崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

研究所のホームページをリニューアル

2016年04月18日 05時14分52秒 | 旅行
韓国からの留学生と長く話をした。彼は下関での生活がソウルより便利で楽しんでいるという。物価が安く空気もきれい、人も少なくてよい。老後の生活をしている人のように語った。大都会のソウルと閑散な小都市下関の比較の話であろう。しかし私には若者の中にも大変化が起きているのではないかと考えている。近代化過程において人は夢を持って大都会へ「上京ブーム」があった。それは近代化であり、出世の道であった。私も少年時代に生まれ故郷の農村を捨てるようにソウルへ転学し、読書、学習、試験などを通して生きてきた。これは私だけの人生旅路ではない。韓国人は多く、旧満洲、沿海州、日本、アメリカなどへ夢(?)をもって移住した。「狐も死ぬ時は自分の穴に戻る」といい、帰国した人もいるが私は「住めば都」私は住んでいる所を大事にし、新しい郷土愛をもつ。
 東亜大学に赴任して10年、下関が地元のような気持ちである。海風が強く、地震で揺れてもここを愛する。ここが私の最終着点であると思う。大学は私に研究の場を提供してくれている。感謝である。東アジア文化研究所に新しく中村八重氏、楊小平氏などが非常勤研究員として入った。読書会、研究会、講演会を行っている。研究所のホームページもリニューアルした。これから活動、内容刊行物などの情報を発信し、グローバルに交流していこうとしている。時々http://rieac.asia/をクリックしてみてください。