崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

失敗を認め

2012年04月18日 04時26分02秒 | エッセイ
 北朝鮮は人工衛星(?)」を打ち上げて失敗したことを認めた。私は失敗するだろうと思い、金日成誕生100年の記念日の翌日の16日に発射するかと思ったが、事前に発射し、失敗して格好悪かった。独裁3代の孫が本当に「偉大なる将軍様」なのか、愚かであるのか、戸惑うショッキングなニュースであった。しかし失敗を公に認めることはたやすいことではない。一般的に人は日常的に失敗と成功を繰り返しながら生きるのである。
 それを持ち遊ぶような日本のマスメディアの論調に注目したい。日本では失敗しないように満遍なく万全を期する。それは日本人の長所とも言える。しかし失敗した時は絶対認めないようなことは短所であろう。大きは失敗しても認めず追い込まれてしょうがない時に頭下げて謝罪する。それは本気で謝罪するようには見えない。戦争責任も数人の軍部の指導者のものとして、謝罪する気持の人は少ない。このような社会からみると金正恩の行動はあまりもナイーブなそして乱暴なことと見受けざるを得ないだろう。
 人の失敗を喜ぶのではなく、自分の失敗を認めることは偉い。人と仲良くなる近道は互いに弱点を見せ、認めることであろう。成功だけの面と面の付き合いは壊れやすいからである。