崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

韓国からの来客が福岡空港で遺憾なこと

2011年01月14日 06時37分17秒 | エッセイ
 韓国の友人たち有名な昔話学者の崔仁鶴氏、成均館大学名誉教授・東崇アートホールの理事長の李相日氏、東国大学名誉教授・仏教学者の洪潤植氏が下関に来られた。4時からの私の授業で学生たちと対話の時間を設けて待っていた。時間に間に合わず授業を始めて私に電話がかかってきた。それは福岡入管の人からであった。入国目的が観光と書いたことで別室に入れられて私にまで人物の確認の電話であった。私は以前、韓国のパスポートを持っていた時別室に入れられたことがあって大変なことと感じた。また数年前大阪空港の入管から中国からの入国者がそうされたことを思い出した。地方の空港ほど手続きが厳格、不親切なことはどの国でも同じ。ロシアのウラジボストク、ハバロスクやウズベキスタン、アイルランドダブリン空港などで犯罪者扱いされた嫌な思い出が噴出する。
 日韓関係はせっかく良い関係になり、人と文化が頻繁に多く往来するようになっている。私は今山口日韓親善連合会の顧問もしているのに、このように友人たちに空港で悪い思い出を持たせたくない。、講義に入ってもらうようにも予定したが間に合わず入管審査で時間がかかるので大変困惑した。だれでも入国審査することは制度上必要とは思うが、後期高齢者たちをみて判断できないのは日本の国際化に大きい問題である。韓国文化界のリーダーたちに失礼なことを私がお詫びすることになったとても残念ことがらである。今日は有名な地理学者の川村博忠先生と、明日は京都大学の名誉教授・功山寺の住職の有福先生などとの意見交流が予定されている。安全を守るために対策は必要とはするが、すべての人を犯罪人扱いしてはいけない。安全はどんどん機械的な装置で高度化すべきであり、人を大切に扱う人間がほしい。彼らが機嫌を直して帰国するように最善を尽くしたい。