崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

二つの祝賀パーティ

2016年04月22日 05時26分18秒 | 旅行
コンピューターをリニューアルしてから使い不慣れ、時間が懸かり暴風雨の中、会合に遅れそうになってぎりぎりに間に合った。受け付けの市国際課の高野氏が「下関の宝の方」と名簿を確認してくれた。大学の学長の代わりに参加した。西信用金庫の会長の山本徹氏の韓国名誉総領事就任式であった。下関の名士の総動員のような150人ほど参加した。私は市立大学の理事長、梅光大学の学長などと同席した。式は延々と長く、食事の時は舞台でサムルノリのような演奏と舞踊がうるさく話ができないような中でも古川薫氏や中尾市長、総領事などと久しぶりに挨拶、講義のため途中退席大学へ戻っても食事はほぼ抜きで教室へ、続いて読書会、忙しい、疲れて声も枯れていた。その時電話のベル、東京のある財団から「先生に対する委員たちの評価がよく」プロジェクトの申請が採択されたというビッグニュース、読書会メンバーから拍手、お祝いの夕食を倉光誠氏、祝賀と大連理工大学の林楽青氏の帰国送別パーティとなった(写真寿司屋「一心」で)。
 講義ではイギリスでトマスクックがナイル川、ピラミッドのことをもって観光の始まりについて触れた。元々巡礼など宗教的な旅から観光化への話を、特に墓も観光対象になれるかと画像を見せながら説明した。巡礼的観光から労働と余暇の分離、交通機関の発達などによって観光は一気に発展する。現在日本に外国人観光客が2000万人を超えている現象を注視すべきだと述べた。その中で日本語の聞きとり練習のように余暇と労働について価値観に関する話をした。つまり余暇と労働には人間の質があるということ。仕事workにポジティブであるかネガティブであるかは個人はもちろん社会全体の運を決めるのではないかと語った。学生たちのノートでは墓を観光にすることは以外だとして迷惑かもしれないが(白君)、観光の価値はある。多くの学生(院生5人、学部2年生10、4年1)は仕事へ真面目になるためには仕事の内容を把握、嫌な仕事を避ける、我慢する、しかしやりがいのあるものを選びたい(柴田)。次の時間には余暇の価値についても考えることにする。