今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

ドラマ「北の国から'92巣立ち 前編」

2020年08月16日 | ドラマレビュー
 前作から約3年で、今回は前後編という編成。多分人気作だったのでしょう。今回も予備知識はまったく無しで見ました。今回の新たな登場人物は、純の彼女役の裕木奈江と、竹下景子の息子の子役。

 前編は約2時間でしたが、前半はほとんど蛍ちゃんの話。彼氏の緒方直人が帯広畜産大学に入ったため北海道に戻ってきて、旭川で看護師見習いをしている彼女はちょくちょく彼氏には会いに行くが、富良野にはほとんど帰っていないという設定。

 五郎は、蛍が来春には富良野に帰ってきてくれて地元の診療所で働くことを希望し、すでに院長にも根回し済み。しかし、当の蛍は彼氏から札幌であと3年頑張って正看護師の資格を取るべきだと勧められ心は揺れ動く。が、その彼氏は一緒に札幌に来てくれるかどうか怪しく…。

 五郎は五郎で、職業訓練校に入ったりして木工を身につけようとしているが、何しろ丸太小屋の建設も特に進まず苦労続き。家では明菜という子犬と同居中(?)。そこに竹下景子が息子を連れて訪ねてきたが、彼女も夫との関係で悩んでいるらしく、やはり村井國夫は許せませんね。(こればっかり)

 そして、後半は東京で竹下景子宅での居候から脱して一人暮らしを始めた純の話と、岩城滉一の結婚式の件。純の彼女役が裕木奈江だったのですが、私はこの人の出たドラマはまったく見たことなかったので、顔見ただけでは誰かわからず。今回も途中でWikiでカンニングしてしまいました。

 彼女とはいえ、純は札幌にいる初恋のれいちゃんと遠距離恋愛中で、いわゆる二股状態。前編ではれいちゃんはちょこっとしか出てこなかったのですが、後編では出番があるのでしょうか。

 そして純と彼女ですが、田舎から出てきた不器用なもの同士が関係を持ち、どうやら彼女は妊娠したらしいと。その顛末は来週に続く。しかし、純はれいちゃんに感じていた愛おしさは彼女には抱いておらず、彼女の事が好きなのかどうかと、純も若いとはいえひどい奴ですね。私が横山めぐみも裕木奈江もファンでないからよいようなものの。

 そして岩城滉一は美保純と結婚することになったものの、彼女は既に妊娠中。農園結婚式として新郎は馬に乗り、新婦はトラクターに乗って登場という派手な演出をしていたところ、無理がたたって彼女が出血して倒れ、結局流産。岩城滉一のお調子者のキャラが際立つ結果でしたが、物語の中でこのエピソードの意味はよくわからなかったです。後編まで見ればわかるかもしれませんが。

 今回は完全に成長した子供たちのそれぞれの恋の物語でしたが、「北の国から」というテーマとは段々離れてるような、まぁそもそもが家族それぞれの話だからいいのか、という感想も持ちましたが、面白いといえば面白いけどやはり楽しくはないと。92年というと、バブルがはじけたあとで、不動産や株につぎ込んでた人たちがぼちぼち没落していった頃だったかも。純は二十歳そこそこでガソリンスタンド勤務の一人暮らしとはいえ、稼ぎを考えると遊びまわれるわけはなく、楽しくはない日常だったことでしょう。遠距離恋愛で電話代もかかるだろうし。

 そういうのは、田舎の高校出てから東京で働きながら一人暮らししたことある人しか苦労はわからんでしょうが(私もその経験はありません)、純は一応ちゃんとした部屋に住んでるし電話もビデオデッキもあって、たばこも吸えるくらいの生活なんですね。今のネットカフェ難民とかの方が、暮しはきついかもしれません。30年近く経って、我が国の若者の暮らしは厳しくなってるんじゃないの、ますます夢が持てないのでは?というのを考えながら見るドラマなのかもしれません。

 元々の放送では、前後編が2夜連続で放送されたそうです。当時はビデオデッキも一般的になってたので、続けて録画して見た人も多かったことでしょう。我が家にもありましたが、フジテレビ系の局の無い地域にいたので、周囲ではまったく話題になってませんでした。

 純は前作あたりから大人の世界に足を踏み入れた感じでしたが、大きくなって本格的に恋をするようになった蛍ちゃんをそれまでのファンが受け入れたかどうか。れいちゃんのファンは前作といい、今回といい肩透かしだったでしょうね。

 ということで、来週後編を見てからあらためてレビューしましょう。