今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

小松左京先生の「復活の日」が新装版で

2018年05月19日 23時11分18秒 | ブックレビュー

 今日本屋で見かけたもの。小松左京先生の「復活の日」が、ハルキ文庫で新装版で出てました。私は既に文庫版で読んでおりますが、これを読むと小松左京先生が天才だというのはよくわかります。この人の小説では「日本沈没」が最高ですが、この「復活の日」もSFパニック大作として読むか、国家の危機管理を考えて読むかで印象は変わります。

 私が読んだ感想は前にも書いたのですが、今こそ多くの人に読んでほしい本ではあります。元々の初版は1964版ですって。本当に天才ですね。なお、私が持ってるのは角川文庫の1980年版。それも2009年に中古で買ったのでした。すんまそ~ん。

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二十歳ばなれ/南沙織

2018年02月11日 22時56分11秒 | ブックレビュー

 昭和51年2月発刊の本です。当時南沙織ファンでしたので、発売すぐ買いました。最近南沙織熱が再発して久しぶりに読んでみたくなり、実家に帰ればどっかにあると思うのですが、これは中古で買いました。

 当時はスルっと読み飛ばしてた部分が多かったのですが、結構新しい発見がありました。売れっ子タレントの本なので、通常は語り降ろしとかそれを編集者が書き直したとか、あるいは一からゴーストライターが書いたとか考えますが、この本は彼女自身が大学ノートに英語で書きなぐっていたものを祥伝社の人が訳したと書かれています。

 が、いまあらためて読んでみるとまぁ普通のタレント本ですね。最初がいきなり自身の出生にまつわる話なのでショッキングはショッキングなのですが、その後の内容が一般に伝えられているというか、永井良和氏の「南沙織がいたころ」に書かれている話と食い違っていますので。

 後半はだいぶ話が軽いというか、どうでもいい話が延々と続く感じで(失礼…)、こういう本は旬を外すと楽しめないなぁと思ったり。何よりカラー写真が数ページあるのですが表紙も含めてほとんどいけてないの。

 ちなみに今回入手したのは同じ年の4月に10刷として出てたもので当時かなり売れたんでしょうね。おかげで古本で80円でした。送料の方が高かったという…。

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東京音楽祭というと

2018年01月31日 22時34分42秒 | ブックレビュー

 なかにし礼の「イカロスの流星」という本を読んでたら、東京音楽祭の話が出てきて「そういえばそんなもんがあったなぁ」と思い出しました。TBSで中継してた音楽祭なので、うちの田舎でも放送してました。最初見た頃は小学生か中学生くらいだったので、当然国内大会にしか関心がありませんでした。ただ、ナタリーコールが「ミスターメロディ」でグランプリだか金賞だかなんかを取ったのは記憶にあって、あの曲は結構ヒットしたのではないだろうかと思い出したり。

 ということで、ちょっと東京音楽祭のことを調べてみたくなりました。なお、この「イカロスの流星」というのは元々「世界は俺が回してる」本だったのが、文庫化の際にこのタイトルになったとか。その東京音楽祭を手がけたプロデューサーの話なんですね。元のタイトルを聞いて「世界の女は俺の手に」という竹村健一の本を思い出したり。もちろん読んだことはありません。

 それにしても世の中には凄い人がいますね。もちろん作者のなかにし礼氏も凄いですが。

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今年は「マイ仏教」から

2018年01月06日 22時48分38秒 | ブックレビュー

 久しぶりに書店の新書コーナーを覗いてて見つけたのが、みうらじゅんの「マイ仏教」という本。新年はこれから始めました。案外まともなことも書いてあったのですが、お釈迦さまとか地獄については知らないことも多いです。

 気になったのはやはり地獄についてで、一般的に「八大地獄」と呼ばれているものはさらにそれぞれが十六に分かれているんですって。八大地獄はビルのフロアのようにそれぞれ上から順に並んでいて、下に行くほど苦しみが増すというもの。

 その上から四番目の叫喚地獄のは、殺生・盗み・邪淫・飲酒をした者が落ちるそうで、熱湯が沸いた大釜や、猛火の鉄の部屋に入れられ、刑期は約三百五十二兆年だとか。三百五十二兆年というのがまさに桁外れですね。仏教の世界では弥勒菩薩が釈迦入滅の五十六億七千万年後に衆生を救いにやってくるそうで、時間の単位がとんでもなく長いです。

