今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

チャートを荒らされた?

2023年09月22日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 FM NACK5「FUNKY FRIDAY」は、午前中にシングルズ・トップ20をやってます。今日は先週15位だった曲が今週8位になってたのですが、先々週はベスト10に入ってた様子。

 それについて小林克也さんは「先週は新しいのが出てチャートを荒らしていったんだね。この曲は力があるからまた戻ってきた。」というコメントをしてました。「チャートを荒らした」というのは、発売した週だけ上位に入って翌週にはランク外に消えるような曲が、元々ベストテンに入っていた曲を押し出す事を言ったのでしょう。

 確かに一定期間の売り上げだけでチャートを作ると、1週だけ売り上げがよければ1位にもなれるのでしょうが、流行歌というのはそういうのとは違うのではないかと思います。

 私はヒットチャートに詳しいわけではないのですが、ここ数年だとFoorinの「パプリカ」、星野源の「恋」、米津玄師の「檸檬」、LiSAの「紅蓮華」などは紛れもないヒット曲だと認識してました。流行歌というなら、それこそある程度の期間チャート上位にランクインしてたものでないと。

 ファンフラのシングルズ・トップ20は毎週欠かさず聞いてるわけではないのですが、何週とか何か月か続けてランクインしてると自然に覚えてしまいます。そういうのが本当のヒット曲なのでしょう。ただし、どの曲も最初からヒット曲ではないわけで、そもそもチャートを駆け上がるには曲の力が必須なのでしょう。

 シングル盤で発売するくらいだから、スタッフもアーティストも曲選びからレコーディングからプロモーションにも相当力を入れるのでしょうが、それでも明暗が分かれるというのは興味深いところではあります。そして、組織票の瞬間最大風速で1位にすることはできても、それが続かないのであれば曲の力がないというのは、私でもわかります。

 そういう意味で、何十年もヒットチャートを見て来た小林克也さんのコメントは明快ですね。私の場合はヒットチャートを見て楽しむというよりは、この人のコメントを楽しむ部分が大きいかも。


モダンチョキチョキズもサブスクには無いので

2023年09月12日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 9月1日に27年ぶりの新曲「きんかん」が発表され10日には都内でライブも行い、なにかと話題のモダンチョキチョキズですが、サブスクには楽曲がほとんどありません。ほとんどというのは、新曲以外は「新・オバケのQ太郎」のみあるという状況。

 Spotifyのサムネイル画像ではオバQのシングルジャケットがありますが、カップリングの「主夫の生活」は聞けません。

 モダチョキだけではなく、濱田マリさんのソロアルバムもソロシングルも無し。「ピピカソ」くらいはあってもよさそうなものですがそれも無し。

 今やCDも入手できませんし、新曲が出ても1曲だけでは新たなファンの獲得に繋げるのは難しいかも。サブスクの事情はわかりませんが、この辺はなんとかなりませんでしょうか?

 それについては、先日X(旧Twitter)で旧譜の配信解禁を求めたファンに対して、メンバーのフィリップ君が「こればっかは、モダの意向で決められないのです。ソニーの方!是非!」という返答でした。やっぱりレコード会社の意向なんですね。やるなら今でしょ!と。


バンドコレクションですって

2023年08月30日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 先週NHKラジオ「ふんわり」の時間に、「バンドコレクション」という特集を放送してました。名曲ヒットパレードの一環ですが、高校野球があってレギュラー放送がやりにくい事情だったのでしょう。70年代特集、80年代特集ときて、最終日がバンドコレクションでした。

