オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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楽園のカンヴァス

2013-10-31 22:54:56 | 読書録

楽園のカンヴァス

新潮社

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山本周五郎賞を受賞した、美術ミステリーです。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)のアシスタント・キュレーターである主人公が、自分と一字違いのチーフ・キュレーターへの宛先間違いと思われる招待状を受けとります。
それは伝説のコレクターからアンリ・ルソーの作品の真贋を鑑定して欲しいとの依頼状で、ルソー研究に情熱を傾けてきた主人公は上司の振りをするリスクを承知でその招待を受け、同じく招待をされていたルソー研究の第一人者である日本人女性と七日間の鑑定を行うことになります。
しかしその鑑定は作品を見てのそれではなく、与えられた古書の七章を毎日一章ずつ読むことで真贋を見極めるという不思議なもので、そこからルソーの画家としての生き様、パブロ・ピカソとの交流、そしてルソーの最後の作品となった「夢」にまつわる謎と対峙をしていくといったストーリーです。

美術には疎いのでルソーという画家は知らなかったのですが、この「夢」という作品はどこかで見た記憶があります。
ただその程度でしかなく、やや面倒ではあったのですがwikipediaなどでいろいろと調べながら読み進めていくのも知識が広がるような感じがして悪くはありません。
その謎解きだけではなくルソーへの思いが前面に強く出ているのは作者がやはり同じキュレーターだからかもしれず、ここのところはそういった作者によくあたります。
ミステリーとしては比較的に流れを掴みやすいので過大な期待は禁物ですが、どこまでが史実でどこからがフィクションかが分からないような展開は秀逸です。
楽園のカンヴァスにルソーが描いたのは夢だったのか、それとも夢をみた、だったのか、その結末をお楽しみください。


2013年10月31日 読破  ★★★★☆(4点)

 


小野とか石川とか

2013-10-31 21:01:09 | 千葉ロッテ

小野のスカウト就任が発表となりました。
山下スカウトが二軍打撃コーチに就任をしたことで小野か藪田が代わりになるだろうなとは思っていましたが、この両人ぐらいの実績を残した選手がコーチ経験もなくスカウトになるというパターンはあまり多くはないのではないかと、小野は投手陣の中で人望があるとも聞いていましたので二軍投手コーチに期待をしていただけに微妙な感じもあります。
ただいわゆる評論家ほどではないにせよ、これまでとは違った角度で選手を見るのは今後の指導者としての小野を考えれば悪くはないのではないかと思いますし、多くのアマチュア選手と接することでその資質や気質を見抜く目を養っていけばいろいろな面でプラスになるだろうと前向きに考えたいです。

また石川が社会人野球日本選手権で9回途中までを11奪三振の零封、ストレートはMAX147キロと快投を披露してくれました。
同じようにドラフトでの指名後の大会で大活躍をした服部の例がありますのであまり舞い上がりたくはありませんが、打たれるよりは抑える方がいいに決まっていますし、「(ドラフト指名に安心して)気持ちが入っていないと言われるのが嫌だった」とのコメントはかなり心強いです。
そうなれば打球の直撃を受けた右すねの状態が気になりますので、無事であってくれることを祈るとともに、無理をさせないよう菊池監督、安達投手コーチにはお願いをしたいです。
頭数が足りていない先発ローテーションの救世主として期待をされる石川ですから、元気な姿で石垣島で会えることを楽しみにしています。

 

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よつばとかくれんぼ

2013-10-31 00:27:10 | よつばと!

「よつばと!」2014カレンダー

アスキー・メディアワークス

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危うく見逃すところでした。
どうもここのところ積極的に情報を取りにいくことに怠慢になっているようで、気を引き締めなければなりません。
発売まであと一ヶ月を既に切っているよつばと!のカレンダー、月めくりバージョンです。
いつものように美しい風景によつばがとけ込んでいる、そんなかくれんぼなカレンダーは我が家の必携となっています。
なかなかにコミックスの進捗がゆったりとしていますので、移りゆく日々はこのカレンダーで楽しみましょう。

「よつばと! 」カレンダー写真集

アスキー・メディアワークス

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そんなカレンダーの、写真集がさりげなく発売となっていました。
内容としてはこれまでのカレンダーで使われたものが写真集になっているだけのようですが、見たいと思ったときにしまい込んでしまったものを引っ張り出す必要がなくなりますし、よつばに出会う前のものはヤフオクでも高額で手が出なくて諦めていただけに、これはナイスな商品だと思います。
全面的な加筆・修正を加えて、との商品説明も魅力的ですし、6年分のよつばを楽しむべく迷わずに注文です。
6年×12ヶ月なら78ページのところが90ページですのでプラスαがあるのかもしれず、カレンダーともども待ち遠しくて仕方がありません。

 

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