サッカーの客席で旭日旗が翻っていたからどうたらこうたらというニュースがあったそうです。私は全然知らなかったのですが世間では騒動になってたのでしょうか??? 今朝の東京新聞によると、テレビ朝日の「ワイドスクランブル」という情報番組で「(日韓戦の)観客席の旭日旗」と紹介した写真が、別の試合のものだったとして番組内で謝罪、訂正したのですと。
で、前からの疑問なのですが、ただの日の丸じゃなくて丸の周りから赤い線がいっぱい伸びてるあの旗は何でしょう?と思い調べてみました。今まで知らんかったんか!という批判はいくらでも受けます。が、そもそも大マスコミの方々が結構誤認してらっしゃるようなので、そこを整理してみましょうと。
旗に関連する言葉として、国旗、日章旗、旭日旗、軍旗、軍艦旗などいろいろあります。まず国旗はいいとして、日章旗というのは日の丸の旗を差すそうなので「日本の国旗は日章旗である」というように使えるようです。(デジタル大辞泉による) 一方「旭日旗」というのは、いろいろ調べてみると元々は日本陸軍の旗なのだそうです。このあたりに詳しい勝谷誠彦氏によると<旭日旗という以上は、もともと陸軍の軍旗なのである。ほとんどの報道で今も護衛艦に翻ると言われているのは正確ではない。このふたつはデザインが違っていて、軍艦旗は太陽が旗竿側に寄っている。しかし軍旗は中央だ。いま軍旗はほとんど売っていないと思うので、スタンドで振られていたのは軍艦旗ではないか。しかし大マスコミはそのことをきちんと検証しないまま、韓国などのメディアが報じるままにただ旭日旗としているように思われる。>のだそうです。
なるほど、なるほど。たしかに旗の真ん中に日の丸がある旗と、片側に寄ってる旗があると思ってたらそういう違いがあったんですね。確かに旗の通販サイトをあれこれ見ても軍艦旗は売ってても軍旗は売ってません。しかも「軍艦旗(旭日旗)」とか書いてあるサイトが多くて無知をさらけだしてます。旗で商売する限りはその辺もちゃんと知っておくべきだとは思うのですが。
で、これを整理しますと
国旗=日章旗=日の丸
旭日旗=軍旗=陸軍の旗
軍艦旗=海軍の旗
ということになります。ああ、スッキリした。(もっとも、軍旗=陸軍の旗というのは狭義の定義にもなるようですが)
なので、その辺りを踏まえて今回のニュースを分析すると、スタンドに旭日旗が翻っていたことはありえないので「そこにあったかもしれない軍艦旗を見て旭日旗を連想したのかも」ということになりますでしょうか。メディアの方々はその辺まで解説してもらわねばややこしいことになります。なおかつ、今回のテレ朝の番組のようにそこになかったものまで別の映像を持ってきて報じるとなると信頼は著しく損なわれると。
旭日旗と軍艦旗はよく似てますので知らない人が見て混同するのはありえるでしょう。そこを正すのがメディアの役割ではないかなぁとかも思いますけど。また、スポーツの国際試合を応援するなら普通に日の丸持って行けばいいのであって、もしわざわざ軍艦旗持って行った奴がいるとするならそれはアホだとも思います。さらに、その旗がどういう意味を持っているかを知らなかったりすると余計恥ずかしいのではないかと。
そもそもサッカーって、ゴール決めるとやたらとはしゃいで猿の真似したり、昔はチンコ押さえて踊ってたりしたので、その辺がイマイチ好きになれない理由かと。(って、話がなぜかサッカー攻撃に…)
ということで旗の勉強でした。誤記、誤認識があれば存分に指摘していただきたいものだと。そういえば、軍艦旗と朝日新聞の旗は似てますね。