Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

二兎は追えない、あえてブレる(17節名古屋戦)

2013-07-17 23:08:49 | マッチレポート13’
結局この4連戦で奪えた勝ち点はたったの1。まあ降格だよ、普通なら。でも、よく分かんないけど周りが諦めさせてくれないから、もがけるだけはもがく。

「走る」。田坂さんの口から何度も発せられたこの言葉。弱くても走れれば何とかなるんじゃないかと本気で思ってたし、わずかな望みをそこに託してた。で、再開初戦のマリノス戦。そんな片鱗を見せてくれる試合だったから残留出来るかもって本気で思った。そこから3連敗。仙台、清水、名古屋、このチームには勝てんってチームあったかな?先制点奪われて、うまく時計回されて、終わりが見えてきたらスッと引かれてスペース消されて、もどかしいままタイムアップ。3試合ともそんな試合だった。つまり「走る」試合にすら出来てないってことだよ。

「走る」ともう一つ田坂さんがよく使う言葉に「ボールを動かす」という言葉がある。言うなれば、シーズンスタートから大分は「走る」と「ボールを動かす」の「二兎」を追ってきた。考え方や目指す方向性はいいと思うし、そんなチームにしてほしいと強く思う。でも始動からもう半年、17試合で勝ち点8という結果を見るまでもなくチーム作りは失敗した。もしかすると田坂さんが今の選手たちの能力を最大限に引き上げた結果が今の姿かもしれない。でもそれって限界を認めることだし、そんなことはしたくない。トレーニングの時間や選手のエネルギーという限りある要素をもっと違う方向、つまりはどちらかに集中させることで結果が今よりは向上してくるんじゃないかなと思ってる。個人的には「走る」方にシフトしてほしいし、それが現実的だと思う。


こういうことって一般的に言って、「ブレる」ってことだと思う。シーズン中にブレたクラブが降格していくのは歴史が物語ってるし、外国籍選手をとっかえひっかえしてる甲府が7連敗してることなんて最たる例だ。

それでもあえて、田坂さんには「ブレて」ほしい。だってもうこのままならずっと勝てないよ。

仙台戦の西→丸谷と木村→宮さん、今日の永芳→辻尾とか田坂さんが自らの選手起用をミスだと認めてるかのような選手交代も最近は多いと感じる。それって田坂さんが自信を持って選手を送り出せてないってことなんじゃないかな。今日の試合後のインタビューの「やり続けるだけ」って言葉の空虚感やここ最近の鋭さのない采配を見てたら、もう思い切って舵を切っていい頃だよ。ていうか、残された試合数を考えたら、やるならもうこのタイミングしかない。

幸いにもここで2週間の時間が取れる。全くやってきたことのないサッカーをやるわけじゃないし、実際に勝ててないわけだから弱者のサッカーに徹することを恥じる必要もなし。相手だって中途半端に組み合ってくるより、開き直って挑んでくる方が絶対に嫌なはずだ。今よりももっとゴールが取れなくなるっていう考え方もあると思うけど、そもそも1試合で1ゴールしか取れてないわけで、それよりも失点をコントロールする方が効果的なのは火を見るよりも明らか。だいたい今の戦力と弱ったメンタルを考えたら、先制点を取られた時点でほぼゲームオーバーだよ。

「目標を達成すること」は「志」よりも大切。「目標を達成し続けること」がいつしか「志」になる時が来ると信じてる。田坂さんの英断に期待。


マッチレポートと言いつつ、試合に全く触れてないことに今気付いた。

「個」の差ってよく言うけど、今日はそれ以前の問題のように感じた。

若狭の飛び込みが軽率なのか、ケネディの体の使い方がうまいのか、その判断もつかないくらいにあまりにもキレイに入れ替わられたケネディのターン。うちの奥さまは「何で玉田がフリーなんだ!」とお怒りだったけど、あの位置であそこまで完璧に前を向かれたら、もうカバーする選手はどうしようもないし、非はないよ。

今日の大分の左サイドの出来はもう見るに堪えなかった。特に懲罰交代気味に代えられた永芳はパスを止められない、パスを味方に渡せない、仕掛けられないとまさに「個」の差以前の問題だった。レギュラー選手の出場停止でフレッシュな控え選手に出番が回ってきてガムシャラにアピールしてほしいのに、こういう出来だとチームの底上げにならない。永芳は好きな選手だけど、今日のプレーにはさすがにちょっとガッカリした。

横浜戦のようにゴールをしても主導権を渡してしまう、今日のように主導権を握っててもゴールされると渡してしまう。勝ててないからそういうメンタルになっちゃうのは仕方ない気もするんだけど、もうそうなると繰り返しになるけど、なるべく長い時間スコアレスで試合を進めるような試合運びじゃないと勝ち点は積み重ねられない。セーブしてたとは思うけど、それを差し引いても前半の名古屋はひどかった。前半のうちに2点くらい取って試合を決めとかなきゃいけなかった。でもそれが出来ないんだから、何かを変えてかなきゃ。


大分のことだけを考えれば、もうとっくのとうに覚悟は決めたんだけど、冷静に周りを見渡すと、まだ人の気配がするし、姿は見えなくとも足跡はしっかりと残ってる。磐田が復調気味で抜けると予想すると、鳥栖、甲府、湘南、大分というあまりにも順当過ぎる面子でのサバイバルレースになった。うちは勝ち点6のビハインドがあるけど、次節はいきなり鳥栖との「6ポインター」だからね。ここで変われるようなら、まだまだ分からんよ。

ザック、他の試合はいいから28日の韓国戦だけは豊田を絶対に使ってくれやー!!豊田はタフだから、どんだけ酷使しても大丈夫だと思うぞー!!知らんけど。
コメント (4)
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