崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

大型連休の最初の日、ソウルへ

2012年04月29日 05時09分49秒 | エッセイ
大型連休の初日、ソウルへは日本人で混雑。博多駅の食堂階ラーメン屋には味を知っている客たちが並んで待っていた。そこに入るべきなのに待つのが苦手な私と家内は席のあいているある店に入って失敗。なぜ客がはいらないのか店主は改善もなく続けるのだろうか、食べながら経営を考えてしまった。人が多い時間帯、昼食時間に人が少ないことは食堂としては閉鎖すべか、改善すべきである。仁川空港は大混雑、日本の地方の福岡からの飛行機であり、到着ズームから遠いところに降りて歩き走り、シャトル地下鉄に乗り、エスカレーターの連続出迎えに来ている人のために、少しでも早く走り、歩き、韓国人とは英語と日本語だけの会話、韓国に入国したのは1時間後。下関の静かな所から久しぶりに出た家内は人の波に負けそうであった。
 出版社民俗苑の洪社長がホテル(米軍キャンプ)まで送ってくださり、ごちそうにまでなった。中村八重と、崔錫栄氏と奥さん一行の食事は遅くなった。家内と崔氏の奥さんとは久しぶりの邂逅である。仕事や墓参りのための用事で来たのに観光客と混ざった連休、私には危険な旅のように感じた。実は多くの人はアメリカや東南アジアへのトランジットであり、韓国そのものを目的地とする人は案外少ない。若い人ばかりの集団移動式の観光客のなかで我が夫婦には無理な日程が始まったのである。
 夜の味食通り、モクジャパン通り、「味」に執着の強い食文化の天国。話題は大学教授が国会議員に当選、論文剽窃の件で失速、セヌリ朴槿恵氏の大統領への意見も聞いた。私の女性大統領への単なる見識とは異なる意見も聞けて良かった。