崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

慶南大学校

2012年11月13日 06時26分24秒 | エッセイ

 今日慶南大学校総長の朴在圭氏を迎える予定である。慶南大学校は1977年から2年間奉職したことがあり、古い縁によるものである。朴総長は設立者朴鐘圭理事長の弟であり、当時の同僚であった。当時の総長はソウル大学師範大学の恩師の尹泰林先生であり、それが縁で日本留学中の私が急に日本語教育科の教員として赴任することになった。ソウル育ち、東京で生活したものが当時馬山という地方に住むことは不慣れであった。当時、家内は韓国語ができず、水道水が出なくて水汲みしたり、練炭など大変であった。その時理事長の朴氏は教授アパートを建てる計画を発表し、入居することはなかったがて嬉しく思った。尹総長夫妻とは海で釣りをしたことや山登りなど楽しい時間もあり、安定する時であったが、大邱の啓明大学から誘われて転勤することとなった。尹先生とは引退後にもソウルでおあいしていたが、慶南大学とは縁が遠くなった。

 しかし慶南大学校の出身の学生たちとの子弟関係でつながり、中でも張竜傑氏との関係は強く太い。彼は啓明大学校の大学院を通してさらなる子弟関係、彼の結婚の主礼など延々と続く。彼は大阪大学から博士号をとって母校である慶南大学校へ赴任して今日に至る。彼が今日当時の同僚であった朴総長とともに下関に来られる。あれから三十数年が過ぎて朴氏との邂逅である。明日朴総長の講演を聞くことになる。感慨無量である。