崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

youtubeとテレビ

2011年01月07日 21時55分06秒 | エッセイ
 毎日配達される4ヶ所からの新聞の中で特に愛読する「毎日新聞」が他の「読売新聞」などに比べて量が少ないことを支局長に言ったら新聞の質の話が戻ってきた。その新聞の全国版に論説を書くことになり拙稿の校正が終わったばかりである。本社からも数回校正のゲラが来て確認した。文字一つ一つを慎重に大切にし、丁寧にする作業から実に質の高い新聞を作ることに努力していると感じた。
 新年に出版予定の論文などの校正をしている。昔活字を植字して印刷した時代に7、8回もしたことを思うと編集者とネット上で書き直しながら校正する現在は非常に楽に、迅速になっている。昔の印刷の時の校正ではなく、編集の段階で著者と相談するような校正が行われるようになった。私はその時代より校正が効果的にやりやすくはなったと思う。そしてそれにもまして、質が高くなったと思う。編集やレフリー制(論文などへコメント)によって内容をチェックし、コメントしあうことによって一般的に出版物の質はかなり高くなっている。
 テレビなどは取材してから編集がなされ放映するようである。それは勝手にある部分だけをクローズアップしたり、ほぼ一方的で話者へ被害(妄言などといわれるような)を与えることも多い。最近小沢氏や広島の秋葉市長などはyoutubeなどを利用して、放送局の編集を避けてネット上直接発表する。テレビなどの映像媒体も話者と話し合って話の意図をきちんと確認してする方法で放映したら良いと思われるし、信頼もできると思う。