今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

斗南藩 -「朝敵」会津藩士たちの苦難と再起/星亮一著

2018年10月23日 22時39分28秒 | ブックレビュー

 幕末オタクではありますが、会津戦争については詳細を知れば知るほど暗い気分になるので、ほぼ避けてました。どちらかというと興味があったのは「斗南藩」のこと。それがちょうどこの本を見かけて「これだ!」と早速読んでみました。今年の7月に出たばかりの本ですが、なんと8月には再版になってます。斗南藩を知りたいのは私だけではないのでしょう。

 斗南藩とは、この本によると「戊辰戦争後、朝敵の汚名をこうむった会津藩の人々が、現在の青森県の下北半島を中心とする旧南部藩の地に流罪として移住し、作り上げた藩の名前」です。

 要するに新政府に逆らった罰として、縁もゆかりもない北の地に住民すべて流刑にされたようなもので、老人や子供は飢えと病でバタバタと命を失い、日々の暮らしは監獄と同じだったとか。

 この辺に興味があるのは、20年以上前にその「斗南藩」があった地域を仕事でしょっちゅう訪れていたため。そして青森県にも5年ほど住んでたのに、この話題にはさっぱり触れる機会がなかったんですね。

 結局斗南藩はどうなったかというと、廃藩置県により移住の自由が認められ、生き残っていた人の大半は会津に帰り、一部蝦夷地や東京に新天地を求めた人もいました。もちろんそのままとどまって逞しく生き、青森県の教育や牧畜に貢献した人もいたと。薩長からすれば会津は朝敵なんでしょうが、会津藩としても幕府の命により京都守護職を努めていたのであって、藩の一般民まで辺境の地に強制移住させたことは甚だ疑問です。

 「会津許すまじ」と一番息巻いていたのは木戸孝允ですが、下北の地で会津の人が暮らせないことは西郷も大久保も岩倉もわかっていたであろうということで、「西郷どん」見てて彼らがかっこつけてるのを見るとムカムカ来ます。なんと言っても特に木戸ですが。

 この本はその移住した人々がどうなったか、つぶさに取材したり、地元で昔から取材を続けている人を取材したり、かなり詳細に書かれています。その辺を知りたい人にはうってつけです。斗南藩に興味のある方は是非どうぞ。中公新書で定価820円。どーですか、お客さん。

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最近は順調にタレント本を

2018年10月15日 22時41分01秒 | ブックレビュー

 大竹しのぶさんの「私一人」という本を読んだのですが、これは面白かったです。あの人については特に個人的な興味はなく女優としても苦手な方なのですが、何しろ波瀾万丈な人生なのでちょっと読んでみようかと。さんまさんとの結婚生活とか離婚に至る過程とかは「へぇ~」という感じでした。お互い盛り上がって結婚したんでしょうけど。

 で、今年になってから読んだタレント本とかミュージシャンに関する本は

二十歳ばなれ/南沙織
役者人生泣き笑い/西田敏行
イカロスの流星/なかにし礼
芳野藤丸自伝
マーシーの薬物リハビリ日記/田代まさし
渾身・石橋凌/生江有二
作編曲家 大村雅朗の軌跡/梶田昌史・田渕浩久
甲斐バンド40周年「嵐の季節」/石田伸也
プロデューサー/酒井政利
ロンググッドバイのあとで/瞳みのる
チェッカーズ/高杢禎彦
こころ魅かれて/石川ひとみ
ディープパープル 紫の伝説
元気です!!!/春一番
熱き心に/小林旭
私一人/大竹しのぶ

など。あとは、クラプトンがいたクリームについての本も読んだのですが、タイトルは忘れました。(図書館から借りてきたので) 2回目とか3回目の本もありますが、読む度に新たな発見がある本もあったりします。

 タレント本が好きなのはミーハーな証拠ですが、上記では「二十歳ばなれ」とか「こころ魅かれて」がいわゆるアイドル本なので、その辺はもちろん読み応えという点では劣ります。

 これ以外に好きなタレント本としては、「ショーケン」とか、甲斐よしひろさんの「荒馬のように」「九州少年」、稲垣潤一さんの「ハコバン70's」、井上尭之さんの「スパイダースありがとう」などは愛読書にしてます。

