今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

NHK夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。」終了しました

2024年07月19日 | ドラマレビュー

 NHKの夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。」終了しました。全32話なので約2ヶ月やってたわけですが、見ているとあっという間。まったく期待せずに見始めたら妙に面白く、ほぼ毎日その日のうちにみる感じでした。

 2年前に突然の事故で両親を亡くした四兄弟が助け合いながら暮らしているという家族の話ですが、全然湿っぽくなくて楽しかったです。四姉妹ならともかく四兄弟の話なんて私が見られるかと思ってたのですが、キャラの作り方がすごく上手くて毎回ニヤニヤしながら見てました。

 設定としては真面目な高校教師の長男、大人びた秀才で中一の次男、次男とは1年近く離れているものの同学年でおっちょこちょいの三男、しっかりものだが口調が年寄り臭い四男というキャラ。次男と三男が同学年というのは、なさそうだけどありうる設定だし面白かったです。性格が正反対というのもツボでした。

 もっとお涙頂戴系の話になるかと思ってたのですが、そこがほとんどなく意表を突かれました。大体これを見てから寝るパターンだったのですが、毎晩ほっこりした気持ちで眠れたのはありがたいです。

 変人はいても悪人は出てこないドラマで、ご近所の一家のキャラも絶妙だったし、ヒットするドラマは色々仕掛けがありますね。とにかく脚本、演出の方々と、出演者では四男の岳を演じた子役にアッパレです。スルーしてた人も、どっかで一挙放送があれば見た方がいいです。


2024年7月期のドラマ初回レビュー その1

2024年07月18日 | ドラマレビュー

 今回は結構開始が早いです。とりあえず初回見たものだけレビューしますが、やはりドラマの初回は極端な展開やキャラの印象付けの意味合いが強いので、あくまでも現状での印象です。あしからず。


◆フジ月9「海のはじまり」 出演:目黒蓮、有村架純、大竹しのぶ ほか

 「親子の愛をテーマにしている」という情報だけで見たので、目黒蓮と大竹しのぶが親子役なのかと思ったら違いました。「そうくるか」という展開ではありましたが、初回はまずまず。とはいえ、最終回までどう引っ張るのかはちょっと心配というのは大きなお世話か。主演の方の頑張りによりますね、これは。子役に頼るのはダメでし。


◆フジ「マウンテンドクター」 出演:杉野遥亮、岡崎紗絵、宮澤エマ ほか

 結構期待したのですが、ちょいと外れました。「また宮澤エマ?」と思ったのは私だけではないはず。あとは循環器内科医が手術するの?とか思ったのですが、医療の専門家も監修に関わってるのでそこはOKなのでしょう。しかし脚本がどうも。まあ続けて見ますが、継続の危機という点ではこれが一番。


◆フジ「新宿野戦病院」 出演:小池栄子、仲野太賀、橋本愛 ほか

 とにかく騒がしいというドラマ。しかしさすがクドカン脚本なので結構見せます。今後どうなるかは一切想像つかない感じ。万人受けする感じではないですが、話題にはなりそう。


◆フジ「ギークス/GEEKS」 出演:松岡茉優、田中みな実、滝沢カレン ほか

 「また田中みな実か」と思ったのは私だけではないはず。謎解きが「ほぉ~」と思わないのですが、まあそういうドラマなのでしょう。主な出演者の三人の人物設定がキモなのでしょうが、最後までブレずにいけるのか?と心配してしまいます。ま、とにかく松岡茉優が出てるので見ます。


◆TBS「笑うマトリョーシカ」 出演:水川あさみ、玉山鉄二、櫻井翔 ほか

 ほぼ予備知識なしで見ましたが、思ったより面白かったです。玉山鉄二はいつもの玉山鉄二だったし、櫻井翔もいつも通りでしたがこの人はいつも通りでないことはないですか。なんか単純なストーリーではなさそうですが、様々な伏線についていければ楽しめそう。


◆マル秘の密子さん 主演:福原遥

 やめようかと思いつつ見ました。これは福原遥でなければだめだったのでしょうかとずっと思い続けましたが、それに耐えられれば継続できそう。とはいえ今後極端な展開になるのを示唆する場面で終わったので、二話目以降は印象がガラッと変わるかも。一応継続します。


