崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

永松敦読書感想

2020年08月03日 06時30分15秒 | 研究業績

人の往来の少ない昨今、本欄などを含め、ネットなどを通じた、まさにソシアルディスタンス(?)を狭くした交流をしている。わたしは実に幸いなことに、まだ若い20代にタイプライターの教師を1年ほど経験したことがあり、感謝する。当時、負担だった科目だが、私がコンピューターなどの機材に近づくきっかけになったからである。読者との出会いを広くする良い基礎になったことになる。拙著の 内容によっては離れていく人もいるが、より深い理解を与えて下さった質の高い読者を持つことが出来て感謝。 昨日、著名な民俗学者宮崎公立大学の永松敦教授が拙著に対する読後感を投稿してくださった。約20年前に書いたもの、あまりにも時代を先行した内容で、読者があまりいなかったが、今韓国でも再版準備進行中である。感謝のあいさつを兼ねてここに転載する。


나의 책에 대한 독후감

2020年08月03日 05時29分47秒 | 研究業績

 사람의 왕래가 없는 요즈음 본란 등 넷트를 통한 그야말로 소시얼 디스턴스(?)를 좁히는 것이다. 나는 참으로 다행으로 여기는 것이 있다. 아주 젊은 시절 20대에 타이프라이터 선생을 1년 정도의 경험을 감사한다. 당시 부담스러운 과목이었으나 나에게 커퓨터 등 기재를 가까이 할 수 있는 계기가 되었다. 넓게는 독자들과의 만남을 널리하는 좋은 기초가 된 셈이다. 책을 쓰는 것도 독자와의 만남도 그런 기재를 통한 즐거움의 하나이다. 내용에 따라서는 멀어진 사람들도 있지만 오히려 보다 깊은 이해를 더해 준 질 높은 독자를 갖게 되어 감사한다.  어제 저명한 민속학자 미야자키공립대학의 우에마츠 교수가 나의 책에 대한 독후감을 투고해 주었다. 20여년 전에 쓴 것, 너무 시대를 빨린 간 내용이어서 독자가 별로 없었으나 지금 한국에서도 재판이 진행중이다. 감사한 인사를 겸해서 여기에 다시 전재한다.

 崔吉城先生の御本、本当に読みごたえがありました。戦前の鳥居龍蔵、秋葉隆といった諸先学の研究法の見直しから、セマウル運動での戦前の日本の影響、私が最も興味深かったのは旧朝鮮総督府、のちの韓国国立中央博物館の解体に対する崔先生のお立場。私は解体寸前の中央博物館に公務出張で訪れる機会があり、最後の館長と2度面会する機会に恵まれた。もう1回は、九州国立博物館誘致運動での視察である。ただ、当時、素人であった私の目にも、ソウル市の景福宮の正面に立ちはだかるこの建物を韓国国民がどのように見ていたのかを考えれば、解体は致し方なかったのではないかと思ってしまう。保存しておいてもそれは「恨」の象徴にしかならなかったのではないかと・・・ただ、私は福岡市博物館に勤務していた1990年から韓国を訪れるようになりました。当初は、同僚からの忠告もあり、警戒していった記憶があります。ただ、行っておどろいたのは、うどんがあったり、日式食堂があったり、日本を嫌いなのか好きなのかよくわからない不思議な国という驚きがありました。確かに、中央博物館は解体されましたが、旧ソウル市庁舎は図書館として再利用されていますし、必ずしも日本の要素を完全に否定しているのではないようにも見受けられます。今、在日の方とも十五夜行事のことでお世話になっておりますので、最後の章も大変参考になりました。学生にも是非読ませたい書物です。機会がございましたら、是非、宮崎にお越しいただければと思います。これからもご健康でご活躍されることを心より祈念いたしております。ありがとうございました。