 そのオンエア曲は以下の通り。

BOOWY「ONLY YOU」
ユニコーン「Maybe Blue」
TM NETWORK「Self Control (方舟に曳かれて)」
米米CLUB「Shake Hip!」
THE BLUE HEARTS「リンダリンダ」
はっぴいえんど「風をあつめて」
RCサクセション「スローバラード」
Mr.Children「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」
スピッツ「チェリー」
JUDY AND MARY「そばかす」
レミオロメン「3月9日」
TOKIO「宙船」
GLAY「HOWEVER」
BUMP OF CHICKEN「天体観測」
Whiteberry「夏祭り」
サザンオールスターズ「真夏の果実」
Offcial髭男dism「Pretender」
back number「高嶺の花子さん」
緑黄色社会「Mela!」
SEKAI NO OWARI「Habit」
SHISHAMO「明日も」
Saucy Dog「シンデレラボーイ」
PRINCESS PRINCESS「M」
T-BOLAN「Bye For Now」
シャ乱Q「シングルベッド」
LINDBERG「every little thing every precious thing」
SHOW-YA「限界LOVERS」
LUNA SEA「ROSIER」
X「紅」


 担当のアナが比較的若い世代だったということもあるでしょうが、「ん? これでバンドコレクション?」と思わないでもないです。世代によってはロックバンド黎明期を想像する人もいるでしょうし、イカ天のあたりのバンドブームだという人もいるでしょう。今はまた自由な発想のバンドもいますから、そういうのもありなのでしょうね。

 私は「バンド」というと、ギター、ドラム、ベースがいて、どこでやろうと生演奏が基本、その日の調子で良かったり悪かったり、早かったり遅かったりのそれこそ生ものだというイメージなので、そういうのを感じたいです。

 なので、個人的な想定としてまずはキャロル、チューリップあたりから始まって、サディスティック・ミカバンド、ダウン・タウン・ブギウギ・バンド、甲斐バンド、ずうとるび、レイジー、柳ジョージ&レイニーウッド、ツイスト、ゴダイゴ、サザンオールスターズなどがきます。テレビで生演奏を見た記憶があると、やはり「バンド」という気がします。

 そのあとは、RCサクセション、スペクトラム、ジューシーフルーツ、もんた&ブラザーズ、シーナ&ロケッツ、アナーキー、ヒカシュー、プラスティクス、ラウドネス、アースシェイカー、ハウンドドッグ、タンゴ・ヨーロッパ、爆風スランプ、C-C-B、チェッカーズなどがあって、その後はユニコーン、ジュンスカ、バービーボーイズ、エレファントカシマシ、プリプリなどなど。

 別に打ち込み音源と同期で演奏する音楽を認めないわけではないですし、あくまでも私のバンドに対するイメージです。テレビで見てCDと寸分変わらない演奏というのもどうもスッキリしなくて。そのバンドのメンバーで演奏するビートなりグルーブなりを感じたいわけです。あとはテレビでカラオケに合わせて演奏してるふりだけというのは、「バンドとしてのプライドはないのか!」とか思ったりします。

 まあこの辺の意見には個人差があるでしょう。顔だけ見られればいいという人もいるでしょうし。何がどうかというと、今回は私が「バンド」と聞いてイメージするものが、あんまりオンエアされなかったというのがなんとも。そういえば、はっぴいえんども世代ではなく生演奏を見てないから、あんまりバンドという感じをもってなかったり。当時はあちこちでステージやってたのでしょうけど。


モダンチョキチョキズ新曲リリースだそうです

2023年08月16日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 モダンチョキチョキズといえば90年代に大活躍したグループ。近年ライブ活動を再開しましたが、なんと27年ぶりに新曲を発表するそうです。

 私はモダンチョキチョキズが大好きで、家にあるCDやビデオを並べるとこんな感じ。27年ぶりの新曲というと、前のシングルはなんだったかというとポンキッキーズで使われてた「ピピカソ」。とはいえ、あれはほとんど濱田マリさんのソロシングルという感じでした。

 このグループは、今でいうユニットとかプロジェクトの走りかもしれません。メンバーが何人とかいうのはわかりませんし、レコーディングには参加するけどステージには出ないというケースもあったり。

 そして、彼らのアルバムは下記のようなものがあります。

「ローリングドドイツ」
「ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説」
「別冊モダチョキ臨時増刊号」
「くまちゃん」
「レディメイドのモダンチョキチョキズ」

