「いちご白書をもう一度」はご存じバンバンの大ヒット曲ですが、この曲には未だ解明されていない大きな謎があることをご存じでしょうか。
バンバンは、デビュー当時からメンバーの入れ替わりが数回あり、この曲がリリースされた時点のメンバーはバンバンことボーカルとアコースティックギターのばんばひろふみさんと、リードギターの今井ひろしさんの二人だけになってました。
なので「いちご白書をもう一度」(以下「いちご白書」と略します)のヒット以降何度かテレビで見ましたが、ステージではサポートミュージシャンが必要となり、「ニューミュージックスペシャル」という番組ではリンドンの3人がバックを努め、今井ひろしさんと田中一郎さんのツインリードでかなりハードな演奏になってました。
その「いちご白書」ですが、レコードのバージョンではギターソロを芳野藤丸さんが担当したことが知られています。藤丸さんご本人がテレビで話してたこともありますし、その自伝「芳野藤丸自伝」でもそう書かれています。そこでは藤丸さんのスタジオミュージシャンとしての先輩格である水谷公生さんとの対談で、水谷さんが「いちご白書」のギターが藤丸さんだと聞いて好きな感じのギターだったのでちょっと嫉妬したこと、次のシングル(「霧雨の朝突然に」)のギターは水谷さんですが藤丸さんのスケジュールが合わなかったとアレンジャーの瀬尾一三さんが言ってたことなどが書かれています。
見出しの画像は、その「いちご白書」が収録されているバンバンの「季節風」というアルバムですが、先月ディスクユニオンの昭和歌謡館で見かけて買いました。収録されているヒット曲は「いちご白書」だけなのですが、「人生坂」という曲が好きで久しぶりに聞きたかったので。
そして歌詞カードを見ると、参加したミュージシャンのクレジットがありました。ばんばひろふみさんはボーカル以外に、アコギ、ハーモニカ、コーラス、今井さんはAC.Guitar、E.Guitar、Chorusとなっています。それ以外のギタリストは、
水谷公生:E.Guitar、AC.Guitar
徳武弘文:E.Guitar
吉川忠英:AC.Guitar、Banjo、F.Mandorin
という面々。
で、これを見て「あれ? 藤丸さんの名前がない!」と驚きました。ということは、このアルバムの「いちご白書」はシングルバージョンと違って、水谷さんかDr.Kが弾いてるか、あるいはそのまま今井さんが弾いてるバージョンなのか?と思って聞いたみたら、普通にお馴染みの「いちご白書」でした。これが世間で噂される「いちご白書をもう一度」の最大の謎です。
…って、こたぁないですね。単に書き漏らしなのでしょうが、これを見てよくわかるのは歌詞カードの参加ミュージシャンは実際あてにならないということでしょう。実際ホーンセクションも入ってるし、ストリングスもクレジットないし。
あとは、謎と言えば謎なのは「いちご白書」を藤丸さんが弾いてるということは、今井さんはレコードでは参加してないってことでしょうか。ライブではメチャメチャかっこいいギター弾いてましたが。う~む。