残ったのはボランチの城戸くん。サイズはないけど、基礎技術が高い。



スコアほどの差はなかったと言いつつも、津村くんが足でセーブしたシュートだけでも3本はあったから、やっぱり苦しい試合だったかな。津村くんの足のセーブは本当にうまい。



1年からプレミアリーグにもガンガン出てた酒井くんもいよいよ3年。この試合最初の酒井くんのクロスバー直撃のシュートが入っていればなと思ってしまう。早めの交代は明日以降を考えてのことかな。ビデオ班の選手たちも酒井くんの交代に少し驚いてた。



キャプテン黒木くん。2年生の頃はもう少し前をやってたと思うけど、今季はボランチをやってるんだね。



後半からスイッチ役として前線から追い回し続けた靏くん。交代まで相当走った。



池田大海。池田で、大海。もうトリニータでディフェンダーをやるために産まれてきたような名前。当然ディフェンダー。



同組の栃木の選手たちも今後対戦する2チームの試合に見入っていた。最近栃木の下部組織が着実に力をつけてきている印象。


初戦は完敗だったけど、まだ2試合残している。栃木ー山形の直接対決は引き分けだったようだ。全国は本当にいい経験だと思うから、1試合でも多くやりたいね。次に観に行けるとしたら、来週の土曜なので、ベスト8まで勝ち上がってきてくれないと行けない。やれないことはないと思う。がんばれ、大分トリニータU18!





第2試合は神戸U18ー塩釜FCユース。神戸U18には個人的に3年前からずっと追いかけている前川くんという右SBがいて、その選手が見たくて、4試合の中から迷わずチョイス。

前川くんは中学3年の時の高円宮杯決勝から気にかけて見るようになり、高校1年生高校2年生とずっと成長を見てきた。そして3年生になった先月ついに神戸のトップチームに2種登録されるまでになった。







定点観測のように毎年見てると成長してるのが本当によく分かるし、今年は特に体が強くなったなという印象。上背はないものの、体幹の強さでハイボールもけっこう競れるし、球際も強い。神戸のトップチームは選手層も厚いし、なかなか厳しいとは思うけど、トップ昇格してくれた嬉しい。



去年のクラ選で初めて見て、何だかとても引き込まれた佐々木大樹は今日は温存なのか途中出場だった。しかし、後半の15分頃から出てくると、最初とその次のプレー機会でいずれもゴール、そしてこの試合の最後のプレーでもゴールを決め、わずか30分程度の出場時間でハットトリックを決めてしまった。髪型も変わり、少し怪物感が出てきたなと思ってたところに結果でも怪物感を出してた。去年見た時はヌルヌルとした独特の間の取り方が印象的だったんだけど、今はもっと強さを全面に出してる。彼もあれからU18日本代表に選出され、トップチームに2種登録された。佐々木大樹も宮代大聖と並んで今大会得点王候補だね。



今日は改装後初めての下増田改め前橋フットボールセンターに行ってきた。雨が降ったため、暑さがなく、第1試合キックオフ前のWBGTは23.5℃と少し拍子抜けするくらいに快適な環境。もちろん選手にとってはこれくらいの方がいいんだけど、何となくクラ選っぽさがないというか、雰囲気が出ないというか、夏の高校生のスポーツにおじさんが求めてしまう青春感がちょっと薄かったかなという感想。それにしても天然芝4面、人工芝2面という国内でも屈指のサッカー施設に成り上がってしまった下増田。かつての姿は伊勢崎オートのスタンドくらいしか面影がなく素晴らしい施設に様変わりしていた。特に大分が試合をした新設ゾーンのピッチAは芝のコンディションが素晴らしく、高校生年代であれだけ素晴らしいピッチコンディションで出来るのは幸せなことだと思う。ちなみにかつての下増田ゾーンのピッチCは、コンディションがあまり良さそうじゃなかった。


ということで多分今季のクラ選はこれでおしまい。普段は大学サッカーを観ることの方が多いんだけど、夏はやっぱり高校生の試合が観たくなる。それもあの群馬の灼熱の太陽の下でね。
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