崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

謹賀新年

2011年01月01日 07時25分26秒 | エッセイ
 2011年新年を迎えた。自然の時間の流れを感ずる文化的な折り目である。地球的に自然の時間を共有しながら文化的には多様である。国家や個人、集団などによって時間の持ち方はさまざまである。隣国韓国では2月3日に旧正月(旧暦)を祝う。昨日の大晦日に大阪在住の広大時代の教え子の李良姫が来てくれた。また夜に韓国からの留学生たちを自宅へ招待した。男女8人が来てNHKの紅白歌合戦を一緒に見た。テレビが生み出した日本文化である。日本の大晦日という日本文化を体験させようとし一般的な日本人的な夜を一緒に過ごした。しかしわが夫婦は歌合戦の歌手や歌を知っているるものが少なく、むしろ学生たちから教えてもらった。歌はかなり時代によって変わって、演歌などは少なく、現代風のものが多く、彼らはわが夫婦より音楽や歌手なを知っていた。
 韓国では大晦日の雰囲気はそれほどではなく、平日のように仕事をしている会社も多いようである。昨年中の年末に私の著書「著作集2巻」をぎりぎりまでがんばって出版したので金一封を差し上げたら社員たちが一昨夜に忘年会をして感謝のメッセージと写真が送られてきた。折り目とはいっても自然の時間は折れない。直線に流れる時間によって人は成長もし、去っていくのである。