崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

花食

2016年04月13日 06時05分13秒 | 旅行
 中国の留学生からお土産をいただいた。漢方薬剤か食品か、後にレシピがメールで送られてもどんな味か想像できなかった。「差し上げたエゾキスゲは、父の妹が山から摘んでから干したものです。お口に合うかどうか分りませんが、よろしければ、召し上がっていただけませんか。」家内がレシピによって料理を作ってみたが初めての味、何か関心が沸いてきた。中国ではポピュラーな食材であり、栽培も行っているという。ユリ科の花を乾燥したものであり、水に戻して料理をして食べるという。花といえば美しく鑑賞の対象であるが食用にするということに中華料理として有名な中国らしいと思ったが実は日本でも菜の花や菊の花を食べているではないか。韓国では花煎があることを例にすれば花を食べるということは決して稀とは言えない。しかし私には花を食べるという発想に抵抗がある。
 花から実った果実や種、あるいは植物の幹、根っこなどを食べるというのが常である。花は見て鑑賞するというのが通念である。花の鑑賞に高調になり花さえ食べるかのように先日東京新宿御苑付近で桜の花の香りを付けたソバの昼食を食べたが私は普通のそばがいいと思った。美女は鑑賞の対象であって結婚するものではない(?)と言うことばを思い出した。花を食べる、花さえ食べるその花は花びらが大きい。本格的な花の料理である。栄養と漢方薬の効果があるという。美と栄養のバランスの料理であろう。