 「別冊」とか「臨時増刊」というのはよくわかりませんが、クレジットを見ると他のアルバムはプロデューサーが矢倉邦晃になっているのに対し、そのアルバムだけ「モダンチョキチョキズ」となっています。作編曲にも一切矢倉さんの名前がないので、「別冊」ということなのかもしれません。演奏もこのアルバムだけ東京のスタジオミュージシャンによるものが多く、村上ポンタ、芳野藤丸などの名前もあります。

 実際、このグループの作品はカバーも多いし、インストもあり、ジョークだけ、コントだけというのもあり、濱田マリさんがリードボーカルとはいえ歌っていない曲も結構あります。遊びの要素が多いというか、チャレンジングというか。ただ、私にとってはモダチョキ=濱田マリなので、一番好きなアルバムは「ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説」です。長谷部さんの作った曲も好きだし。

 ビデオも出てて収録曲はこんな感じですが、ここではライブ映像も見られるのが貴重です。


 実は、私が存在を知ったのは「ピピカソ」の頃で、図書館から「別冊モダチョキ臨時増刊号」を借りてきて気に入ったのがキッカケ。その後は遡って作品を聞いたわけですが、その時点ではもう活動を停止してたので、アルバムは大半が、シングルも「ピピカソ」以外のほとんどが中古での入手。ほぼ売り上げには貢献してません。

 そういう意味で新曲は是非聞いてみたいです。新曲は「きんかん」で、ハセベノヴコさんの作品でマリちゃんのボーカルだとか。9月1日に配信リリースされますすが、気になる方はこちらのニュースサイトもご覧ください


八神純子 Live 2023 ~Zepp round3 行ってきました

2023年06月26日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 八神純子さんのライブに行ってきました。感想としては大変満足し楽しめました。昨年埼玉に来てくれた時に初めて生の歌声を聴いたのですが、その時はピアノとギターのみの編成だったため、バンドスタイルのステージを見たいと思った次第。

 会場はZepp DiverCity東京。大きいライブハウスですが、今回は見渡す限りのお客さんで二階席まで満員。会場の音響も良いのだと思いますが、八神さんのパワフルなハイトーンボイスが会場全体に渦巻くように、降り注ぐように、そして時には突き刺さるように届いてくるので、あれはまさにライブの醍醐味。また、曲に合わせての照明もすごく良かったです。雨のイメージだったり、組曲では幻想的な効果もあったり。

 今回はギタリストの是永巧一さんをバンマスとするLearn to flyというバンドでの演奏でしたが、八神さんもバンドのボーカリストだと思って歌っていると力強く語って、様々な場面で一体感ありました。なお、今回八神さんはピアノは弾かず、ボーカルに徹してました。

 そのバンドのメンバーは以下の通り。

是永巧一 guitar/Music director
佐藤強一 Drums
立川智也 Bass
真藤敬利 Kb/Vo
土屋佳代 Kb/Vo

 是永さんは今回ギターソロの出番が多く、本当にかっこよかったです。ベースの立川さんは初めて見ましたが、フレットレスからスラップまで変幻自在でルックスも含めて独特の雰囲気があります。真藤さんは大きいアクションで会場の煽り担当。存在感あります。土屋佳代さんはコーラスでも重要な役割を果たし、「思い出のスクリーン」のハモリでは八神さんがもう一人いるのかと思うくらいバッチリで、特筆すべきは「ポーラー・スター」での超高音スキャット。会場中の視線が釘付けになってました。凄いですね。

 で、私の注目はドラムの佐藤強一さん。甲斐バンドのサポートでお馴染みですから映像では何度も見てましたが、生演奏を体験するのは初めて。この人は素晴らしいですね。一言でいうと「重くて気持ちいい」につきます。常にスッと背筋を伸ばして正面向いてる感じですが、随所でズドン!、ズダダン!と決めるので本当に聞いてて気持ちいいドラマーです。

