今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

夢の中に神様が…

2007年09月30日 | ギターと楽器のこと

 ギターの神様にお願いしたいことがあると思ってたら、夢の中で遭遇できました。

 

(ボワッ!!)

「あ、ベタな登場の仕方」
「ワシを呼んだのはお前か?」
「あなたがギターの神様ですか?」
「そうじゃが、それが何か?」
「…インチキおじさんかと思いました」
「だまらっしゃい! ワシがギターの神様ジャック・ニクラウスじゃ!」
「あの、普通はエリック・クラプトンとかジェフ・ベックじゃないですか?」
「ではボブ・バックランドにしよう」
「…ゴッチさんの方がいいです。ところでお願いがあるのですが」
「なんじゃ?」
「実は…実は速弾きができるようになりたいんです!」
「そうか、それは簡単じゃ。」
「え、そうなんですか?」
「うむ。まずはお腹を押さえて具合の悪そうな顔をする。脂汗の一つも浮かべると効果的じゃろう。それで職員室に行って『2時間目終わったら病院に行きたい』と」
「それは“早退き”でしょ!」
「まぁお約束のボケじゃ。それはそうとなぜ速弾きを?」
「だってこの間のライブでは、対バンのギタリストがみんな上手かったしかっこよかったしぃ。アドリブでさらっと速弾きできるとかっこいいじゃないですか。」
「ふむ、そうなるとキチンとスケールも覚えねばならんのぉ。」
「もちろん、それも勉強したいです。」
「たわけ! そのフォークソングをアイドル歌謡で煮しめたような脳みそのどこにホールトーンだのミクソリディアンだのが入り込む余地がある!」
「神様、ごむたいな」
「まあ千里の道も大江からというので、勉強したいという姿勢は誉めてやろう。が、おぬしにはもっと他にやることがあるじゃろう?」
「なんかボケが入ってる気もしますがなんでしょう?」
「まずは基本的なビブラートが全然なっておらん」
「それはたしかに。『夜明け』のソロをしくったくらいですので」
「そうじゃろう。郷ひろみもシ~シ~シ~ グッドヴァーブレーション~と歌っておったくらいなのでビブラートは肝心じゃ」
「なんか関係あるんでしょうか?」
「いや、ただのボケじゃ。しかしお前のビブラートはジョージハリスンより100倍下手じゃ!」
「ひぇ~それって要するに“まったくできない”と同義語かと」
「わかればよろしい。それと他にもやることがあるじゃろう?」
「はぁなんでしょう?」
「コーラスじゃ、コーラス。バンドとしてトータルにレベルアップしたいならギターだけに拘るより、もっと自分にできることを考えるべきじゃ。どうせReSPECTの演奏でギターに注目する人はおらんのだし(ボソッ)」
「ズキッ。まぁそれは。たしかにトマパラの前日のトリビュートは歌も演奏もさることながらコーラスが厚くてかっこよかったですし」
「そうであろう。では努力せよ。」
「なんか丸め込まれたような気がするなぁ」
「ところで、本日の相談料だが」
「は? 有料なんですか?」
「あたりまえじゃ。まぁ今回は短かったので消費税込105円にしておこう」
「おぉ安いなぁ~。…つけといて」
「あんたとはやっとれんわ!」


 ということでギターではビブラートを、バンド内での役割ではコーラスを強化したいと勝手に思いました。ただし音感が悪いので演奏しながらハーモニーをつけるのは至難の業。ま、とりあえずトライしてみましょう。さぁ練習練習。って、何からするのだ?


ワイルド・スワン

2007年09月29日 | ブックレビュー
 ご存知の方も多いでしょうが15年ほど前のベストセラーです。作者は中国人のユン・チアン。(日本語版は土屋京子訳) Wikipediaによると「文化大革命の混乱と狂気なかに青春を過ごし一族への迫害に耐え毛沢東の真実の姿に目覚めていく自分自身を描いている」ということになります。

 私はタイトルだけ知ってたのですが、知り合いから「結構すごい話だけど知ってる?」と言われ丁度文化大革命に興味を持ったこともあったので読んでみることにしました。で、まずは会社近くの紀伊国屋に行ったのですが見つからず。

 「これは中国共産党の陰謀か?」と思ったのですが、仕方ないので家の近所のブックオフに行ってみたら100円で何冊かありました。ブックオフは中国共産党が怖くないようです。(本当か?)

