崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ネットワークを広げていけばよい

2012年11月26日 17時01分08秒 | エッセイ

 「楽しい韓国文化論」クラスの韓国旅行参加者10人が自己紹介からとけ合うことになった。飛びいりのルームメートで12人が紹介しあう中、水産関係の同業、先輩後輩、同級生、同村など古い縁を発見し、驚き笑いが絶えなかった。私はムーダンという巫人集団を調査した時を思い出した。彼らは結婚家系でネットが複雑に張られていてすべての人が親族名称を使って呼称する。彼らは内集団的に「同貫」という。それが訛になってトンカンネという隠語の集団名が生じた。メンバーの中に私だけが異邦人のようであった。私からは狭い田舎の人間関係と思いながらもその中に飛び込んでいこうとネットのつながりを考究した。ただ一人の在日がいて民族的につながりがあると言える。私は彼らのネットに乗っかってさらに私のネットワークを広げていけばよい。この度は私のネットをもっと広げる機会となった。