 ところで、私は今日もビール2缶ほど飲みましたので飲酒の罪で叫喚地獄に落ちるのは確実。その覚悟をすれば、今夜はかなりいい夢を見られそうです。

 それにしても、細かく分かれている地獄の中には「羊やロバと性交したものが落ちる場所」というのもあるそうで、知り合いがそこに落とされた場面に遭遇すると「そんな趣味があったんですか?」とかなり気まずくなるとか。ますますいい夢が見られそうです。

 とにかく、新年から仏教の本を読んだのも何かの縁。今年は般若心経でも覚えようかと思ったり…。

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2017年 今年読んだ本

2017年12月31日 18時14分41秒 | ブックレビュー

 今年は序盤は結構読んだのですが、後半はあまり増えず。傾向として寒いと読むが、暑くなると意欲低下するということでしょうか。あとは振り返ってみるとタレント本関係が多いです。それと2回目、3回目という本も多いですね。中にはタイトル見ても中身を思い出せない本もあったり。

 ということで、今年読んだ本は以下の通り。

小さなおうち / 中島京子
せんべろ探偵が行く / 中島らも
活動写真の女 / 浅田次郎
火ノ児の剣 / 中路啓太
平等ゲーム / 桂望実
幕末遊撃隊 / 池波正太郎
切羽まで / 井上荒野
それでも、桜は咲き / 矢口敦子
嵐の季節 / 石田伸也
時が滲む朝 / 楊逸
ひなた / 吉田修一
アブラクサスの祭 / 玄侑宗久
向田理髪店 / 奥田英朗
アイデン&ティティ / みうらじゅん
シャボン玉日本 / 野坂昭如
人間の証明 / 森村誠一
ロンググッドバイのあとで / 瞳みのる
ばかたれ / 奥居香
らも―中島らもとの三十五年 / 中島美代子
鉄槌 / いしかわじゅん
逆説の日本史 21 / 井沢元彦
三上寛怨歌に生きる / 三上寛
九州少年 / 甲斐よしひろ
吉田豪の最狂全女伝説
元気です / 春一番
UWF最後の証言
日輪の遺産 / 浅田次郎
俺はロッキンローラー / 内田裕也
武揚伝(文庫 全4巻) / 佐々木譲
ハコバン70  稲垣潤一
武揚伝 / 佐々木譲
小説榎本武揚 / 堂門冬二

 合計32冊でした。小説では「小さなおうち」「それでも、桜は咲き」「人間の証明」「武揚伝」「日輪の遺産」がよくて、他では「ロンググッドバイのあとで」「元気です」「UWF最後の証言」「吉田豪の最狂全女伝説」が特に面白かったです。

 読書量が伸びないのは、本の情報が少ないということがあるので、来年は新刊情報をもっと仕入れねばと思います。というか、しばらくハードカバーの新刊をチェックしてないので文庫の新刊もチェックです。やっぱり読みだしたら止まらなくなるような長い小説がいいなぁ。

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榎本な日々を

2017年12月05日 23時54分11秒 | ブックレビュー

 佐々木譲先生の「武揚伝」全4巻を読み終えたので、今度は童門冬二先生の「小説 榎本武揚」を読んでます。「武揚伝」では、作者が全国3万人の勝海舟ファン(?)を敵に回したと思われるので、童門版ではどんな感じか楽しみにしています。私も海舟ファンですので。やはり合わせて読むのがいいですね。両方読んでから感想書きます。

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結構面白い本>ハコバン70's

2017年11月10日 23時55分51秒 | ブックレビュー

 稲垣潤一氏の自伝です。昨年古本で買って読むのは二度目。ゆくゆくはメジャーデビューする人だというのを知ってて読むわけですからまぁ安心なのですが、仙台でのハコバン時代がどうだったかというのは読んでみないとわからんですね。

 なお、私も仙台に住んでた頃に何回かスコッチバンク行ったことあります。稲垣氏がデビューしたあとなのですが、私が行ったときは外国人の3ピースバンドがビートルズの曲とかオールディーズとかやってました。今もあの店はあるんですね。すっかり老舗なのでしょうけど。

 この本がどれくらい話題になったのかはわかりませんが、バンドやってる人ならきっと面白いと思います。なんか読んでるうちにみんな知り合いみたいな気になってきて、ここに出てくる人は全部幸せになってて欲しいものです。

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榎本武揚という人

2017年10月24日 23時12分28秒 | ブックレビュー

 私のような幕末オタクにとって、江戸末期になっていきなり名前が出てきた人というと、榎本武揚、大鳥圭介、山岡鉄舟などいろいろいますが、司馬先生とか吉村昭先生の作品ではこれらが主役になってるのはないんですね。これらの人がどういう経歴でそこに至ったかというのが気になるわけで、まずは先日図書館で「武揚伝」(佐々木譲)を借りて来ました。