◆日テレ「降り積もれ孤独な死よ」 出演:成田凌

 実は成田凌があんまり好きではないのですが、今回の役柄は良さそう。初回は割とわかりやすい展開だったのですが、今後こじれてくるのかどうか。この時間帯のドラマはおどろおどろしいのが多いですね。そこに耐えられれば継続できるでしょう。

 


 既に始まっててもここにないのは最初から見る予定のないものです。なぜ見ないかという理由は様々。大体はあらすじを見て敬遠したからですが。

 今のところどれも大ヒットとなりそうな予感はありませんが、途中から妙な盛り上がり方をするのもあるのでそこは期待しましょう。そして、できる限り継続できる作品があることを祈ります。


「虎に翼」と「オードリー」

2024年07月11日 | ドラマレビュー

 どちらも朝ドラですが「虎に翼」は今期の作品、「オードリー」は2000年度後期のもので現在BSで再放送中。朝のBSでは7時15分から「オードリー」と「虎に翼」を続けて放送してます。朝から一気に見る人もいるかもしれませんが、私は続けて見たことはありません。

 BSでの朝のアンコール放送は結構前からやっていて、新作の朝ドラとの組み合わせを見ると近年では以下の通り。

2024年度前期「虎に翼」「オードリー」(2000年)
2023年度後期「ブギウギ」「まんぷく」(2018年)
2023年度前期「らんまん」「あまちゃん」(2013年)
2022年度後期「舞い上がれ!」「本日も晴天なり」(1981年)
2022年度前期「ちむどんどん」「芋たこなんきん」(2006年)
2021年度後期「カムカムエヴリバディ」「マー姉ちゃん」(1979年)
2021年度前期「おかえりモネ」「あぐり」(1997年)
2020年度後期「おちょやん」「澪つくし」(1985年)
2020年度前期「エール」「はね駒」(1986年)


 2020年度からにしてるのはお察しの通りコロナ禍で在宅業務が増え「はね駒」からアンコール放送も見ているという事情によります。この間の新作は全部見てますが、アンコールは「澪つくし」「芋たこなんきん」は見てません。「澪つくし」は初回で脱落、「芋たこなんきん」は最初から見る気がなかったという事情。

 朝ドラは1979年度前期の「マー姉ちゃん」から全部ビデオが保管してあるそうなので、それ以降の作品はどれでもアンコールで出てくる可能性があるわけです。こうやって見ると結構年代が散らばってる印象はあります。今回主演女優が既に引退している「オードリー」が出たのは意外でした。

 それで、視聴者の声として「新作よりアンコールの方がええやん。」となると制作側は厳しいかと思いますが、「あまちゃん」の組み合わせが「らんまん」でよかったですね。これはどっちも楽しめたし。「カムカムエヴリバディ」と「マー姉ちゃん」の時もどっちもよかったし。

 で、現在は「虎に翼」がすごく面白いです。展開も早いしドキッとするセリフや考えさせられるシーンも豊富だし。で、「オードリー」の方ですが、もう4か月目に入ったというのにヒロインが特に何かをなしたというわけではなく、そろそろ面白くなるのかなあ。録画してまとめて見てるからいいようなものの、放送当時リアタイ視聴してたら脱落してたのではないかと。何しろ当時はVHSだったので何週間分もまとめて録画しておくのはきつかったですし。


連続ドラマW「ゲームの名は誘拐」(全5話)見ました

2024年07月10日 | ドラマレビュー

 WOWOWの連続ドラマW枠で放送されていた全5話が終了しました。この時間帯のドラマは結構見ごたえのあるものが多く、今回も期待して最後まで見たものの私は楽しめなかったです。

 原作は東野圭吾の2002年に刊行されていた小説だそうで、私にとって2002年というとつい最近という印象ですが、20年以上前のものであるというと実際は結構前からある話なんですね。

 タイトルから大体わかりますが狂言誘拐の話であって、全体を通した印象としては色々無理があり過ぎという感じ。今ではあちこちに防犯カメラはあるしドライブレコーダーもあるし、誘拐された本人があんだけ歩き回ってりゃすぐバレるだろうと思ったあたりこの22年で社会環境も変わったのかも。

 あとは、主演俳優がの演技がワンパターンでセリフにもキレがないし、ヒロインもあまり好きな方ではなかったのがなんとも。「ほほぉ、それは面白い。」というようなトリックとか場面があればまた違ったのかもしれませんが、「ちょっとそこは苦しいな。」と思う展開が多くて。