 今回買ったのは文庫なのですが何しろ全3巻。読み始めから読了まで軽く1ヶ月以上かかりました。今年読んだ本の中では一番手ごわかったかな?

 感想としては非常に面白かったです。文化大革命については漠然としか知らなかったのですが、毛沢東周辺の変化じゃなくて一般市民レベルにどういう影響があったかというのがよくわかりました。

 考えてみれば文化大革命について歴史の授業で聞いたことがないような…と思ったら、私が中学生の頃はまだこれが終結するかしないかというあたりで情報もなかったのでしょう。教科書には書いてなかったはず。

 最近会う人ごとに「文化大革命知ってる?」と聞いてみてるのですが、大体が「えっと…なんでしたっけ?」という反応がほとんど。たまに「粛清」という言葉は出てきても「毛沢東」とか「四人組」というキーワードは出てきません。

 私は小学生の頃に少年ジャンプで「周恩来物語」を読んだような世代で、当時は周恩来も毛沢東も偉人だと思ってました。人のせいにするわけではないですが、文化大革命について正しく知らなかったのはメディアの影響も大きいかと。

 では現役学生はどうかと思って娘1号(高1)に聞いてみたところ、文化大革命の「ぶ」の字も知りませんでした。高校受験には出なかったようですね。中学の教科書には書いてないのでしょうか?

 そんな中「文化大革命って知ってるか?」と聞いてみたら、熱く語りだしたのは意外にも妻。なぜかと思えば妻はドラマ「大地の子」の強烈なファンだったため。録画して大泣きしながら何回も見たそうです。う~む侮れん。

 ドラマ「大地の子」はご存知山崎豊子の小説が原作ですが、Wikipediaによると「日中の共同制作によりドラマ化されたが、中国側への配慮から主人公が文化大革命中に受けた拷問や、主人公の妹が夫・姑から虐待される描写がカットされるなど、原作よりもソフトな内容に修正されている」とのこと。また、日本では名作の呼び声が高いが中国では一般に放映されておらず、一部で評価を得るにとどまっているのだとか。

 なお「ワイルド・スワン」も全世界でベストセラーになったものの、中国では出版の予定がまったくないとのこと。来年は北京オリンピックですが、こういう本を持ち込もうとすると捕まったりするのでしょうか?

 ということで、この本を読んだことなくて興味を持った人は是非お読み下さい。講談社文庫で入手可能です。私は文化大革命についてもっと知りたくなったのでまず手始めに「大地の子」を読んでみようかと。そういえばドラマもDVDに録画してあったような…。

もんたの思い出

2007年09月27日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 ある人は「おもいっきりテレビ」と言い、ある人は「プロ野球ニュースの珍プレー好プレーのナレーション」と言い…って違うでしょ!

 もんた&ブラザーズの復活公演があったそうです。めざましテレビで見ました。「ダンシングオールナイト」がヒットしたのは私が高校2年生の頃。曲は知ってましたがレコードを買ったことはありません。

 ですがファーストアルバムのジャケットはよく知ってます。京都に住んでた頃に寺町辺りのBeaverという中古レコード屋にしょっちゅう行ってたのですが、そこで昭和57~8年頃によく見かけたのがこのレコード。

 中古でよく見るというのは結局よく売れたレコードなのでしょうね。この時期他に多かったのはツイストのアルバムでした。本当に「何枚あるんじゃ~」という感じで、そのうち棚の中にちょこっと端っこが見えるだけでもわかるようになったり。

 私は当然尾崎亜美さんのアルバムを探しに行ってたのですが、ここで買ったのは「マインドドロップス」だけだったような。当時亜美さんのアルバムは出すたびにランキング上位に入ってたはずですが、中古ではなかなか見かけませんでした。

