崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

朴在圭総長の講演会のお知らせ

2012年11月01日 03時44分25秒 | エッセイ

 東亜大学創立39周年記念講演会が11月14日本学で10時から行われる。講師の方は韓国の提携大学である慶南大学校の朴在圭総長、演題は「日・韓協力」である。私は1977年から2年間同大学校の同僚であって、古くから知っている間柄である。彼は米フェアリーディキンスン大学とニューヨーク市立大学大学院で政治学を研究され、早くから北朝鮮研究者として慶南大学に極東問題研究所を設置し、99年統一部長官に就任、2000年6月の南北頂上会談を成功させた方である。慶南大学は北朝鮮研究所がある学校として有名、極東問題研究所と北韓大学院は、北朝鮮、朝鮮半島平和、南北統一、統一以後の課題を研究する機関として米国、日本、中国、ロシア、ドイツなどの安保関連研究機関や大学と活発な学術交流を行っている。山口県立大学からは寺内文庫136点寄贈したことがある。東亜大学とも研究や教育の協力関係を提携した。

 目下日韓関係が緊張している中、だから敢えて朴総長の東北アジア共同体構築について傾聴したい。以前「毎日新聞」インタビューに日本はより積極的に過去清算に努力すべきであることや、金正恩新体制は北朝鮮式改革・開放に乗り出す可能性があると触れたことがあり、今度どのように発言するか注目したい。私は今日中国杭州へ向かう。私も東北アジア共同体構築について基調講演をする予定である。政治的には日中韓関係が膠着状況である中でも研究者は積極的に交流すべきであろうと、動き出している。この度の東亜大学創立記念講演会は市民にも無料で開放しているので多くの方の参加を望んでいる。