崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

面と向かって

2011年07月07日 05時59分06秒 | エッセイ
 日本的な表現様式として面と向かって直接相手を叱らず言い回しや褒め殺し、慇懃無礼などがある。しかし国会中継を見る限り日本的なものとはとても思えない。首相に面と向かって「貴方は辞めるべきだ」と大声で叫ぶの見て特殊な集団のように感ずる。その人たちが暴言、妄言で重要な役職の人を追い込み辞任させたことは数多くある。議員のレベルより国会文化がおかしい。言葉の表現は多少パーソナルな点もあり、失言もあるのが普通である。その乱暴な言葉を平気で飛ばす議員たちが相手(主に与党員)を切り捨て、裁判のようにに追い込み、能力や業績は尊重しない。マスコミは扇ぎ立て役、彼らの口から被災地を大事にするという話はとても信用できない。一般社会には礼儀正しい日本人は多い。国会議員を真似するか心配である。しかし一般人のそれも変わりつつあると感じる。私の身の回りでも社長に面と向かって「あなたは社長病だ」、同僚に「幼稚だ」という人がいた。謹んで欲しい。特に司会者や指導者はそれを黙認せず注意すべきである。