 全4巻なのですが、序盤は面白いですね。榎本武揚が若い頃に樺太まで行ってたりしたのは知りませんでした。この人の父親は伊能忠敬の弟子だったわけで、一応間宮林蔵とかそういう流れとも繋がってるわけです。冒険の話は楽しいです。

 調べてみたら安部公房も「榎本武揚」という小説を書いてるんですね。それはフィクション色が強いようですが、この「武揚伝」もやたらと勝海舟が悪役になってて、その辺は作者の意図が強く出てるような気もします。ま、何が本当かなんてわからないのですが、私は海舟先生好きだけどなぁ。抱かれたいとは思わないけど(?)。

 

 なんにしても、気になる人の事は知りたいので全4巻頑張って借りましょう!(って、買えよ)

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読んでから見るか、見てから読むか>人間の証明

2017年04月23日 15時24分50秒 | ブックレビュー

 「原作はオススメ」というアドバイスを受け入れて、森村誠一先生の「人間の証明」っを読みました。ちなみに私は映画は2回くらい見て、フジの2004年版のドラマは3回くらい見て、先日のテレ朝のスペシャルドラマも見ました。その辺の話を書きますので、ネタバレはバリバリです。って、今更気にする人はいませんか。


 今回原作読んだら結構面白かったです。映画やドラマに比べて一番深みがあったのが、妻がひき逃げされた小山田の心情ですね。彼にとっていかに妻が大事で、自分が身体を壊して彼女が生活のために水商売に出たときの不安な気持ちは、ドラマだと独り言にするわけにもいかず、この辺は小説が有利でしょう。

 そういうことをいろいろ検討してみたところ、2時間ちょっとの映画とか単発のドラマではあの話を描き切るのは無理で、あらためて2004年のドラマはよく出来てたと思います。あのドラマでは原作にない部分として、棟据がニューヨークにまで出かけたり、原作にはいない夏川結衣の存在でちょっと和んだり、熊を取り戻しに小山田の家に松下奈緒が押しかけたり、あとはいしだあゆみとかりりぃの存在が絡んで話に深みが増してます。原作だと霧積での殺人事件がちょっと唐突なイメージがあるのですが、ドラマではうまく絡めたように思いますので。

 小説をドラマ化や映画化した場合、原作を超えることは滅多にないのですが、私の場合2004年のドラマ>原作>映画という評価です。ちなみに先日のスペシャルドラマは評価に値しません。ある意味原作を冒涜してると思います。ということで、この話は「読んでから見る」のがお勧めですね。棟据の性格というか人間性はわかってから見た方が入り込みやすいですし。

 

 とか偉そうに言ってますが、今回原作の文庫はブックオフで入手しました。108円でした。森村誠一先生ごめんなさい…。

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薀蓄好きのための格闘噺/夢枕獏

2017年02月23日 23時39分26秒 | ブックレビュー

 一時は本格的な格闘技バカで、総合格闘技だけじゃなくキックボクシングのビデオを買ったりしてたくらいなのですが、今はさっぱり。一番の影響はWOWOWがリングスの放送を終了してほどなくリングスが活動を停止したので。

 元々は第二次UWFのビデオを借りて来て気に入ったのでリングスは旗揚げから見てました。なので、夢中で格闘技を見てたのは1991年から2001年くらいまで。その後もPRIDEとかHero'sとかそういうのは見てたのですが、さすがに地上波で放送しなくなったらまったく見る機会はなくなりました。

 この本は夢枕獏さんの格闘技に関するエッセイをまとめた本ですが、2004年から2007年くらいの話があり、丁度私が真剣に見てなかった時代のことですので結構ためになりました。見てなかった試合を「見てみようかな?」と思わせるのはさすがです。あとは明治の時代の柔道家とか海外に渡った柔道家の話があって、そちらも興味深かったです。

 今は総合格闘技をテレビで見る機会がほとんどなくなってしまいましたが、スター選手はなかなか出ず、日本人が海外で活躍するのもなかなか難しく、そういう意味で地上波のテレビ局は参戦しづらいのでしょうね。90年代半ばの盛り上がりを考えると、選手育成とか団体の運営を間違ったという感が強いのですが。まぁ私がもう一度格闘技バカになろうと思うくらいのブームが来ればとは思いますが、当分無理だろうなぁ…。

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幕末遊撃隊/池波正太郎

2017年02月10日 23時32分29秒 | ブックレビュー

 当方幕末オタクを自称しながら、伊庭八郎はノーチェックでした。なので、この小説を読み始めた時も「この人は実在の人?」とか思って調べてみたり。

 実際にこの人は幕末の武士であり、函館で戦死したのも本当の話なんですね。幕末で「八郎」というと、つい「清河八郎」を連想してしまいますが、この「伊庭八郎」の生涯も十分ドラマになります。まだまだ知らないことが多いです。

