Chemin♪お菓子の小径(シュマン♪おかしのこみち)

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日々こぼれ話☆お年寄りの名言#3「子供のときはこんなのいやだったんだけどねぇ」

2009年06月17日 | 日々こぼれ話

「日々こぼれ話」は、Chemin♪家のこと、介護のお仕事でのエピソード、日々、ふと思ったこと、感じたことを覚えていたくて書いています。

久しぶりの「日々こぼれ話」です。

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昨年奥様を亡くされて今は一人暮らしのMさん。

奥様は持病のために食べられない食材も多く、全て奥様が買い物リストを作り、メニューも奥様と相談してお作りしていました。

80歳を超えて、お料理などほとんどしたことがないMさん。

三日分の夕食と昼食のメニューは奥様が生きておられたときと同じメニューを毎回ご希望しておられました。

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そんなMさんがこの春、変わられました♪

きっかけは4月のある日の買い物リストを電話で連絡いただいたとき、いつものおなじみの食材をご希望された後に一言・・・

「何かあったらみつくろって買ってきてね」

!!!はいっ♪その言葉をお待ちしていました♪

ちょうど「うすいえんどう」が旬だったので早速一袋購入♪

Mさん「ああ~そういえばこんなのが出てる季節だね~」

とても嬉しそうで、こちらが何も言わないうちにザルを出してきてポチポチエンドウをむき始めました。

「わぁ~Mさん、お手数おかけします。むいたのもあったんですけど・・・助かります!」

「いやいや、むきたてのほうがおいしいよ」

えんどうは小さいので、あっちへコロコロ、こっちへコロコロ・・・!

それでもなんだかMさん、ウキウキところがったお豆を探し回りながら

「子供のときはこんなんするのいやだったわぁ。母親にしょっちゅう剥かされてねぇ」

(; ̄ー ̄A アセアセ・・・ うーん!いやだったんだぁ~!子供の頃は・・・ね!(笑)

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剥いたエンドウは半分は卵とじにしてお昼のおかずに。

残り半分は「豆ご飯炊いてみようかなぁ~僕でも炊けるかなぁ」

二人でレシピを考え、翌日Mさん一人で炊かれました。

大成功~!とってもおいしかったそうです。

翌週は、ソラマメ。もちろん鞘つきで♪

腰が悪いMさん、鞘つきの豆をいすに腰掛けて丁寧に剥きながら故郷の畑の話や子供の頃の思い出などを話されます。

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ある日、「このイリコで菜っ葉を炊いてくれる?」と頼まれました。

見るとたくさんのイリコの頭とおなかをきれいにお掃除してビンにに詰めてありました。

「イリコは入れたままにしてくれたら野菜と一緒に食べるからね」

それからというもの、イリコ、干しえび、小さく切りそろえただし昆布などを用意してくださいます。

毎回8~9種類作るお惣菜のうち約半分は煮物。

「出しの素」だけだと味が単調になるのでこれはとっても助かりました。

「わ~きれいにお掃除してくださって!助かりまーす!」

「少なくなったらまた入れとくからね!」

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「季節を感じながら食べる食事はおいしい!楽しい!もっと食べたい!」という気持ちは

今の旬はなんだろう?とアレコレ考えたり、冷蔵庫や食器棚の古い食材の整理をしたり。

話題も以前の野球や相撲からどんどんと膨らんで活き活きとしておられます。

不思議ですよね~。

「こうしたらどうですか?」「もっと~~してください」なんて言わなくてもご自身がひとりでに変わっていかれました。

食べ物の力は偉大なり~!

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ところで、さっきからたびたび出てくるアスパラは??と思っておられます方、ごめんなさい!

介護のお仕事でもお世話になっているTさんから立派なアスパラガスをいただき、あんまりおいしかったので写真に撮っちゃいました。

アスパラ大好き~!

塩を降ってサっと蒸して♪

真っ赤なトマトと一緒に盛り付けたら、マスタード風味のドレッシングと粉チーズをかけてみました。

うーん!おいしい~!シアワセ~~!

Tさんご馳走様でした!

ではまたね♪ See You~!

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