 今回のセットリストは、新旧取り混ぜてバラエティに富んでたので、私のようなにわかリスナーではわからない曲も多かったのですが、終了後のアンケートサイトに曲目が出てました。個人的な予想としては、組曲の「TERRA」は11分あって長いしバンドだけで演奏するのも大変だし「やらないのでは?」と思ってたら、しっかりありました。腕利きミュージシャンが集中すればやれるんですね。素晴らしいです。

 今回のステージは、全般的に音源との同期がなかったような気がするのですが、実際すべて生演奏だったのでしょうか。この辺は詳しくないのでわかりません。

 構成は途中で休憩も挟む形で、セットリストは以下の通りです。

<第一部>
1.Here We Go!
2.想い出のスクリーン
3.思い出は美しすぎて
4.恋したかぐや姫
5.黄昏のBAY CITY
6.Time
7.雨の日のひとりごと
8.雨の休日
9.鼓動のララバイ
10.みずいろの雨
11.夜間飛行

<第二部>
12.ジェラス
13.TERRA~here we will stay
14.ポーラー・スター
15.Mr.ブルー~私の地球
16.パープルタウン
17.明日の風

<アンコール>
18 ルーザー
19 I'm A Woman
20 負けないわ

21.Here We Go!


 八神さんは、なんといってもベストテン級のヒットが何曲もあることと、ノリのいい曲が多いこと、そして本人の歌声がヒットした当時と変わらないどころかパワーアップしていることから、凄く盛り上がります。今回も「ポーラー・スター」でお客さんが一斉に立ち上がり、あっという間に二階席まで総立ちになりました。ああいう景色を見たのは何年ぶりでしょうか。

 そして「負けないわ」で終わろうとしたら、会場もステージ上も盛り上がり過ぎて「終われないよね」ということで追加サービスにみんな大喜び。バンマスの是永さんとゴニョゴニョ相談してからリズム隊のみんなにも声をかけて、オープニングで演奏した「Here We Go!」を再演。

 あとは雑感と観察記録。客席の男女比は私の印象で7:3くらい。年齢層は私と同じかちょっと上くらいが多かったでしょうか。(私は今年還暦の一般男性です。) 声出し禁止の張り紙があり、開演前に流れた八神さん本人の前説でもその旨告知があり、マスク着用のお願いもありました。

 マスク着用は今も個人の判断で色々な意見があるでしょうが、この点については開演後もステージの上から「周りを見渡していただければわかるでしょう。この年齢層ですから(笑)」と笑いを取りつつ再度の依頼がありました。この辺さすがです。

 グッズ売り場は最新CDの「TERRA」のみ。今回は、購入すると終演後のサイン会に参加できるということでした。そういうのが解禁になってきたのは喜ばしい流れです。(私は去年買って持ってたので買いませんでしたが。)

 そんなこんなで、とにかく大盛り上がりの素晴らしいライブでした。楽しい時間を過ごさせていただいたことについては、八神さん、バンドの方々、運営スタッフの皆様にお礼を申し上げます。


久しぶりにレコードプレーヤー出しました

2023年05月31日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 6月に八神純子さんのライブに行くのですが、私はヒット曲以外はそんなに知りません。ライブCDとDVDをいくつか持っているくらいで。

 そこで思い出したのがこのレコード。2枚組のライブアルバムですが、実は未CD化。調べてみたら、1984年の発売でした。これはレコードなのですが、凄く音がいいと感じます。もちろん元の演奏がいいのですが、目をつぶって聞けばCDかと思うくらい。(意見には個人差があります。) ちなみにジャケット内側はこんな感じ。そういえば、八神さんは白いCP弾いてましたね。

 

 久しぶりに聞いて気づいたのですが、ここで歌ってた曲が「ヤガ祭り」のCDのメドレーにいくつも入ってました。おまけに「明日になれば~♪」という曲は「明日になれば」だというタイトルだと思っていたら、実は「金曜日の夜」という曲だったと知ったり。

 試しに他のレコードも聞いてみたのですが、これはとびきり音がいいような気がします。ただ、残念ながら一か所針飛びしてしまうところがあって、これは保管が悪かったのかも。そこは今から悔いても遅いですね。

