崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

夏から早春へ

2012年04月03日 04時36分27秒 | エッセイ
 中国広州市では薄暗い空が続く夏であったが(写真)、福岡空港から春へ、帰宅した。天気予報通荒れて台風のような風が吹いている。夏から早春へ逆戻りした。私は広東の薄暗い空が気になって、黄沙か、大気汚染か、と聞いたら霧がかかっているのだという。しかし最悪の汚染指数を指したのは最近であり、「居住に適さない」とされたところでもある。私は数日間の滞在で肺には良くない感がした。しかし住民は鈍感であることはメディアの影響であろう。言論は弾圧され、フェースブックはできなかった。汚染地域から日本に帰ってホッとしたが黄沙で空が汚れていた。
 日本は人口が少ないことを悲観的に言う人が多いが、人が少ないから大気汚染も少なく、生活の質を深めることができる長所が大きいことを嬉しく思っても良い。「人海戦術」という中国の人の労働力はアジアの活気になっていることは確かであるが、広い土地に環境保全の政策をとるべきである。中国は何が変わったか、共産主義独裁は変わっていない。ミャンマーのアウンサンスーチーさんが選挙で圧倒的に勝利したというニュースが入った。それが本当の変化であろう。中国が内面的に変わってほしい。

この写真は名桜大学の李さんの撮影