崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

台風

2015年07月17日 04時25分45秒 | 旅行
 今日は中国大連理工大学の崔戈准教授を迎える。しかし大型台風11号が心配であった。今は朝の4時台四国と中国を縦断し、17日午後に日本海側に進む見込み、福岡空港軽油の来客には問題がなさそうである。台風のことになると進路に関心を持つ。幸いにも下関ではほぼ10年間直撃されたことはなく、地震もなかった。気温の差も比較的に小さく自然環境に恵まれている。ここの住民の一人として安心している。まずは自分のところに台風が来なくてよかったと思っていまう。日本人、東アジア人、国際人と意識しても自然災害の危険さを意識的に共有することは難しい。しかし国家的レベルで行政を行う人は常に関心を広く持たなければならない。
 私は韓国中部内陸の出身であり「台風怒濤」という比喩的なことばはよく知っていても大型台風を体験した覚えがない。ただ広島で秒速30~40を体験したことがある。そこで風の怖さを初めて知って以来台風を恐れるようになった。日本には地震、台風など自然災害が多い。雨もよく降る。火山があり、温泉も多く自然環境は悪くない。雨が全然降らない中央アジアなどの砂漠を車で走ったことを思い出す。その時、水が貴重なものであると痛感した。また今日本の中でも関東地域では40度近く気温が上がり、熱中症が脅威になっている。私は零下30~40度の地域で寒さを体験したことがある。太陽は熱と光を発してくれている。地球の中にはまた火の塊がある。その表面に人間が賢明に生きている。冥王星も探査しているというニュース、人間は凄い、偉い。

東亜大学東アジア研究所講演会
-中国のアメリカ政策-

講師:崔 戈(さい かく)
 講師プロフィール
1977年生 
北京外国語大学博士
アメリカコロンビア大学共同博士コース修了
現:大連理工大学外国語学部 副教授
大連理工大学アジア太平洋及グローバル問題研究所副所長
兼職:中国国際関係学会 理事    中華アメリカ学会 理事
    中国アジア太平洋学会 理事  大連市国際関係学会副会長 など


講演主旨
 第二次世界大戦後、アメリカは日本・韓国との同盟を強化し、中国と対置してきた。しかし、1990年代から旧ソ連の崩壊と中国経済の発展によって、アメリカの東アジア政策が変化した。特に、21世紀の新興国である中国を牽制するため、アメリカの戦略重点を東アジアに移転した。その戦略の中心は同盟国連盟強化;新興国(中国を含む)との関係構築強化;地域的イニシアティブ強化;貿易と投資の拡大;東アジア米軍基地の拡大化;民主と人権の促進などが挙げられる。その具体政策は、軍事的には第二列島線を基軸にして同盟国との軍事体制を再構築すること。経済的には、東アジアの一体化進行に介入、中国の地域経済圏への主導権を阻害するなどの措置を採っている。
 これに対して、中国側は「一帯一路」、「アジア投資銀行」などの対応措置を採っている。更に、「非衝突・非対抗、相互尊重、 ウインウイン関係」という「新型大国関係構築」を提唱したが、アメリカは消極的な反応であった。
 中米の未来像はどうなるのか、中国はアメリカに対して対抗政策を採るのか、パートナシップな関係を求めるのか。中米の関係によって東アジアにおいて中東のような紛争や戦争が起きるのかについて個人的な意見を語る。