フジテレビのCSチャンネル「フジテレビTWO」で「夜のヒットスタジオ」の再放送が始まってます。以前もやってたのですが、今回は初期の回から始まって「現在、これまで放送できなかった多くの放送回を追加して好評放送中!」だそうです。ジュリーも登場するということですが、これまでは彼の登場回は全部すっ飛ばされてたので、「なぜこれまで放送しなかったのか?」というのは説明責任があるように思います。本人の希望なのか、渡辺プロの事情なのかというあたり。
まぁそれはおいとくとして、今週録画した分の話から。オリジナルの放送日は1975年5月5日だそうです。この頃私は小6。まだお子ちゃまでしたから夜10時からの番組は見ておらず、今回初めて目にしたこととなります。
出演者と曲目は以下の通り。なお、今回は人名が多いので敬称略とします。あしからず。
郷ひろみ「花のように鳥のように」
小川知子「お気に召すまま」
林寛子「日暮れどき」
細川たかし「心のこり」
テレサ・テン「女のいきがい」
沢田研二「白い部屋」「巴里にひとり」
布施明「シクラメンのかほり」
ヒットスタジオという割にはヒットしてない曲も登場してるようです。特に林寛子。タレントとしてはそこそこ売れてたと思いますが、この曲はまったく知りませんでした。彼女のディスコグラフィーを参照すると、デビュー曲からの順に「ほほえみ」「昼下がりの夢」「仮病の上手な男の子」「白い窓辺」「日暮れどき」と来るわけで、その他の曲は全部知ってたのにこの曲は初めて聞きました。アイドルおたくを自称するだけにお恥ずかしい限り。
実はこの次の曲が「素敵なラブリーボーイ」なので、デビュー曲以来パッとしなかったのがこの年の後半から歌番組でも輝いたと。林寛子はニッポン放送で鶴光師匠とラジオ番組をやってたりオールナイトにゲストで出たりしてたので比較的知ってたと思ったのですが。
この「日暮れどき」というのはすごくしっとりした曲。本人のキャラを考えれば、「はて?」と思う曲調なのですが、なんとか歌手としても認識させたいという事務所の方針だったのでしょう。この日は浴衣での出演でした。ちなみにこの曲の作詞は宮下康仁となってますので「ワッチコンワッチコン」の人ですね。(わかる人はわかります)
一方「素敵なラブリーボーイ」はすごくヒットしたような気がしますが、オリコン最高位は31位ですと。おまけに私はこの曲を1976年の曲だと思い込んでたので、完全に勘違いです。まぁそれだけ林寛子の歌手としての評価は低かったのでしょうが。
今回の放送ではなんといってもジュリーに注目。この年は「悪魔のようなあいつ」に主演したりで、さぞかしヒット曲連発だろうと思ったら最初に歌ったのは「白い部屋」。私はどちらかというとジュリーよりも井上尭之バンドに関心があるのですが、何しろカメラがジュリーのアップばっかりとるのでよくわかりませんでした。
わかったというと、井上尭之がテレキャスターデラックスを持ってたのと、サイドギターは速水清司だろうという程度。ベースが岸辺一徳かどうかというのは照明が暗くて確認できませんでした。
井上尭之バンドについては、私はA面が「太陽にほえろ」でB面が「傷だらけの天使」というLPを持ってましたが、そのときのメンバーはギター:井上尭之、速水清司、ベース:岸部修三、キーボード:大野克己、ドラム:田中清司でした。岸部修三はタイガース→PYGと活動してきたのですがその後俳優に転進し岸辺一徳と改名した人です。一般的によく耳にする「太陽にほえろ」のメインテーマのベースを弾いてるのはこの人なんですね。当時の映像を見ると大体ピック弾きだったように思います。
井上尭之バンドは「寺内貫太郎一家」の音楽も担当してましたが、そちらでのメンバーはベース:佐々木隆典、ドラム:鈴木二郎に変更になってました。なので「勝手にしやがれ」とかはこのメンバーですね。キーボードがもう一人追加になってたようにも思いますが。
この当時のヒットスタジオは司会が三波伸介と芳村真理。まだ「歌謡ドラマ」というコーナーをやってて、今見てみると正直鬱陶しいです。面白くないし。
この次の回の放送も始まってて今日は見逃してしまいましたが、注目はずうとるびの「恋があぶない」。来週も再放送があるのでこの振り付けを覚えないと。(って、なんのために?) いずれにしても、やたらと再放送が多いので「忘れないようにせねば」という緊張感に欠けるような気がします。