『星の王子さま』
稲垣 直樹 (翻訳) 平凡社ライブラリー 2006 第11刷
- 出版社 : 平凡社 (2006/1/12)
- 発売日 : 2006/1/12
- 文庫 : 184ページ
「星の王子さま」に聞く 生きるヒント Kindle版
稲垣 直樹 (著) 形式: Kindle版 2020
『星の王子さま』の翻訳者が、サン゠テグジュペリの著作から選りすぐった名言の数々を原書の愛らしい挿絵とともに紹介。現代に通じる「生きるヒント」を探る。
- ASIN : B08PBFMPHR
- 出版社 : 平凡社 (2020/12/2)
- 発売日 : 2020/12/2
『翻訳技法実践論: 『星の王子さま』をどう訳したか』2016/5/20
不特定多数の読者を想定する「出版訳」。それは学校で親しんだ「講読訳」とは根本的に異なる。したがって、いくら「講読訳」に習熟しても「出版訳」にはほとんど役立たない。この衝撃的でありながらも、じつはよく囁かれる事実をまえに、長年教壇に立つ外国文学研究者として処方箋を伝授。翻訳談義めかした韜晦とは無縁の具体的な技術論。翻訳の美徳と快楽は自虐的なまでの無私の徹底。その域に至るために必要な方法と技術とは何か。
- 出版社 : 平凡社 (2016/5/20)
- 発売日 : 2016/5/20
- 言語: : 日本語
- 単行本 : 317ページ
- ISBN-10 : 458283728X
- ISBN-13 : 978-4582837285
『「レ・ミゼラブル」を読みなおす』
稲垣 直樹 (著)
白水社 1998、新版 2007 第4刷
- 出版社 : 白水社; CD付新装版 (2007/10/1)
- 発売日 : 2007/10/1
- 言語: : 日本語
誰もが知っている「レ・ミゼラブル」には驚くべき構想が隠されている。原作のさわりを対訳でたどりながら、そこに隠された構造を読みなおし、歴史を書きかえようとしたユゴーの壮大な試みを追究する一冊。本文には19世紀の香り高い挿絵をふんだんに収録。CDを聞き、ゆきとどいた注に導かれて原文を味読すれば、懐かしいジャン・ヴァルジャンの世界がまったく違った相貌でよみがえります。
『人と思想 139 アレクサンドル=デュマ」2016/2/1 辻 昶/稲垣 直樹(著)
- 清水書院; 新装版 (2016/2/1)
- 発売日 : 2016/2/1
- 言語: : 日本語
- 単行本 : 244ページ
ジャーナリズム、文学の隆盛を含めて、近代という今の社会のシステムが確立した一九世紀。『三銃士』一作で二億円見当、『モンテ‐クリスト伯爵』で二億数千万円等々…年収数億円を誇った稀代の流行作家アレクサンドル=デュマ。彼はまた、七億円の豪邸を建て、客席数一七〇〇の専用劇場を創設して破産した無類の浪費家でもあった。比類なきグルメで『料理大事典』の著者。射撃の名手で七月革命に軍功を立て、二月革命直後の国会議員選挙に立候補して落選した。三〇人以上の愛人を擁し、「子供は百人は下らない」と豪語した。近代が最も近代らしかった一九世紀フランスの枠のなかで、近代人が最も近代人らしく発現したデュマという人物を捉えなおす。近代の延長である現代がより鮮明に見えてくると同時に、二一世紀を貫く社会システム変革の予感にきっと私たちはおののかされることだろう。
◇目次
まえがき
Ⅰデュマ文学誕生の秘密
混血の貴族
巨漢の鬼将軍
父とナポレオン
Ⅱデュマがデュマになるまで
父の死を越えて
つらいパリ生活
演劇でパリを征服
Ⅲデュマはなぜ成功したか
人間存在の本質的変革
「近代」のエピステーメー
近代文学の起源としての暗黒文学
Ⅳ小説化への飛躍
個人的な体験を戯曲に
『三銃士』の誕生
『三銃士』の秘密
Ⅴベストセラー作家として
「小説製造アレクサンドル=デュマ会社」
『モンテ-クリスト伯爵』の成立
豪邸「モンテ-クリスト城」
Ⅵ巨人の時代の終焉
デュマの破産
不撓不屈の亡命生活
パリへの帰還
Ⅶデュマのあとにデュマはなし
マケとの裁判
晩年のデュマ
デュマ文学と「近代」
あとがき
年譜
参考文献
さくいん
『人と思想 109 サン=テグジュペリ』2015/9/10
稲垣 直樹 (著) 2015/9/10
- 出版社 : 清水書院; 新装版 (2015/9/10)
- 発売日 : 2015/9/10
- 言語: : 日本語
- 単行本 : 232ページ
- ISBN-10 : 4389421093
- ISBN-13 : 978-4389421090
人間が空と飛ぶとはどういうことか。飛行機は,原始以来人類を縛ってきた重力という運命から,人間の肉体,そして精神を解放した。飛行機の登場で人間は初めて地上的,日常的な時空を離れ,宇宙的な思想に手が届くようになった。『星の王子さま』の作者サン=テクジュペリはパイロットとして天空を駆けめぐりながら,地上の人間社会を超える倫理と夢と「時間」を創造し,文学作品に定着した。彼が何を考え,何を感じたかを知ることは,二一世紀,そしてその先の時空に向かって飛翔する翼を,われわれ人間に与えてくれることだろう。
◇目次
まえがき
Ⅰ一九〇〇年生まれのパラドックス
遅れてきた貴族の子
やすらぎの域――幼年時代
飛行機との出会い
パイロットへの道
Ⅱ砂漠の錬金術
命がけのフロンティア
『南方郵便機』は失敗作か<? br>
まえがき
Ⅰ一九〇〇年生まれのパラドックス
遅れてきた貴族の子
やすらぎの域――幼年時代
飛行機との出会い
パイロットへの道
Ⅱ砂漠の錬金術
命がけのフロンティア
『南方郵便機』は失敗作か<? br>
Ⅲ文学は飛翔する
南アメリカの空
『夜間飛行』のマルチ-フォーカリゼーション
Ⅳ大地の哲学
長距離飛行に挑戦
サン-テグジュペリの政治社会思想
もう操縦桿は握れない 『人間の土地』の行動主義
Ⅴ崩壊する「大地」を前に
戦争――決死の偵察飛行
遠い国アメリカ合衆国へ
『戦う操縦士』の思想性
Ⅵサン-テグジュペリ神話の成立
『星の王子さま』のミステリー
たとえ撃墜されても
『城砦』――残されたバベルの塔
Ⅶ比較文学的位置づけ
世界文学の中で
日本におけるサン-テグジュペリ
推薦の辞
あとがき
年譜
参考文献
さくいん