崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

地盤は不動のもの

2016年04月19日 05時21分20秒 | 日記
われわれは乗り物に乗って揺れながら往来しているが地盤が揺れると驚きは大きい。地盤は不動のものであるということ、それに反して動物は動くものである。不動を基盤として動物、人間が繁栄している。不動の基盤が動くことによって、不幸な禍が起こる。実は地球も動く。地核には高温高圧が潜在して時々爆発する。今まで火山や温泉などは観光の魅力であったが、今多くの犠牲者を出している。活断層の画像を見る度にここも安全ではないという不安と恐れがでる。既に多くの人が死傷しており、避難生活をしている。余震の中にも全国的に支援活動が活発である。普段は隣り人には無関心な人々だと思っていたが救援活動をみると人情溢れる社会であると安心している。自分とは全く縁のない人への思いやりが表れている。政府の政策も活発であり、国家や政府の必要性も感じている。
 昨日校庭でワゴン車に荷物を一杯積んでいるところをみて聞いてみた。本学の熊本の学生に支援金品を集めて出発するところであった。物豊かな時代にものがないところへ物を送る。しかし気を付けなければならないことがある。私は留学生時代に当時の韓国の貧困、ある孤児園に好意で衣服などを集めて送ったことが迷惑になったことを思い出す。外国からということで、税金まで払って受け取ったものが古着であったと失望、迷惑を掛けたことになった。それ以来、私は人にあげるものはよりいい物でなければならないと思うようになった。受け取る人も送った人の心を受け取るべきであろう。愛の授受が行われるように祈りたい。