崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

朴槿恵大統領の惨敗

2016年04月14日 05時14分51秒 | 日記
 昨日約束時間に研究室で待機していて、意外な客が訪ねてこられた。定年して今は非常勤の川村博忠先生は今平戸藩の松浦地図資料の鑑定をされているお話、近況を話てくださった。また詳しくイタリアの宣教師マテオ・リッチが作成し1602年に北京で刊行され、日本にも輸入された世界地図「坤輿萬國全圖」が日本にあり、中国や朝鮮に保存されていない。日本では倉庫、博物館、古文書館、図書館などが多い。そのような日本に比して韓国や中国は保存に粗末な文化であると聞こえる。私も韓国出身者として保存に粗末な性質がある。反省するところがある。が、山盛り資料の中にいて資料を探せず利用できない人が多いことは蔑視ている。「もったいない」日本文化を褒め言葉で喜ぶ人も多いが、「ごみ迷惑男」のような人が多いことは問題である。使えない物の倉庫文化は羨ましくない。遺物観は人の価値観によるものである。継承されながら伝統として意味がある。「坤輿萬國全圖」は日本の世界への視野を広げてきた価値基準である。
 昼は家内の誕生日祝いの外食、バグダッドカフェで藤中和岳氏個人展へ。二階建ての古い家屋の天井まで商店、芸術的は小作品が展示のように陳列、その中に藤中氏の手作り作品が展示されている。彼は福岡テレビ局のプロデューサーを定年して65歳で新しい趣味生活を始めるという。娘さんの韓国人青年との結婚式に参加した話など日韓親善の話を交わした。
 本日の韓国の投票も気になる。韓国のテレビニュースなどで投票速報を聞いていた。総選挙で与党セヌリ党は過半数を大きく割り込む惨敗となった。韓国の民主主義を強く感ずる。日本に住んで韓国の内政はよく知らないが、朴槿恵大統領の外交政策などには私も不満を持っていて、この選挙は正しい結果だと思う。これから始まる日本の参議院選挙はどうなるだろうか、気になる。