 そういえば南沙織さんの「二十歳ばなれ」を初めて読んだのは中学生の頃でしたが、さすがにそれで夏休みの宿題の読書感想文を書いたりはしませんでした。今なら別にありだとは思いますが、中学の先生にいちゃもんつけられるのは当時は嫌だったんでしょう。それにしても40年ぶりくらいに読んでみたら、やはりあんまり面白くなかったという…。ちなみに南沙織さんについては、永井良和さんが書いた「南沙織がいたころ」というのが最高です。朝日新書から出てますので、彼女について知りたい方は是非どうぞ。

 ということで、近年は読書というとほとんど幕末維新に関する小説かタレント本しか読んでないですね。まぁ笑いたければ笑うがいいさ。ワッハッハ。

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「ゲバラのHIROSHIMA」/佐藤美由紀

2018年10月05日 23時59分00秒 | ブックレビュー

 またまたゲバラ本を読んだのですが、これは良い作品です。チェ・ゲバラが来日した際に広島を訪れた事は有名ですが、その時のことやゲバラの広島に対する思いにフォーカスした1冊です。

 こういうのを読めば読むほど、ゲバラという人が男前だったなぁと思う次第。ゲバラの言葉として、

これからは、
ヒロシマを、
ヒロシマの人々を
愛していこう。

というのが記されています。また、よく知らなかったのですが、ゲバラが訪れた数十年後にカストロもゲバラの娘さんも広島を訪問しているとか。凄く読みごたえがあって、読後感も良いのでゲバラファンの方は是非お読み下さい。

 って、実は図書館で借りてきたのですが…。

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熱き心に/小林旭著

2018年09月28日 23時30分12秒 | ブックレビュー

 小林旭のいわゆるタレント本ですが、ご覧の通り図書館から借りてきて読みました。出版は2004年11月。なんとなく…で借りて来たのですが、思ったより面白かったです。書き下ろしというよりは、語り下ろしというかロングインタビューを再構成したものの様子。

 渡り鳥シリーズでスターになったあたりは「ふ~ん」という感じでしたが、ゴルフ場経営の失敗で大借金を背負ってヤクザ金融に軟禁された下りは読んでてハラハラしたし、美空ひばりとの結婚~離婚の経緯は「昔のスターってそんな感じで結婚するの?」と驚いたり。私の年代では小林旭自体が大スターなんですが、当時どっちが大物だったかというとやはり美空ひばりが国民的スターだったんですね。

 その辺の経緯はここでは細かく書きませんので、関心のある方は是非この本をお読み下さい。って、私も買ったわけではなく図書館から借りてきたのですが。

 結構タレント本は好きなのですが、ここ何ヶ月かで読んだのは、

・役者人生泣き笑い/西田敏行
・元気です!!!/春一番
・ロンググッドバイのあとで/瞳みのる(ザ・タイガース)
・チェッカーズ/高杢禎彦
・甲斐バンド40周年 嵐の季節/石田伸也
・芳野藤丸自伝
・こころ魅かれて/石川ひとみ
・スパイダースありがとう/井上尭之
・渾身・石橋陵/生江有二
・マーシーの薬物リハビリ日記
・作編曲家 大村雅朗の軌跡
・プロデューサー/酒井政利

などなど。ま、内容についてどこまで本当かとか考えずに読むと楽しいです。次は藤田まことの本を読む予定。笑いたければ笑うがいいさ、ワッハッハ。

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小松左京先生の「復活の日」が新装版で

2018年05月19日 23時11分18秒 | ブックレビュー

 今日本屋で見かけたもの。小松左京先生の「復活の日」が、ハルキ文庫で新装版で出てました。私は既に文庫版で読んでおりますが、これを読むと小松左京先生が天才だというのはよくわかります。この人の小説では「日本沈没」が最高ですが、この「復活の日」もSFパニック大作として読むか、国家の危機管理を考えて読むかで印象は変わります。

 私が読んだ感想は前にも書いたのですが、今こそ多くの人に読んでほしい本ではあります。元々の初版は1964版ですって。本当に天才ですね。なお、私が持ってるのは角川文庫の1980年版。それも2009年に中古で買ったのでした。すんまそ~ん。

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二十歳ばなれ/南沙織

2018年02月11日 22時56分11秒 | ブックレビュー

 昭和51年2月発刊の本です。当時南沙織ファンでしたので、発売すぐ買いました。最近南沙織熱が再発して久しぶりに読んでみたくなり、実家に帰ればどっかにあると思うのですが、これは中古で買いました。

