パネラーは、片方が奥谷 禮子(ザ・アール代表取締役社長、経済同友会幹事)、世耕 弘成(自民党・参議院議員、参院 議院運営委員会筆頭理事)、堀 紘一(ドリームインキュベータ会長)、松原 聡(東洋大学教授、経済政策学)、渡邉 正裕(マイニュースジャパン代表、元日経新聞記者)など。
反対側が山井 和則(民主党・衆議院議員、党ネクスト厚生労働副大臣)、雨宮 処凛(作家、非正規雇用を考えるアソシエーション会員)、河添 誠(首都圏青年ユニオン書記長)、龍井 葉二(連合非正規労働者センター総合局長)、森永 卓郎(独協大学教授、経済アナリスト)、湯浅 誠(反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人「もやい」事務局長)など。(これまで敬称略) 単純にいうと「体制側」と「反体制側」とでもなりますでしょうか。
スタジオの一般人も団塊の世代と若者に別れるという図式。局側ではそういう世代的な対立も見せたかったのでしょう。
内容がどうだったかというと、ところどころエキサイトするところもあったのですが全般的に議論が噛み合わず。パネラーが出す資料がそれぞれ独自のものなので、「それはどこの資料ですか?」「それは捉え方がおかしいですよ」なんて感じで言い分がまったく平行線なんですね。
スタジオの人たちも団塊の世代は「若者の勤労意欲が低い」といい、若者側は「働いても働いてもその日暮らしの収入しか得られずステップアップできない」という感じで対立がありました。
実のある話はなにも無かった中で、最後に堀紘一氏が言ったことは印象に残りました。日本経済が再生するためにどうしたらいいかということで「日本人の特性としては、真面目にコツコツやること、和を以って貴しとなすというお国柄なのでチームワークを活かした仕事、あとはモノづくり、の三点」というの。
モノづくりについては、韓国や中国に出来ないものを作るという話でした。なおかつ、「日本人はお金の事をいうと卑しいという風潮があるのでマネーゲームでは欧米人に負ける。ITでは教育環境の違いでインド人などには絶対勝てない」ということも言ってました。具体性には欠けますが、まぁ的を得た意見でしょう。あの人の髪型は許せませんが体制側の人の中では唯一若者の言う事に聞く耳も持ってるようにお見受けしました。
まぁそれはそれで、この番組見ててイライラするのは司会の田原氏の言い草。もうあの人も終わりです。森永卓郎氏とかは私は結構好きなんですがボロカス言われてますものね。なんかやたらと人にレッテルを貼りたがるし。
ということで感想はもっともっと書きたいのですが今日はこの辺で。なにしろ我が家はもう何年かで娘1号が就職する年代ですから若者の貧困問題は深刻です。「気合が足らない」「勤労意欲が低い」ということで済まされないのが現状だと思うのですが。
それにしても渡邉氏が言ってたのですが、高収入の仕事の例えとして「フジテレビに内定した段階で生涯賃金7億というのが確定する」のですと。今回の番組で「収入上げたければスキルを上げろ」という声が相当あったのですが(もちろん体制側から)、フジテレビ社員は日本一スキルの高い人たちなんですね、きっと。私がスタジオにいれば「テレ朝社員よりもフジテレビの社員の方が格段にスキルが高いってことか!」と突っ込みを入れたでしょうに。残念。