崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

原田環先生から書籍受贈

2012年02月29日 05時59分51秒 | エッセイ
 九州大学韓国研究センターの松原孝俊所長の紹介で日韓文化交流基金から日韓関係の書籍など5、000冊が東亜大学東アジア文化研究所に寄贈されることになった。さらに県立広島大学の原田環先生が定年退職に伴い日韓関係の書籍を寄贈してくださるという電話があった。感謝であり、心が重く感じた。まず彼に「本当の研究はこれからですね」と励ましの言葉を述べた。彼からは「先生を見本にしたいです」という返事があった。
 彼とは長い間教育や研究を協力してきた。『植民地の朝鮮と台湾』の共同編者でもある。彼が愛用した資料を扱うことは心が重い。私は広大を定年退官したときの気持ちを思い起こした。日本研究関係の書籍を韓国の大学へ、韓国関係のものは韓国研究センターなどへ送って宗教関係と原書だけを残した。その後も研究を続けているので手放した本が必要と感ずる時がしばしばあった。研究は楽しみであり、生きてきた証であろう。