 当時はスルっと読み飛ばしてた部分が多かったのですが、結構新しい発見がありました。売れっ子タレントの本なので、通常は語り降ろしとかそれを編集者が書き直したとか、あるいは一からゴーストライターが書いたとか考えますが、この本は彼女自身が大学ノートに英語で書きなぐっていたものを祥伝社の人が訳したと書かれています。

 が、いまあらためて読んでみるとまぁ普通のタレント本ですね。最初がいきなり自身の出生にまつわる話なのでショッキングはショッキングなのですが、その後の内容が一般に伝えられているというか、永井良和氏の「南沙織がいたころ」に書かれている話と食い違っていますので。

 後半はだいぶ話が軽いというか、どうでもいい話が延々と続く感じで(失礼…)、こういう本は旬を外すと楽しめないなぁと思ったり。何よりカラー写真が数ページあるのですが表紙も含めてほとんどいけてないの。

 ちなみに今回入手したのは同じ年の4月に10刷として出てたもので当時かなり売れたんでしょうね。おかげで古本で80円でした。送料の方が高かったという…。

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東京音楽祭というと

2018年01月31日 22時34分42秒 | ブックレビュー

 なかにし礼の「イカロスの流星」という本を読んでたら、東京音楽祭の話が出てきて「そういえばそんなもんがあったなぁ」と思い出しました。TBSで中継してた音楽祭なので、うちの田舎でも放送してました。最初見た頃は小学生か中学生くらいだったので、当然国内大会にしか関心がありませんでした。ただ、ナタリーコールが「ミスターメロディ」でグランプリだか金賞だかなんかを取ったのは記憶にあって、あの曲は結構ヒットしたのではないだろうかと思い出したり。

 ということで、ちょっと東京音楽祭のことを調べてみたくなりました。なお、この「イカロスの流星」というのは元々「世界は俺が回してる」本だったのが、文庫化の際にこのタイトルになったとか。その東京音楽祭を手がけたプロデューサーの話なんですね。元のタイトルを聞いて「世界の女は俺の手に」という竹村健一の本を思い出したり。もちろん読んだことはありません。

 それにしても世の中には凄い人がいますね。もちろん作者のなかにし礼氏も凄いですが。

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今年は「マイ仏教」から

2018年01月06日 22時48分38秒 | ブックレビュー

 久しぶりに書店の新書コーナーを覗いてて見つけたのが、みうらじゅんの「マイ仏教」という本。新年はこれから始めました。案外まともなことも書いてあったのですが、お釈迦さまとか地獄については知らないことも多いです。

 気になったのはやはり地獄についてで、一般的に「八大地獄」と呼ばれているものはさらにそれぞれが十六に分かれているんですって。八大地獄はビルのフロアのようにそれぞれ上から順に並んでいて、下に行くほど苦しみが増すというもの。

 その上から四番目の叫喚地獄のは、殺生・盗み・邪淫・飲酒をした者が落ちるそうで、熱湯が沸いた大釜や、猛火の鉄の部屋に入れられ、刑期は約三百五十二兆年だとか。三百五十二兆年というのがまさに桁外れですね。仏教の世界では弥勒菩薩が釈迦入滅の五十六億七千万年後に衆生を救いにやってくるそうで、時間の単位がとんでもなく長いです。

 ところで、私は今日もビール2缶ほど飲みましたので飲酒の罪で叫喚地獄に落ちるのは確実。その覚悟をすれば、今夜はかなりいい夢を見られそうです。

 それにしても、細かく分かれている地獄の中には「羊やロバと性交したものが落ちる場所」というのもあるそうで、知り合いがそこに落とされた場面に遭遇すると「そんな趣味があったんですか?」とかなり気まずくなるとか。ますますいい夢が見られそうです。

 とにかく、新年から仏教の本を読んだのも何かの縁。今年は般若心経でも覚えようかと思ったり…。

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2017年 今年読んだ本

2017年12月31日 18時14分41秒 | ブックレビュー

 今年は序盤は結構読んだのですが、後半はあまり増えず。傾向として寒いと読むが、暑くなると意欲低下するということでしょうか。あとは振り返ってみるとタレント本関係が多いです。それと2回目、3回目という本も多いですね。中にはタイトル見ても中身を思い出せない本もあったり。