 それにしても、レコードプレーヤーの扱いを忘れてて、アンプのボリュームを上げたままプレーヤーの蓋を上げると「ボワッ」と音がするし、針を下ろす時もちょっとボリューム下げた方がいいというのも思い出しました。

 実は今回は床に置いてますが、当然蓋を開けねばレコードをセットできないので、なかなか置き場所に困ります。とりあえず、コンサートに行くまではちょくちょく聞けるようにこのままと。「偉そうにプレーヤー出したと言いながらaiwaですか?」という人もいるかと思いますが、笑いたければ笑うがいいさ。ワッハッハ。


ロッド・スチュワート&フェイセズ武道館コンサート(1974年2月)

2023年05月30日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 1974年の「guts(ガッツ)」を見ていたら、グラビアがロッド・スチュワートでした。これが74年2月に行われたロッド・スチュワート&フェイセズ武道館公演の様子らしいです。見るからにかっこいいですね。

 この数か月前の同じ雑誌では、ベーシストの山内テツさんがフェイセズのメンバーとして来日することも報じられてました。ビッグネームと一緒に日本人ミュージシャンが武道館に立つということは期待が大きかったのですね。

 

 

 そして、この時フェイセズの前座を努めたのがジョー山中バンド。そこでギターを弾いていたのが芳野藤丸さんで、藤丸さんの「芳野藤丸自伝」によると、その時のメンバーは、ドラムが和田ジョージさん、ギターが沢健一さんと藤丸さん、ベースがジャック松村さん、キーボードが渡辺茂樹さんだったとのこと。渡辺茂樹さんはご存じ元ワイルドワンズのチャッピーですが、藤丸さんはつのだ☆ひろ&スペースバンドを脱退した直後と思われます。

 そして、この時の武道館の客席には西城秀樹さんがいました。秀樹さんはロッド・スチュワートに影響を受けたことは間違いないでしょうが、その前座のバンドでギターを弾いていた藤丸さんを見て、ルックスも良く背もスラッとしているということで印象に残り、後日乃木坂の飲食店で偶然会った際に「ジョー山中のバンドでギター弾いてましたよね?」と声をかけ、その場でバックをやってくれるように頼んだというのは有名な話です。その後の二人の長い付き合いと信頼関係を考えると出逢うべくして…という感じもします。

 なお、この時のフェイセズのステージですが、山内テツさんは楽屋でグデングデンになっており、フラフラになってるところをみんなで担ぎ上げてなんとかステージに押し上げたと、藤丸さんがテレビで言ってました。何しろ武道館に赤じゅうたんを敷いて、最初に入ってくるのが酒屋で何箱も担いできたそうですし。いい時代でしたね(?)。

 それにしても、フェイセズもそうですけど、その前座のバンドの映像あれば見てみたいですわ。それと、その藤丸さんの自伝は大変面白いので皆さんも是非どうぞ。

 


スペース・バンドのことがちょっとわかりました>つのだ☆ひろ&スペース・バンド

2023年05月19日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 
 スペース・バンドとはつのだ☆ひろさんのバンドですが、デビューは1973年。その際のグループ名は「キャプテンひろ&スペースバンド」。そしてメンバーは、

ドラム&ヴォーカル:つのだ☆ひろ
ベース:四方義朗
キーボード:今井裕
ギター:芳野藤丸


 芳野藤丸さんはこのバンドでプロデビューし、同時に大学も中退。藤丸さんをスカウトしたのも「藤丸」という芸名を考えたのもつのださん。デビューに当たって藤丸さんはひろさんのマンションに引っ越して、約1年間住んでたとか。

 ただし、四方義朗さんが藤丸さんを口説いた時には、藤丸さんはフライド・エッグの成毛滋さんの代わりをやるつもりだったとか。このメンバーで活動してたのですが、そのうちに藤丸さんと今井さんの脱退により、つのださんが四方さんに解散を申し入れたそうです。この辺りは「芳野藤丸自伝」に詳しいですが、この本にはつのださん、四方さん、藤丸さんの鼎談がありますので、読んでみたい方は是非どうぞ。ひろさんは、当時の細かいエピソードは相当忘れてます。藤丸さんは結構覚えてますね。



