崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

寂しさが和むひと時

2012年11月28日 04時55分35秒 | エッセイ

 友人の石本氏の好意により緊急連絡で6人が集まって夕食会、忘年会であった。しかし気になるのは夕食の時間帯に視聴する韓国KBS連続ドラマ「すべてをあげる」である。このメンバーの忘年会が楽しみで優先的に参加し、美味しい料理にお酒が勧められて車で来た人も飲んで代行車で帰宅することになった。私は一滴も飲まなかったが味覚が少しずつ戻るようで美味しく満腹だった。日韓両語が交差し国家や民族を意識することもなかった。韓国からの派遣教員の女性は日本人の非社交的な職場のドライな雰囲気から寂しさを感じているようである。韓国の職場では付合いが多く交際するという。飲む機会も多い。日本に来てその雰囲気から解放されて良いという人、それを懐かしむ人の相反する二人の意見があった。私はそれには丁度両方、つまり解放感と寂しさをもっている。この夕食会は私の心を良く知っている石本氏が食べ物を多く注文し豊富な食卓になり、残りを持ちかえった。日本ではなかなか恵まれない、寂しさが和むひと時であった。遅く帰ってからインタネットでドラマをダウンロードして楽しんだ。飲めない私が飲む人を相手にする辛さを感じることなく楽しく過ごした忘年会であった。