崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ドラマで日本語

2012年02月21日 06時07分18秒 | エッセイ
 最近韓流ドラマ以外に日本のドラマを楽しんでいる。「平清盛」「運命の人」「相棒」などである。字幕を付けて日本語に耳を傾けながら視聴する。字幕を読むにはまだ字幕が消えるのが早く感じるのでまだ日本語が十分ではないが日本語の聞きとり練習を兼ねている。私の日本語が熟練されない理由を反省的に考えてみる。その一番の欠点は日本に住んでいたら日本語は「自然にできるようになる」と信じた誤解である。英語には本を読み、ニュースなどでリスニングなどに努力しながらも日本語にはそのような努力を一切しなかった。言葉の熟練には言語環境と共に学習の両方が必要であることを遅すぎた今になって納得したのである。
 日本語の勉強をしよう、それはドラマや映画を観ることである。山崎豊子氏原作の「運命の人」を楽しんでいる。私が日本に留学した1972年沖縄返還をめぐる政治的スキャンダルが主題である。「平清盛」は字幕なしでは言葉自体が問題である。日本人で字幕なしで正確に聞きとって理解する人は少ないと思う。多くの人はむずかしいけれども「楽しもう」を前提にして観ようとしているのであろうと思ったりする。日本語は十分ではないが、知っていることをより深めるのは楽しい。