 ということで、今後も幕末の歴史を掘り下げるよう精進します。ただし、一般生活で役に立ったことはありません…。

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2016年 今年読んだ本

2016年12月29日 12時44分52秒 | ブックレビュー

 読んだ本はメモを残してあるのですが合計すると41冊。(短編集とかも入ってますが) 数が多ければいいというわけではないですが、一時よりは調子が出てきました。いろいろ読んだのですが、やっぱり山崎豊子のは面白いですね。「沈まぬ太陽」はドラマに触発されたのですが、あと読んでないのは「不毛地帯」とか。とはいえ「白い巨塔」も読んでないですが。

 読んだのが2回目という本もあって、チェッカーズ、僕らが作ったギターの名器、南沙織がいたころ、などがそう。「僕らが作ったギターの名器」は新書ですが凄くいい本で、今回も新たな発見がありました。もう1回くらいは読んでみねば。

 小説については前から知ってる作家の作品がほとんどだったので、来年はいろいろ発掘したいものだと。

チェッカーズ/高杢禎彦
昭和史/半藤一利
あの日/小保方晴子
ゲゲゲの女房/武良布枝
ハコバン70's/稲垣潤一
ラバウル戦記/水木しげる
わが闘争/角川春樹
やりすぎマンガ列伝/南信長
清河八郎(人物伝ですが作者失念)
回天の門/藤沢周平
時の輪の接する処/松本零士
あなただけの、咲き方で/八千草薫
リアルワールド/桐野夏生
田舎でロックンロール/奥田英朗
司馬遼太郎短編集8
マリファナも銃もバカもOKな国/町山智浩
司馬遼太郎短編集7
沖縄からは日本が見える/永六輔
歩兵の本領/浅田次郎
河畔に標なし/船戸与一
ラジ&ピース/絲山秋子
新選組風雲録 落日篇/広瀬仁紀
昭和史 戦後篇/半藤一利
翔べ!わか想いよ/なかにし礼
私の話/鷺沢萌
共喰い/田中慎弥
いつでも夢を/辻内智貴
小さなスナック/ナンシー関、リリー・フランキー
かずら野/乙川優三郎
沈まぬ太陽 会長室篇/山崎豊子
きみはこの国を好きか/鷺沢萌
かわいい子には旅をさせるな/鷺沢萌
沈まぬ太陽 アフリカ篇/山崎豊子
沈まぬ太陽 御巣鷹山篇/山崎豊子
退職金バカ 50歳から資産を殖やす人、沈む人/中野晴啓
僕らが作ったギターの名器/椎野秀聰
会津啾々記/早乙女貢
海神/安部龍太郎
鉄のライオン/重松清
切腹/白石一郎
南沙織がいたころ/永井良和

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アイドル本を読みながら妄想してみる

2016年12月08日 23時25分56秒 | ブックレビュー

 アイドル本とはいえ読んでるのは「南沙織がいたころ」という新書。2011年に出版されたもので、大衆文化論や都市社会学が専門の関西大学教授永井良和氏が、南沙織さんが活動していた時代の雑誌記事、関連書籍、引退後発売されたCD-BOXのブックレットでのインタビュー等膨大な資料を基に彼女の足跡を追ったものです。アイドル本人が自伝とかエッセイを書いたことにして実はゴーストライターがいたとかいう、いわゆる「アイドル本」とは違います。

 こういう本を買うくらいなので私も彼女の大ファンだったのですが、南さんがデビューしたのは私が小2のとき。なのでデビューしたばかりの頃はあんまり覚えてません。デビューして2~3年してから兄の影響でレコード聞き始めたりしてだんだん好きになったという感じです。

 彼女というと元祖アイドルと言われたようですが、まだ返還前の沖縄出身で日本語より英語が得意なこともあり特異な存在だったことは言うまでもありません。さらに、歌うことは好きだけど彼女の前には同じタイプの存在はいなかったため、目標とするアイドル像など当然なく、何より本人がスターになりたくてなりたくてたまらなかったわけでもなかったようです。

 そんななので、東京に連れてこられたものの住まいも決まらずホテルで生活させられ、学校には通わせて貰えるという約束もなし崩しにされてメチャクチャに仕事を入れられた結果、精神的にまいってデビューほどなくして引退を口にしたこともあったそうな。この辺の経緯は私はお子様だったのでまったく知りませんでした。