 そして、一旦解散かと思われたのが、73年12月にメンバーチェンジを行い、74年にシングル盤「Mr.DJ」を発売しました。(発売日不明) レコードジャケットのグループ名は「スペース・バンド」。その新しいメンバーは以下の通り。

ドラム&ヴォーカル:つのだ☆ひろ
ギター:すみだ順
リード・ボーカル:高橋伊久馬
ベース:藤井真一

 これを見ると、つのださん以外のメンバーは総とっかえだったのですね。もっとも前述の事情を考えると、メンバーチェンジしたというよりは、一旦解散してからつのださんが新たなメンバーを集めて作り直したという感じ。「キャプテンひろ」という名前は無くなったようです。「つのだ☆ひろ&スペース・バンド」という名称も見かけます。

 この「Mr.DJ」という曲は、74年当時にラジオで聞いて結構好きでした。なんの番組だったかは忘れましたが、当時はニッポン放送しか聞いてなかったのであの局だったのは間違いありません。ちょくちょく聞いた記憶があるので、いわゆるパワープレイのような感じでオンエアされてたのかも。

 ただ、当時はつのだ☆ひろさんを知らなかったので、どういう人たちが演奏してるのか知らず、なんとなく好きだったと。今になって考えると、歌はつのださんでなくて高橋伊久馬さんが歌ってたのですね。

 なお、ギターのすみだ順(角田順)さんは、この後「ふきのとう」のバックなどをやってから、もんた&ブラザースの結成に参加し、すぐに脱退して亀井登志夫さん、大浜和史さんらとNASAを結成しました。NASAの1stアルバムでは、華麗な速弾きとトリッキーなアーミングを聞かせてくれて、当時高校生だった私はかなり驚きました。

 そんなこんなですが、私にとってのスペース・バンドは「Mr.DJ」なので、これがいつ頃の曲だったか、どういうメンバーで演奏していたかがわかってちょっと安心しました。ちなみに情報源は雑誌「guts」1974年5月号。ラジカセ買って貰ってラジオを聞き始めた頃に聞いてた曲はすべて懐かしいです。

夢の印税生活の話>NBCラジオ「Happy Go Lucky!」

2023年05月13日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 NBC長崎放送ラジオ「Happy Go Lucky!」で、長岡和弘さんがレコード印税の話をしてました。今回はわかりやすい例えとして、CDシングルが1枚千円だったとしてその売り上げがどのように分配されるかという話。

 かなり細かい話だったので、図にしてみたい感じですが、気になる人はは番組をお聞き下さい。今ならまだradikoタイムフリーで聞けます。そして私の印象は、作詞作曲した人や歌手の取り分がかなり少ないということでした。レコード販売店が何割か、そしてまたレコード会社が何割かということで、今回はあくまでもメジャーレーベルでの話でしたが、そういう事情でインディーズでの発売とか、配信での発表という流れも増えてきてるのかと思います。レコード会社のスタジオを使わずとも、演奏はPCで作って歌も自宅で歌う事が可能でしょうし。

 それで、印税の話で思い出すのがなぎら健壱さん。あの大ヒット曲「およげ!たいやきくん」のB面「いっぽんでもニンジン」を歌ってましたが、その際の話を「オシャレ30・30」にゲストで出た時に聞きました。

 あの曲は童謡扱いなので、歌唱印税は一般よりさらに安く1枚1円だったそうです。それで、「え、それって1万枚売れても1万円って事ですか?」と聞くと、レコード会社の人は「1万枚は売れないよ~。売れてもせいぜい5千だな。」と。

 その上で「でも、印税なしの取っ払いならこの場で2万円払うよ。」と言われて、思わず手が出ちゃったそうです。それであの大ヒットだったわけで、番組でも「まあ、アタシが悪いんですけどね。」と諦めてたのですが、MCの古舘伊知郎さんから「あの作詞した人は印税でマンション買ったそうですよ。」と言われて「よせよ!」と。