 買った人の多さに比べて手放す人が少ないということについては、シングルの大ヒットが無い方がアルバムには愛着が湧くのかもしれませんね。曲のクオリティが高いのももちろんでしょうが。

毎日聞いてるわりには

2007年09月26日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 ドラマの主題歌とかバラエティ番組のテーマ曲とか望まなくともしょっちゅう耳に入ってくる音楽はいつの間にか「結構いいかも」と思うことが多いものです。(いわゆる「洗脳」でしょうか)

 しかし、ここ半年ほどほぼ毎日聞いてるのに良いと思ったことは一度もないのが「めざましテレビ」のアンジェラ・アキの曲。彼女には恨みもつらみもないし、生理的に受け付けないタイプでもないのになんでですかねー。

 「願いをーかなえたーいかなえたーい」としつこく言われると、なんかおねだりされてるような気持ちになるせいでしょうか? 「ねぇパパ、マンション買って」とかいうおねだりなら楽しいのかもしれませんが。(楽しいのか?)

 ま、そんなことで「テレビ番組の主題歌じゃなけりゃあんなにヒットしなかっただろうに」という曲も多いですが、それはそれでまた別の機会に。

バラードをあなたに

2007年09月25日 | 日記・雑記・ただの戯言
 って言って先日のライブで「Passing Dream」やったんですが、まぁ堅いこと言わないの。「てんとう虫のサンバ」とか「別れのブルース」とかいろいろありますし。そういえば篠原ともえが「とても素敵なバラードなんです」と言って「地下鉄に乗って」をカバーしてましたが、あれよりはましかと。

 さらに言うと菊池桃子&ラ・ムーが「ロックです」って言ってたのもありますし。で、それがなにか?(と、自己完結型)

トマト・パラダイスVol.2終了

2007年09月24日 | スペクトラム(ブラスロックバンド)
 先日よりご案内しておりましたライブは昨日無事に終了しました。思いがけず「blogも見てます」と言って下さった方もいたので感激です。さらに前日のトリビュートライブの主催者であるトランペッターの松木さんと、それに出演していた元TOPSのトランペッターの川嵜さん、ボーカルの林田さんにも来ていただき喜びもひとしおでした。

 今回はリハの段階で「JC(ローランドの代表的なギターアンプ)は修理中です」と言われて固まってしまい、仕方なくマーシャルのコンボアンプを使うことにしたのですが、今度はそちらのアンプが「ぱすたかん」の演奏中に音が出なくなってしまい「ひえっ!」と思って直前には「憂鬱だ憂鬱だ」とぼやいてました。

 が、出番前にお店の人に「マーシャル死んじゃったんですか? リハでフェンダーのデラックスリバーヴ使おうと思ったらクリーントーンが出せなくて困ったんですけど。」と交渉。そしたら、なんとマーシャルが復活しました。天は我に味方したということですか。なぜ急に音が出なくなったかは不明ですが、このトラブルではぱすたかんのギタリストも相当苦労してたようなのまずは一安心。

 ライブの方は大体進行通りでしたが、時間が押してて焦ったこと焦ったこと。終了後いつもの面々に「今日は随分飛ばしてましたね~」と言われましたが、どうやら早口よりは内容の事を言われてた様子。そんなにテンション高かったでしょうか?

 で、イベント全体としては「随分いろんなバンドがいるなぁ」と思いました。コピー元の音楽は同じなのに、それぞれ解釈が違うという感じで。そんな中、普段は他バンドのギタリストを見る機会が少ないのですが、今回はいろいろ見られて非常に勉強になりました。あるバンドのギタリストなどは私が以前から「ああいう風にカッティングの音を出したい」と思ってたのを軽々と演奏してましたので「参りました~」って感じ。それにしても若い人もそうでない人も(?)、皆さんソロお上手ですね。

 今回の我々ReSPECTのセットリストは
1.Samba in F~
2.Motion(ファイナルヴァージョン)
3.Memory(基本はライブヴァージョン)
4.黒い炎(TOPSヴァージョン)
5.Passing Dream~
6.Rock'n Roll Circus(ライブヴァージョンというかなんというか)
7.夜明け(シングルヴァージョン)
8.In The Space(ライブヴァージョンでエンディングはヤングオーオーかな?)

