崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

反政府デモ

2011年01月29日 05時40分41秒 | エッセイ
先日北九州市のコンベンションセンターの人と東アジアと国際会議の未来を構想した。それは物流、人流の有利なポート(空港、港)の福岡と下関を持って考えたものである。しかし地方のポートを持っては難しいことが気になった。昨日韓国の女子中学校の校長が三人の選手の学生を連れて試合に来るということで下関港で3時間弱を待った。私の不満より、韓国からの人々からは不満の声が大きかった。税関が学生の荷物を計算機をもってチェックするなど時間が長くかかって、乗船時間が十数時間の上に税関で3時間もかかるということで辛かったという。先日福岡空港での有名人を別室に連れて行って調査したことなど本欄で度々触れていたが、国境は高い。私はウラジボスドック空港で40人ほどの客の税関通過に数時間もかかったことがあって、今の下関と似ていると感じている。この話にアメリカ云々する人もいるかもしれない。韓国は予備軍を非難する人が多い時、予備軍があるスイスなどの国の例を探して報道するのが常である。国民が政治を変えなければならない。日本では法律や規制を金科玉条とする末端官吏が変わらなければならない。
 政治的な不満はデモで現れる。エジプトなど北アフリカで過去最大の反政府デモが続いている。20年、30年も続く独裁へ国民が怒っている。しかし報道では学生より一般人、政治家が主導するようである。韓国のデモは政治家たちは主導できなかった。当時の学生たちは政治家が入ると政治党派戦のようなイメージになりかねないという強い意見があったからである。最後の段階で小学生や一般人、大学教員などが参加した。李承晩大統領がハワイに逃亡した。今チューニジアの大統領も国外に逃亡した。独裁から民主化へという体制は進むだろう。日本は長い自民党政治からやっと政治的な革命が起きた。北朝鮮、中国、ミャンマーなどはどうなるのだろうか。