 当時のことをこの本で読むと、最初に所属した事務所が良くなかったらしく、いわば儲けるだけ儲けて使い捨てにしようとしてた雰囲気も感じます。芸能人とはいえ若い女の子なので、ガチガチに仕事入れて動かしていないと遊びを覚えたり彼氏を作ったりしてデビューにかけた費用が回収できず儲けも出ないと思ってたのでしょう。うまくスターになっても男ができればアイドルとしての寿命は短いとか。ただ、幸いなのはレコード会社のCBSソニー側が彼女のイメージに合った楽曲制作に熱心であったことでしょうか。私も彼女のどこが好きだったかというと歌が好きだったので。その後移籍した事務所も良かったようですが。

 で、何を妄想したかというと、実はキャンディーズのこと。彼女たちは「普通の女の子に戻りたい」と言って解散してしまいましたが、なんとか続けさせることはできなかっただろうかと思ったり。

 当時の彼女らはというと、全員集合や見ごろ食べごろ、レッツゴーヤングなどのテレビのレギュラーに加えラジオ番組もありレコーディングもやってCMもやって全国ツアーもちょくちょくという、それこそほとんど休む間もないくらいだったことは想像に難くありません。そうなると、同年代の女子が楽しむようなことはほとんどできないわけで、やめたくなるということもあったのだろうと。

 なのでそういう生活から解放し、まずはテレビのレギュラーを減らし、キャンディーズとしてのレギュラー活動は一旦お休みしてアルバムだけは年に1枚出す、コンサートも1年のうち1ヶ月の間に数カ所でやるだけにして、あとはドラマに出たり映画に出たりはそれぞれ自由にやらすとか。あるいはもっと長いスパンでキャンディーズとして集まるのは3年に1回くらいにして、やるときは半年くらい徹底的にやるとか。当然結婚しても出産してもキャンディーズは残すということで。そんな簡単に行くかという声はあるでしょうが、だからこそ妄想であってそういう風にだんだん大人の女性になっていく彼女たちが見られても良かったかなぁとか思います。

 それはそうとして、この「南沙織がいたころ」という朝日新書は凄くいい本なので、彼女に少しでも興味のある人は読んでみることをお勧めします。去年1回読んだのですが、また最近読み返して新たな発見がありました。中身が濃くていい本は3回くらい読んでみないと。

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やはり本は3回くらい読まないと

2016年11月16日 23時37分47秒 | ブックレビュー

 去年の初めに新書に凝って、やたらと買ってた時期があります。それまで新書というと、書く方にとっても読む方にとってもお手軽な存在で、出張に行く人が週刊誌代わりに読むものだと思ってました。

 が、昨年初めに大きめの書店に行って新書のコーナーを端から端まで見たら、結構魅力的で読み応えもある本があって、10数冊買ったでしょうか。そのうちの何冊かは今も気に入ってて手元にあるのですが、読み返してみると新たな発見があって楽しいです。

 具体的には「僕らが作ったギターの名器」というのが良くて、先月読み返したらまたすごく勉強になる部分がありました。ギターの材質とかパーツとかの話が。今月は「南沙織がいた頃」というのを読んでますが、彼女に関する膨大な資料(雑誌のインタビューとかCDのライナーとか)を読み込んでまとめた物で、これもすごく読み応えあります。

 あと好きな新書は「ちばてつやが語る『ちばてつや』」とか、クリス松村氏の「誰にも書けないアイドル論」とかもいい本です。

 1回読んで理解した気になっても、良い本は読み返すとまた味がありますね。

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読んでから見るか、見てから読むか

2016年11月15日 23時33分29秒 | ブックレビュー

 今年見たドラマで一番面白かったのがWOWOWの「沈まぬ太陽」なのですが、やはりあの話をもっと深く知りたくて原作を読んでます。ただし、「アフリカ編は別にいいや」と思って「会長室編」から読んだらやっぱり面白くて、結局アフリカ編に戻って読みました。

 感想としては「ドラマより面白い」のですが、これは読んだストーリーを頭の中で勝手に上川隆也とか國村隼に演じさせてしまうからで、先に原作読んでたらここまで楽しめたかというのは疑問。まさに「読んでから見るか、見てから読むか」という世界。

 アフリカ編は、恩地の家の使用人の話とか、現地の日本人との関わりとか、ドラマでは描ききれなかった部分が面白いですが、なんといってもハンティングの様子が詳細なのが圧巻です。

 現在は「御巣鷹山編」を読んでますが、面白いけど楽しくない話なのでなかなかきついです。しかし折角ここまで読んだし、なんとか最後まで~。

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