崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「人間資本」

2011年01月16日 06時55分05秒 | エッセイ
 昨日は午前中、東亜大学の創立者の櫛田薫先生(写真の中央)と八幡ビルディング株式会社の会長の原田準一氏(写真の右端)と3人で2時間歓談した。原田氏は11日朝刊の「毎日新聞」の私の記事を読んで同感し、コメントも用意してこられた。人生経験豊かな二人の話には私は目から鱗が落ちるようであった。人生論や名言が時々飛び、私はたち打ちできなかった。櫛田先生は「政治資本」「経済資本」「人間資本」を重要視してきて、その中でも人間を教育すべきだと思って学校法人を作ったという言う。その過程でいつもチャンスと奇跡が起こったという。大蔵省の大臣であった田中角栄氏に面会して55分間の面談から学校創立のためにたくさんの助言を得たこと、その後も人間関係を大事にしてきたという。四国のある村の同郷出身の中沢氏が前の東亜大学の学長であること、学校の敷地を祀る石碑を600万円で立てたことに感動した山崎氏が学長に来られた話、人脈とパソナりティのパワーが強く感じられた。しかし自分と一緒に仕事をした人が離れるか、裏切られた場合でも親離れの「一人前」になったと思うことにし、流したという。経済人を大学入れると教育を経済的な面だけで考え、教育には邪魔になる人間もいて難しい。
 それを聞きながら原田氏は時々拍手を送った。そして櫛田氏に高杉晋作の名言「おもしろき こともなき世を おもしろくすみなしものは 心なりけり」という言葉を借りて評価した。私は拍手を送りながら3人で記念写真を撮ることになってシャッターを押してくれる人を探した結果、櫛田宏治学長に頼むことになった。その後、櫛田学長が運転してくださり、韓国からのお客さんがで待っているホテルに送っていただいた。功山寺では有福先生とまた歴史中の人間論になって1日中人生論講義ばかりであったような感である。