 それで、これについて調べてたらなんと2003年に映画になってたとか。その際のタイトルは「g@me.」で主演は藤木直人と仲間由紀恵。私はその映画見たことあって記憶もあるのですが、このドラマと同じ原作だというのは気づきませんでした。あの時はそんなに無理がある話とは思わなかったので、そのあたりは演出の問題か実際に時代が変わったのか。

 まあ、そんなこんなで残念ですがこのドラマのことはもう思い出すことはないでしょう。


2024年春ドラマ終了しました

2024年07月08日 | ドラマレビュー

 4月開始のドラマ終了し録画した分は全部見ました。個別にレビューしてないものについては一言ずつ書いておきます。


◆フジ「Re:リベンジ -欲望の果てに-」 

 なんとなく最後まで見ましたが、医師でない人物が病院理事長になれるのかどうかという点で最後までモヤモヤしました。あとは大学病院でもない規模の個人病院で、会長があんなに豪華な暮らしができるほどの利益が上がるのかどうか。まあいいですけど、ドラマとしては評価しません。


◆テレ東「ダブルチート 偽りの警官 Season1」

 序盤の「適当に詐欺師を騙す」というあたりはちゃちなドラマかと思ってましたが、段々話が大きくなってきて終盤は割と面白かったです。Season2はWOWOWでの放送で、主演も市原隼人だとか。そちらは30分番組なので規模縮小という感じですがどうなのでしょうね。


◆テレ朝「東京タワー」 

 最近の民放ドラマでは珍しくワッチコンのシーンが満載で、お茶の間のお父さんの支持率は抜群だったと推察します。しかし、板谷由夏扮する世界的な建築家がなぜあの若造にそこまで惹かれるかというのは説得力なかった気はします。

 もしかしたら、若いだけに番組のシンボルのように出てきた東京タワーのようにそそりたつものが…(以下自粛)。


◆TBS「アンチヒーロー」

 色々と展開に無理があり過ぎたのと、汚れ仕事をしてるくせにすましてるキャストがいたことに若干イライラしました。最終回の法廷シーンはある意味見ごたえありましたが、長谷川博己と野村萬斎の顔芸対決に気を取られ、本筋に関心が行かなかった気がするのは私だけでしょうか。

 

 そんなこんなですが、結局4月期は小物祭りでした。個人的には一番面白かったのがテレ朝「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」、そしてフジ「アンメット ある脳外科医の日記」に敢闘賞をあげましょう。あとは一応4月ギリギリの開始だった「燕は戻ってこない」も含めれば、あれが別格で優勝ですね。それにしても民放ドラマは冴えませんわ。


ドラマ「ゲゲゲの女房」終了しました

2024年07月07日 | ドラマレビュー

 BS12で放送していた「ゲゲゲの女房」が終了しました。ご存じ2010年度上期の朝ドラですが、今回はBS12で月曜の夜7時から6話分をまとめて放送してました。昨年12月11日からでしたが、年末年始が休みでGWも2週間ほど休みだったのでようやく終了と。

 感想としてはすごく面白かったです。毎週月曜夜に見始めると、1週間分見ないと気が済まないようになってる構成はなかなかのもの。何よりも松下奈緒が美人で表情も良かったし、普通にイケメンの向井理も水木先生の変人ぶりを演じてていい仕事をしてました。

 あとは「イカル」こと水木先生の母親役の竹下景子も面白かったし、ドラマのオリジナルキャラでネズミ男風の杉浦太陽もアクセントがあって良かったし、村上弘明とか梶原善とか出版関係の人たちが悪役で無かったのが安心して見てられました。

 21世紀に入って「ちゅらさん」以降は「ちりとてちん」が盛り上がった以外は低迷してた感のあった朝ドラが、この作品でまた注目されたのもわかります。朝ドラはこうでなくてはという感じもありますね。

 ドラマが面白かったのに加えて、我が家では水木しげるブームも来てもろもろ買ってしまいました。「昭和史」は元々持ってましたが、また読んでみようかな。

 とにかくいいものを見せていただきました。評価します。


NHKドラマ10「燕は戻ってこない」終了しました

2024年07月04日 | ドラマレビュー

 NHK火曜夜10時のドラマ「燕は戻ってこない」全10話終了しました。まあ物凄いドラマでした。もちろん桐野夏生の原作が面白いのでしょうが、桐野先生自身が先日ラジオで「ドラマは結構わかりやすくしてくれて感心しながら見てます。」と言ってたので原作との相違は結構あるのかも。