 ということで、今年読んだ本は以下の通り。

小さなおうち / 中島京子
せんべろ探偵が行く / 中島らも
活動写真の女 / 浅田次郎
火ノ児の剣 / 中路啓太
平等ゲーム / 桂望実
幕末遊撃隊 / 池波正太郎
切羽まで / 井上荒野
それでも、桜は咲き / 矢口敦子
嵐の季節 / 石田伸也
時が滲む朝 / 楊逸
ひなた / 吉田修一
アブラクサスの祭 / 玄侑宗久
向田理髪店 / 奥田英朗
アイデン&ティティ / みうらじゅん
シャボン玉日本 / 野坂昭如
人間の証明 / 森村誠一
ロンググッドバイのあとで / 瞳みのる
ばかたれ / 奥居香
らも―中島らもとの三十五年 / 中島美代子
鉄槌 / いしかわじゅん
逆説の日本史 21 / 井沢元彦
三上寛怨歌に生きる / 三上寛
九州少年 / 甲斐よしひろ
吉田豪の最狂全女伝説
元気です / 春一番
UWF最後の証言
日輪の遺産 / 浅田次郎
俺はロッキンローラー / 内田裕也
武揚伝(文庫 全4巻) / 佐々木譲
ハコバン70  稲垣潤一
武揚伝 / 佐々木譲
小説榎本武揚 / 堂門冬二

 合計32冊でした。小説では「小さなおうち」「それでも、桜は咲き」「人間の証明」「武揚伝」「日輪の遺産」がよくて、他では「ロンググッドバイのあとで」「元気です」「UWF最後の証言」「吉田豪の最狂全女伝説」が特に面白かったです。

 読書量が伸びないのは、本の情報が少ないということがあるので、来年は新刊情報をもっと仕入れねばと思います。というか、しばらくハードカバーの新刊をチェックしてないので文庫の新刊もチェックです。やっぱり読みだしたら止まらなくなるような長い小説がいいなぁ。

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榎本な日々を

2017年12月05日 23時54分11秒 | ブックレビュー

 佐々木譲先生の「武揚伝」全4巻を読み終えたので、今度は童門冬二先生の「小説 榎本武揚」を読んでます。「武揚伝」では、作者が全国3万人の勝海舟ファン(?)を敵に回したと思われるので、童門版ではどんな感じか楽しみにしています。私も海舟ファンですので。やはり合わせて読むのがいいですね。両方読んでから感想書きます。

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結構面白い本>ハコバン70's

2017年11月10日 23時55分51秒 | ブックレビュー

 稲垣潤一氏の自伝です。昨年古本で買って読むのは二度目。ゆくゆくはメジャーデビューする人だというのを知ってて読むわけですからまぁ安心なのですが、仙台でのハコバン時代がどうだったかというのは読んでみないとわからんですね。

 なお、私も仙台に住んでた頃に何回かスコッチバンク行ったことあります。稲垣氏がデビューしたあとなのですが、私が行ったときは外国人の3ピースバンドがビートルズの曲とかオールディーズとかやってました。今もあの店はあるんですね。すっかり老舗なのでしょうけど。

 この本がどれくらい話題になったのかはわかりませんが、バンドやってる人ならきっと面白いと思います。なんか読んでるうちにみんな知り合いみたいな気になってきて、ここに出てくる人は全部幸せになってて欲しいものです。

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榎本武揚という人

2017年10月24日 23時12分28秒 | ブックレビュー

 私のような幕末オタクにとって、江戸末期になっていきなり名前が出てきた人というと、榎本武揚、大鳥圭介、山岡鉄舟などいろいろいますが、司馬先生とか吉村昭先生の作品ではこれらが主役になってるのはないんですね。これらの人がどういう経歴でそこに至ったかというのが気になるわけで、まずは先日図書館で「武揚伝」(佐々木譲)を借りて来ました。

 全4巻なのですが、序盤は面白いですね。榎本武揚が若い頃に樺太まで行ってたりしたのは知りませんでした。この人の父親は伊能忠敬の弟子だったわけで、一応間宮林蔵とかそういう流れとも繋がってるわけです。冒険の話は楽しいです。

 調べてみたら安部公房も「榎本武揚」という小説を書いてるんですね。それはフィクション色が強いようですが、この「武揚伝」もやたらと勝海舟が悪役になってて、その辺は作者の意図が強く出てるような気もします。ま、何が本当かなんてわからないのですが、私は海舟先生好きだけどなぁ。抱かれたいとは思わないけど(?)。

