西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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謹んで新年のお慶びを申し上げます

2016年01月01日 | サンドの言葉より




皆さま、新年おめでとうございます。
世界に平和が訪れる年となりますように。

本年も拙ブログをよろしくお願い申し上げます。
(昨日のアクセス数は、1243でした!)


1867年の新年。63才の手紙魔のサンドが筆をとるのは、前年の大晦日
から元旦にかけてのこと。それから、さすが1月2日はお休みし、3日に
再びペンを執っている。
先ずは嫁のリナ宛てに、続いて息子モーリスに書いている。

1月3日にマニー亭の夕食会に出席したこと、体調が悪かったのでひどく
痩せたこと、しかし、自分よりサント=ブーヴの方が重い病状だと
いったことがおもな内容。

実際、サンドは大晦日に激しい胃けいれんに襲われ、ファーヴル医師に
診てもらっている。また、予定していたノアンへの帰郷を延期すること
になった。

サント=ブーヴの病状については、ジョルジュ・リュバンが註に
「彼のプロスペール・メリメ宛の手紙(2月)に,12月13日以来、
排尿困難に陥っていた」と記している。

サンドと批評家のサント=ブーヴは、1804年生まれの同い年。
サンドがミュッセとの恋愛に悩んでいたとき、彼がよき相談相手
だったのも同じ年生まれのよしみがあったものと思われます。
















コメント
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