 番組サイトでは「「命」はだれのもの?代理出産を巡る女たち男たちの欲望のドラマ!」という宣伝文句ですが、簡単には割り切れない人間の心の内や、実際みんなドロドロとしたものを抱えているのがテーマというのは桐野作品ならではでしょう。

 主人公は低収入で彼氏なしの派遣社員リキ(石橋静河)で、職場の同僚から卵子提供で金を稼ごうと誘われたものの、実際そのエージェントで面談を受けたところ持ち掛けられたのは代理出産だったというのがメインのストーリー。

 そうしてまでまとまった金を手に入れようとするに至る初回がツボで、給料は安いし、ある日同じアパートに住む男とトラブルになり、それ以来会うたびに嫌がらせが続き、とにかく今の生活から抜け出したいと追いつめられ、自暴自棄になる描写は見事でした。

 予想としては、ビジネスとして代理出産を引き受けたものの、妊娠から出産に至る間に母性が芽生えてしまい契約は破棄という展開かと思っていたら、妊娠前から様々こじれた問題や新たな登場人物もあり、そこは原作の力を感じました。さすがに常人が考えるような展開にはしませんね。

 その主人公の職場の同僚が面白くて伊藤万理華が演じてますが、なんとも下世話というかどうしようもないというか。リキが人工授精で妊娠を請け負う相手は元世界的なダンサーであり稲垣吾郎が演じてるのですが、その写真を見て「うわ~、私なら生でセッ〇スできる。」なんていうくらい。

 代理出産を依頼してくるのは稲垣吾郎と内田有紀の夫妻なわけですが、稲垣吾郎のナルシストぶりがはまり役で、内田有紀も人は好さそうだけど人間そんな簡単なものじゃないというのを存分に発揮し、こういうところは美形の人がやるとピッタリでした。自分勝手な感じがプンプンして。

 そして圧倒的にインパクトが強かったのが内田有紀の友人で春画作家役の中村優子。この人は「見たことある」という程度でしたが、一気にドラマの雰囲気が変わるほどの存在感でした。この人をキャスティングした人にアッパレです。

 また、出番は少なかったけど富田靖子が良かったです。静かな演技でありながら、表情だけでどういう人か想像させるというのはさすが。吸い込まれそうな優しい笑顔が見られました。最近ドラマで見た中では一番良かったです。

 色々語り尽くせないほどの作品で私は高評価です。ただ、もう一度見たいかというと、かなりの覚悟がいるのであまり…。ま、それくらいヒリヒリするドラマもたまにはいいですね。


テレ朝ドラマ「Believe-君にかける橋-」終了しました

2024年06月27日 | ドラマレビュー

 テレ朝にて木曜9時から放送のキムタク主演「Believe-君にかける橋-」終了しました。開始前は鳴り物入りという感じで、たしかに初回から二回目くらいまでは見どころはありましたが、最終的にはまったく評価しません。

 キムタクはゼネコン勤務の橋の設計士で、ある大規模な橋の工事での崩落事故での過失を問われ、設計ミスの指摘に反論せず一人でもろもろ背負って収監されてしまいます。が、妻が末期のガンであることが判明し、崩落事故にも不自然な点があることから、真実を明らかにしようと脱獄し当時の関係者のもとを巡るというもの。その事故に関しては実は会社幹部が企んだものだとか、そこには東京都知事の関与も…という話もあって、そこだけみると面白そう。

 しかし、脱獄したまではいいけどろっ骨を折ったという設定がずっと付いて回り、どうしても展開が重くなりました。そもそも脱獄の経緯が無理があることや逃亡中の生活もあり得なさすぎたりで、食事は?トイレは?とか思うと「なんだかなあ」と。あとは竹内涼真扮する刑事がキザすぎて、個人的にはプラスにならず。

 そして極めつけは最終回。結局会社がなぜそんな大事故を意識的に起こしたかというのが私には理解できませんでした。ちゃんと見てないからだと言われればそれまでですが、無実を晴らして大手を振って帰ってくるというのがないと民放ドラマとしてはすっきりしませんね。