 

 なんにしても、気になる人の事は知りたいので全4巻頑張って借りましょう!(って、買えよ)

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読んでから見るか、見てから読むか>人間の証明

2017年04月23日 15時24分50秒 | ブックレビュー

 「原作はオススメ」というアドバイスを受け入れて、森村誠一先生の「人間の証明」っを読みました。ちなみに私は映画は2回くらい見て、フジの2004年版のドラマは3回くらい見て、先日のテレ朝のスペシャルドラマも見ました。その辺の話を書きますので、ネタバレはバリバリです。って、今更気にする人はいませんか。


 今回原作読んだら結構面白かったです。映画やドラマに比べて一番深みがあったのが、妻がひき逃げされた小山田の心情ですね。彼にとっていかに妻が大事で、自分が身体を壊して彼女が生活のために水商売に出たときの不安な気持ちは、ドラマだと独り言にするわけにもいかず、この辺は小説が有利でしょう。

 そういうことをいろいろ検討してみたところ、2時間ちょっとの映画とか単発のドラマではあの話を描き切るのは無理で、あらためて2004年のドラマはよく出来てたと思います。あのドラマでは原作にない部分として、棟据がニューヨークにまで出かけたり、原作にはいない夏川結衣の存在でちょっと和んだり、熊を取り戻しに小山田の家に松下奈緒が押しかけたり、あとはいしだあゆみとかりりぃの存在が絡んで話に深みが増してます。原作だと霧積での殺人事件がちょっと唐突なイメージがあるのですが、ドラマではうまく絡めたように思いますので。

 小説をドラマ化や映画化した場合、原作を超えることは滅多にないのですが、私の場合2004年のドラマ>原作>映画という評価です。ちなみに先日のスペシャルドラマは評価に値しません。ある意味原作を冒涜してると思います。ということで、この話は「読んでから見る」のがお勧めですね。棟据の性格というか人間性はわかってから見た方が入り込みやすいですし。

 

 とか偉そうに言ってますが、今回原作の文庫はブックオフで入手しました。108円でした。森村誠一先生ごめんなさい…。

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薀蓄好きのための格闘噺/夢枕獏

2017年02月23日 23時39分26秒 | ブックレビュー

 一時は本格的な格闘技バカで、総合格闘技だけじゃなくキックボクシングのビデオを買ったりしてたくらいなのですが、今はさっぱり。一番の影響はWOWOWがリングスの放送を終了してほどなくリングスが活動を停止したので。

 元々は第二次UWFのビデオを借りて来て気に入ったのでリングスは旗揚げから見てました。なので、夢中で格闘技を見てたのは1991年から2001年くらいまで。その後もPRIDEとかHero'sとかそういうのは見てたのですが、さすがに地上波で放送しなくなったらまったく見る機会はなくなりました。

 この本は夢枕獏さんの格闘技に関するエッセイをまとめた本ですが、2004年から2007年くらいの話があり、丁度私が真剣に見てなかった時代のことですので結構ためになりました。見てなかった試合を「見てみようかな?」と思わせるのはさすがです。あとは明治の時代の柔道家とか海外に渡った柔道家の話があって、そちらも興味深かったです。

 今は総合格闘技をテレビで見る機会がほとんどなくなってしまいましたが、スター選手はなかなか出ず、日本人が海外で活躍するのもなかなか難しく、そういう意味で地上波のテレビ局は参戦しづらいのでしょうね。90年代半ばの盛り上がりを考えると、選手育成とか団体の運営を間違ったという感が強いのですが。まぁ私がもう一度格闘技バカになろうと思うくらいのブームが来ればとは思いますが、当分無理だろうなぁ…。

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幕末遊撃隊/池波正太郎

2017年02月10日 23時32分29秒 | ブックレビュー

 当方幕末オタクを自称しながら、伊庭八郎はノーチェックでした。なので、この小説を読み始めた時も「この人は実在の人?」とか思って調べてみたり。

 実際にこの人は幕末の武士であり、函館で戦死したのも本当の話なんですね。幕末で「八郎」というと、つい「清河八郎」を連想してしまいますが、この「伊庭八郎」の生涯も十分ドラマになります。まだまだ知らないことが多いです。

 ということで、今後も幕末の歴史を掘り下げるよう精進します。ただし、一般生活で役に立ったことはありません…。

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