<アンコール>
トマト・イッパツ(ライブヴァージョン)

<セッションタイム>
サンライズ

でした。他バンドとの兼ね合いで引っ込めた曲と引っ張り出した曲もあったりで準備不足は否めませんが、歌詞が出てこなかったのはRock'n Roll Circusの一部だけで、コード間違ったのは黒い炎と夜明けとIn The Spaceの間奏だけで(多いやんけ)、まずまず満足です。

 写真は昨日の記念の品。貼り紙は楽屋に貼ってあったのを剥がして持ってきました。公開不可でしたらご連絡下さい>リスペクター8号 「黒い炎」はEP盤のジャケットですがこれを持参しておれば川嵜さんにサインを貰ったものをと残念でなりません。ご本人には終演後ご挨拶したところ「TOPSのコピーを聞いたのは初めてです」と言っていただいて感激しました。

 さるお方には「やっぱりレスポールにしようよ。P-90のゴールドトップで。サウンド的には絶対あれだよ。」と言われました。それについては私も考えないではないのですが、普通のアマチュアではなかなか…。国産のコピーモデルもあるにはあるんですよね。ただし、エピフォンのはヘッドの形が許せないのでパス。どなたかお手元にご不要の物がございましたら。(と、またおねだり。期待はしませんが)

 ということで今回得た教訓。
・前日の禁酒は効果アリ。
・クララも聞くかも。
・早めに床について7時間ほど寝られれば喉は順調。
・酔っ払いは右から左に受け流す。(?)
などなど。

 今回は新中野の弁天というライブハウスでしたが、キレイだったし広かったしPAオペレーターもあれこれ協力してくれたし気持ちよく演奏できました。最初にイベントの話を聞いたときは「できるんか?」と思ったのですが、これを取りまとめただけでなく4バンドの出演と100名以上の観客を集めることができたのはひとえにリスペクター8号の働きによるもの。いろいろ大変だったでしょうがお疲れ様でした。

 こういうイベントって自分だけの力でなんとかなるわけではなく、演奏の方も一人ではどうにもならない音楽をやってるので「もしかしてワシってすごく幸せもの?」と感じた一日でした。

 最後に、ご来場いただいた方にこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。また、今回参加出来なかった方は次の機会に是非お越し下さい。一緒に楽しみましょう。

さて、いよいよ

2007年09月23日 | スペクトラム(ブラスロックバンド)
 昨夜は目黒にてプロのミュージシャンによるスペクトラムのトリビュートライブでした。テーブル席の方々を恨めしそうに眺めながらの立見でしたが、素晴らしい演奏を堪能できました。

 立見席では最前列だったのですが、前に座ってるのはスペクター3号様、後ろに立ってるのはうちのバンドのリスペクター3号という不思議なシチュエーション。

 いよいよ本日は自分の本番なわけですが、昨日はステージ上からトランペットの川嵜さんが宣伝してくれたりしたので集客が伸びそうな予感。かなりのプレッシャーですがMCすべらないようにしないと。(そっちかい!)

 それにしても、コピー元が同じ曲を前日にプロの演奏で聞くのはよかったのかどうか…。ま、いずれにしても待ったなし。夜はぐっすり眠れたのでそろそろ出発の準備をせねば。ご来場いただける方は会場でお会いしましょう。

おスペな週末

2007年09月22日 | スペクトラム(ブラスロックバンド)
 今日、明日とスペクトラムな週末です。今日はこれからプロミュージシャン達によるトリビュートライブ。明日は我々アマチュアのコピーバンドが集まってのイベント。

 明日のイベントは下記の通りです。興味のある方は気軽にお越し下さい。

 イベント名:トマト・パラダイス Vol.2
 日時:9月23日(日) 開場17時 開演17時30分
 料金:チャージ\1,000+ワンドリンク\500 (総額1,500円)
 場所:ライブカフェ弁天(新中野)
 http://www.benten55.com/
 出演:ぱすたかん/ファントム/RUMSPECT/ReSPECT
 ※上記は出演順ではありませんがReSPECTは20:30ごろ出演予定です
 ※受付で「ReSPECTを見に来た」と言ってください ←これ大事(^▽^;