 とはいえ、なぎらさんの話なのでネタなのかもしれませんが、Wikipediaによるとギャラは3万円となってますね。もちろんその後のことを考えると、印税を貰わなかったのは本当でしょう。

 その方面の大ヒットというと、堀江美都子さんの「キャンディキャンディ」はシングル100万枚突破したそうで、こちらは印税契約だったかどうかは知りませんが、1円だったとしてもかなりのものですね。というか、今とはアニソンの位置づけ違ったので、レコード大賞などには絡まなかったのでしょう。

 それはそれとして、レコード売り上げとは別に著作権印税というのもあって、発売から何年経ってもCMで使われたり、カバーされたり、カラオケで歌われたりする際にも印税が入るシステムもあるそうです。クリスマスとか卒業シーズンになると必ず歌われる曲は、そういう意味で強いですね。

 そこにうまくはまると「夢の印税生活」となるわけで、もう何もしなくても暮らせるのでしょうが、山下達郎さんとかユーミンとか小田和正さんとかは今も新作発表してコンサートもやってますし、別にお金だけあればいいわけではないということでしょう。もちろん、溢れる才能で作品を発表し続けられるような人だからこそ、「夢の印税生活」が可能なのでしょうが。

 そして、そうやって印税がたっぷり入ってくるからこそ採算度外視の豪華なコンサートができたりするわけで、それがきっかけでまた新たなファンがついたりして。

 ヒットを狙う事とお金儲けする事が別なのはわかりますが、実際ビジネスの匂いがする音楽もありますし、うまく商売に繋げるケースもあったりしますが、まあその辺の話はつまらないのでパス。とにかく今回の番組は面白かったです。そういう話は色々聞いてみたいとは思いつつ、若干生臭さも漂うのがなんとも。

初任給の思い出

2023年04月25日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 
 4月25日というと、会社勤めをしたことがある人なら初任給はほぼこの日だったかと思います。私は1986年4月に就職し、やはり給料日は25日でした。調べてみたらその年の4月25日は金曜だったんですね。

 ただ、当時は会社の寮にいてそれも4月の研修の間だけの住まいだったので、給料貰ったのは嬉しいけど全然落ち着かない状況でした。部屋も木製の机とシングルベッドだけの作りで、2~3畳の広さだったのではないでしょうか。

 それが大阪市内の某所で、その日は会社から帰ってきて、給料出たとはいえみんなでパッと飲みに行ったりした記憶はなし。近所の町中華か定食屋でビールくらいは飲んだかも。

 そして、まもなく赴任地へ引っ越しなので荷物は増やしたくないし…と思ったところで目に付いたのが駅前のレコード屋。記念に自分のために何か買おうと思って、手に取ったのがこのミュージックテープでした。デビューしたばかりのバンド「TOPS」の1stアルバム「「ヤ」なものは「ヤ」」です。当時レコードが主流でCDも既にあったのですが、狭い寮住まいの事情でラジカセしか持ってきてなかったので。

 ちなみに、この箱にはサインがありますが、これはTOPSのメンバーの川嵜淳一さんにいただいたもの。サインを貰ったのはこの20年くらいあとですが、なんと川嵜さんがうちのバンドのライブを見に来て下さって、その時にいただいたものです。これも何かの縁でしょう。

 そして、こちらは同じくメンバーだった和佐田達彦さんのサイン入りCD。あるライブハウスで和佐田さんがプロデュースしている竹内藍さんのサポートで来られていて、その時に買った竹内さんのCDにいただいたものです。もちろん竹内藍さんのサインもありますが、その時は和佐田さんと少しお話しもできて、その際の記事はこちらです



 TOPSの三井はんは私の大学の先輩にあたるのですが、まだお会いしたことはありません。実は私はTOPSのライブは見ることができなかったのですが、そんなこんなでこのテープは今も大事にしています。それにしても、初任給の記念に買ったのがTOPSのミュージックテープだけという人は、なかなかおらんでしょうと。ふっふっふ。