オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

ピッチャー、小野に代わりまして藪田

2013-10-07 00:14:30 | 千葉ロッテ

 

いきなりボケボケな写真で申し訳ありません。
夜に弱いコンデジとしょぼい腕ではこのあたりが限界で、もう少し遠景にすればよかったと悔やんではみたものの手遅れでした。
今日の藪田、小野の引退セレモニーは先発の小野から抑えの藪田へのリレーで、ロッテのユニフォームを着ての最後のピッチングです。
弱いときも強いときもチームの中心として頑張ってくれた藪田、小野にはありがとう、との言葉を贈りたいですし、また別の立場でチームに携わってくれればと思います。

マリーンズミュージアムでは、引退写真展が開催をされていました。
まるで高校生の部屋にベタベタと貼ってあるような感じでちょっと期待外れではありましたが、チームが弱かった入団時から中心選手としての日本一、そして先日の引退会見などプロ野球人生の走馬燈のような流れでしたのでいい企画だと思います。
それこそ写真集とまでは言わずともDVDでも作ってくれとは個人的な嗜好ですが、そういった映像での展開にも今後は期待をしたいです。

そして試合後の引退セレモニーは、まずは先発の小野です。
見慣れた素振りの背番号29はマウンドでも違和感はなく、本気モードの138キロに「まだできるぞ!」との声がスタンドからかかっていました。
対するはもちろん同期で苦楽をともにした福浦で、見事に三振に切って取ってのフィナーレです。

小野が背番号63、福浦が背番号70のときに浦和に通っていましたので、この両選手の抱擁には感慨深いものがあります。
ブルペンでキャッチボールをしながら「そろそろやばいかな」「次どうする?」「高校野球の監督とかやりたいんだよね」なんて会話を、まるで昨日のことのように思い出します。
それが押しも押されぬ主力選手として二度の日本一に貢献をしてくれたのですから、まずは小野にお疲れ様と、そして福浦には小野の分も頑張ってもらいましょう。

小野からボールを受け取った、抑えの藪田です。
肩の故障が引退を決意した理由ですので心配をしていましたし、ピッチング練習では痛々しさすら感じられたのですが、それでも今できるベストを尽くそうとの思いが伝わってきます。
対するはやはりベテランのサブローで、豪快な空振り三振にスタンドから大きな拍手がわき起こりました。

藪田もサブロー、そして左膝靱帯損傷で座るのもきついのでしょうがこの日のために無理をしたのであろう里崎との抱擁です。
一軍半的な先発だった藪田は中継ぎに転向をしたことで大きく花開きましたので、その多くを里崎のミットに投げ込んだことになります。
多少の無理はしてでも受けたかった里崎の気持ちは痛いほどに分かりますし、そして感謝の言葉もありません。

そして年功序列なのか、まずは藪田からの挨拶です。
驚くぐらいに冷静に、自らの野球人生を語ってくれました。
もう一つ芽が出ないままに先発をやっていた自分に中継ぎへの転向を奨めてくれたバレンタイン監督、素晴らしいチームメイト、熱い応援をしてくれるロッテファン、そして最後まで残ってくれた多くのオリックスファンへの気遣いも忘れずに、素晴らしいメッセージだったと思います。
野球人生に悔い無し、と言い切ったように表情には気負いも見られず、しかしそれでも小野の挨拶を聞いている藪田はどことなくホッとしたように感じられました。

小野は藪田の挨拶の間に既にテンパっているような状態で、今にも泣き出すのではないかと思えたぐらいです。
実際に出だしで涙ぐみましたがスタンドからの声援で持ち直して、今季にチームの力になれなかった悔しさを隠すことなく、淡々と、しかし力強くその思いを語ってくれました。
その朴訥としたところに人柄が感じられましたし、人望も厚いとのことですので藪田とともにいつか指導者として帰ってきてくれることを願います。

関係者からの花束贈呈を待つ、藪田と小野です。
その足元に置かれた帽子とグローブを見て、ああ本当に引退をするんだなと、そう実感をしたシーンです。
このカットが、今の自分のパソコンの壁紙になっています。

まずは選手を代表して、ラストピッチで対したサブローと福浦からの贈る言葉です。
年齢が近い選手だけに、お疲れ様、お前はもっと頑張れよ、きっとそんな会話がされていたのでしょう。
一つの時代が終わりかけていることは間違いありませんが、それでもジタバタと悪あがきをするベテラン選手であってくれればと思います。

裏方さんからの花束贈呈の後は、ご家族の登場です。
娘さんに花束を贈られた藪田は思わず泣きそうな表情になり、その後も涙をぐっと堪えている感じでした。
やはり冷静なように見えても胸中で渦巻く思いはあるのでしょうし、その思いが垣間見えた家族愛が羨ましいです。

逆に小野は息子さん、娘さんには笑顔で応えていましたが、やはりその後は涙を堪えきれずに目頭を何度も押さえていました。
何やらメッセージのようなものをもらったようで、これは小野の一生の宝物になるのでしょう。
その勇姿を目に焼き付ける年齢になるまで頑張ったと、胸を張っての引退ではないかと思います。

そして最後は胴上げです。
里崎だけではなく後ろ姿が怪しいながらも成瀬や、そして角中も参加をして、チーム一丸となっての晴れ舞台の演出です。
一番にノリノリだったのはG.G.佐藤で仕切っている感じもあり、また各選手が笑顔で藪田と小野を送ってくれたことを嬉しく思います。
この胴上げを是非とも日本シリーズのそれとしてもう一度QVCマリンで、その思いで明日以降も戦っていきましょう。

 

コメント (18)