 ではスペクトラムファンの皆様よろしく~。

フミフミ

2007年09月20日 | ギターと楽器のこと

 当方マルチエフェクターユーザーのギタリストです。今週末はライブがあるのですが、コードは覚えたし歌詞もまずまず大丈夫。んで残る問題はペダル踏みのタイミング。

 コンパクトエフェクターはオンとオフの切り換えだけですが、マルチの場合は常にオンで何番を選択するかと考えねばならず時々頭が真っ白になってしまうので、ある程度訓練も必要と。

 一般に「使えるマルチはない」と言われてる中でなんでマルチかというと、コンパクトエフェクターを並べると配線が増えてストレスがたまるというのが一番。あとはいっぺんに音色が変えられるので、カッティング用(ディストーション無し+コーラス有り+ディレイ無し)からソロ用(ディストーション有り+コーラス無し+ディレイ有り)にワンタッチで行けたりします。歌いながら切り換える事が多い者にとってこれは便利です。

 ただ、以前尾崎亜美さんのコピーバンドをやってた時に妙な曲の妙なソロでリングモジュレーターとかフランジャーを組み合わせてソロを弾こうと思ったら、いくらボリューム上げても全然音が通らなかった経験があります。「マルチで作りこんだ音は抜けが悪い」と聞いたことがありましたが実感しました。まぁ練習だったから問題なかったけど。

 ということでフミフミの練習しなきゃ。ちなみにマルチユーザーではありますが「マルチ派」と胸を張って言うほどではありません。あくまでもコンパクトの代用として使ってる感じ。

 ちなみに、過去に入手したコンパクトは、ディストーション6ケ(友人のお手製、グヤトーン、パール、マーシャル、ボスのSD、ボスのメガディストーション)、フランジャー1ケ、コンプ2ケ(イシバシの通販キット、ローランドのサステイナー)、グライコ1ケなど。だけど現在手元にあるのはメガディストーションだけ。みんなどこへ行った~(中島みゆきモード)


報道する価値のない茶番

2007年09月19日 | ニュースに一言
 タイトルは、アントニオ猪木VSモハメドアリ戦を評して磯村尚徳氏がニュースで言った言葉。(直接番組を見てなかったのでこれが正確なのかどうかは知らないのですが。) 私はあの試合を面白いとは思いませんし猪木信者でもありません。が、「茶番」としか言えなかった磯村氏の見識の低さというか無さには唖然とします。

 当時のモハメドアリがどういう存在で、この試合がどういうルールで、猪木陣営がこの試合の実現にどれだけの費用と手間をかけたかをちゃんと取材していれば、少なくとも「報道する価値がない」とも「茶番」とも言えないはず。

 今だってこの試合について関係者の証言を集めたドキュメントを作れば大ヒットするでしょう。変更に変更を重ねた勝ち目のないルールに追い込まれていった猪木陣営にスポットを当てればそれはそれで面白いし、アリ陣営から当時の関係者の証言が引き出せればそれだけでも面白いし。

 それはそうとして、最近「報道する価値のない茶番」だと感じるのは自民党総裁選。昨年の安倍総理との戦いの前に尻尾を巻いて逃げ出したくせに今回は密室談合によって各派閥の領袖のお墨付きを得て出馬した福田氏と、本来安倍総理辞任の責任をとって一緒に切腹せねばならない麻生氏の出来レースをなぜあれだけ報じるのかと。

 おまけに自民党総裁選なんて一般国民には投票の権利もないのに街頭演説ってなんか意味あるんですか? それをあたかも白熱の選挙戦で盛り上がってるように報じるメディアの姿勢には疑問を感じざるを得ません。こんなもん報じるより自民党執行部に安倍総理辞任の責任とるよう詰め寄るようなところってないんでしょうか。

 正論と思しきものを吐いてるのが杉村太蔵議員だけだというのも情けないこと…。