 個人的には脚本の失敗だと思ってますが、世間の評価はどんなものでしょうか。元々こういうストーリーで考えてたのか、無理に短縮したので伏線回収が不十分だったのか。そもそも4月の最終週に始まったのに終わるのは早かったですね。どうなのかなあ。


フジ月10ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」終了しました

2024年06月26日 | ドラマレビュー

 フジテレビ系月曜10時のドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」終了しました。主演は杉咲花で病院を舞台にした医療ものですが、主人公は自身が脳に疾患を抱える脳外科医という異色の内容。

 同じく脳疾患で担ぎ込まれてくる患者や、ヒロインを取り巻く病院スタッフの姿をある時はシリアルに、そして温かく描く部分もあって見応えありました。当初は「これってどういう展開なの?」と思って脱落しかけたのですが、終盤に向かって盛り上がりを見せ、最後はハラハラしつつ涙の大団円だったので面白かったです。

 人物設定や背景が場当たり的だったり底が浅いドラマもたまにありますが、これは終盤に行くほど「そうだったのか!」と驚くほどじっくり練ってあったので、コツコツ積み上げたという感じの作品ですね。実はひいきの役者さんは誰も出てなかったのですが、ストーリーと演出で見せるドラマだったので、画面から力と熱意がじわっと伝わってくる感じでした。

 原作は漫画のようですがそちらは見たことありません。今回はヒロインの相手役が若葉竜也という人で初めて見ましたが、なかなか存在感はあります。ただ、そういう役柄なのでしょうが時折セリフが聞き取りづらかったので、じっくり見ねばわからんとこはありますね。

 実際の医療関係の人が見ると「ケッ!」という場面も多いのかもしれませんが、私くらいだと「んなアホな。」という事は言わずに楽しめました。今期のドラマではそう言いたくなる病院ものもありましたし。

 今回DVD-BOXも発売決定したそうですし、こういうのが受けるのだと民放ドラマの視聴者も捨てたものではないという印象です。華やかさはないドラマでしたが、静かな展開ながら最後まで惹き付けた出演者とスタッフにはアッパレを差し上げます。


日テレ「花咲舞が黙ってない」終了しました

2024年06月22日 | ドラマレビュー

 主演を今田美桜に変えて制作されたドラマ「花咲舞が黙ってない」が終了しました。原作は銀行が舞台の小説でかの池井戸作品。前作では杏が主演で、その際は初回だけ見た記憶ありますが、若手の女子行員が大暴れするという記憶のみ残ってました。

 今回は主演が今田美桜、前回の相棒は上川隆也だったのが山本耕史になってます。その上川隆也が今回は実家の居酒屋で料理をふるう叔父の役で出演。前シリーズで父親役だった大杉漣が亡くなったことによるようですが、旧作のファンだった人はこの辺微妙な反応かも。それ以外にも人物は同じで役者が変わったなどが数名いるようです。

 特に前作のファンでもなかったことと、今回「主役を変えてやるほどか?」と思ってたこともあってスルーする予定が家族の勧めで見ることにしました。結果、まあまあ面白かったです。勧善懲悪系のわかりやすさで、水戸黄門とか暴れん坊将軍の銀行版といいますか。必殺とは違いますね。

 今田美桜があのどや顔で暴れまわるのはうざいかと思ったのですが、結構役柄は合ってたと思います。山本耕史とのコンビもバッチリだったし、全体の雰囲気は良かったですね。DVD-BOXも出るようですし世間一般でも受けたのでしょうか。

 細かい事をいうと「お言葉を返すようですが」という決めゼリフがしっくりいかないところもあったりしました。悪い点を指摘はしても、別にお言葉は返してないなあとか。その辺、誰も騒いでないのに「ええい、静まれ、静まれ! 控えおろう。頭が高い、顔がでかい!」と言わねばならない水戸黄門直系の悲しい性を感じます。(意見には個人差があります。)

 あとは、わざわざ半沢直樹というキャラは出さなくてもよかったんじゃないかと個人的には思います。この点はあんまり話題にもなってなかったし、ドラマ的にも特に盛り上がらなかったし面白くないし。どういう狙いがあったのでしょうか。

 それにしても、池井戸さん原作のドラマを見てるとつくづく銀行でだけは働きたくないと思います。今回もあっちもこっちも腐ってるという前提でしたしね。やな世の中だなあ。