崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

人との出会い

2014年04月29日 05時42分09秒 | エッセイ
雨の中の歩き。二つの研究テーマに迫った調査の一日であった。午前インタネット新聞「デェーリニュース」を約束電話もなく訪問して印輔吉社長に会った。彼は高校の親しい同級生、朝鮮日報の編集局長を二期した経歴者である。定年してもバリバリ仕事をしている現場を見て嬉しかった。また『月刊朝鮮』の編集局長であって朴正煕研究家である趙甲済氏に電話して昼食をご馳走になりながらセマウル運動の研究協力と日韓関係について談話した。彼は伊藤博文の孫にインタビューしたことや萩を訪問して吉田松陰について知るなど幅広くマスコミの中の日本通であると思った。
 午後、ホテルの帰り路に二回も迷ったが出版社民俗苑に寄り、会長に挨拶、社長の運転、朴顧問と同席し、ソウル北部の都市の坡州へ板門店やわが故郷の方へ向った。タイム・カプセル博物館で館長呉埰鉉と会った。彼は大邱の慶北大学出身、イタリア留学5年の彫刻家である。彼は昔古本屋から「慰安所帳場人の日記」を購入した経緯を語ってくれた。その本が去年2013年韓国で出版されて話題になった。彼は研究に協力してくれると言って下さった。ホテルに戻り民族問題研究所弘報室長の朴漢龍氏と会った。彼も私と直接会うことが嬉しいと言いながら「慰安所帳場人の日記」に関する研究協力をすると言って下さった。
 研究調査とはまさに人との出会いである。一日中歩いて、すべてが友人になり、良き友人を作ることのような、人との出会い、縁の大切さを痛感し、感謝であった。