今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

フジ月9「競争の番人」終わりました

2022年09月30日 | ドラマレビュー

 

 こちらは坂口健太郎さんと杏さんのW主演で話題になりました。そして原作は新川帆立さんなので、月9は2クール続けてこの人の小説を使ったわけです。人気作家なんですね。

 これはタイトルが「競争の番人」というだけに、話は公正取引委員会が舞台で、その点は非常に珍しいドラマでした。番組サイトによると、公正取引委員会とは独占禁止法に関わる違反行為を取り締まり、経済活動における自由で公正な競争の場を守る“競争の番人”として、談合やカルテルなど不正を働く企業の隠された事実をあぶり出すのが役割とのことです。

 なんとなくその辺はわかってたしその存在も知ってましたが、実際に日々どういう活動をしてるかはわからなかったので、結構期待はしてました。いいところに目をつけたのではないかと。

 ただ、今回はドラマとして盛り上げるのが難しかった感じ。そもそもの公正取引委員会の立ち入り検査というと、警察の家宅捜索などとは違って圧力的な感じはなくやや低姿勢で行い、そこがネタでもあったのでしょうが何回もそれが出るのがなんとも。あとは、巨悪といえばそうなのかもしれませんが、解決したからといって胸がすくような思いがないのも物足らなさを生んだのかもしれません。

 出演者では杏さんは今回面白かったです。刑事だったのが左遷というか出向で来たのですが、実際にそういうことはあるのでしょうか。それはともかく、かっこつけてないキャラが好感持てました。対して坂口健太郎さんは、どうもあのキャラがストーリーを面白くする方に絡まないというか、この辺は坂口さんの問題ではなく脚本のせいなのでしょうが、ちょっとイライラする感じはありました。その秀才ぶりだけど変人という設定がよく伝わってないような気がしたのは私だけでしょうか。

 その他、案外豪華な人が出てるのに活かせてないとも思い、最初の山本耕史さんが悪役で出てくるエピソードならまあ面白いかとも思った感じです。

 とはいえ、最終回まで見続けられたので、一応は個人的にはヒットということとします。テーマに対する期待が大きすぎたのかもしれません。刑事ものと違ってこのテーマをドラマにするのは、よほど変わったキャラを出さねば難しいのでしょうね。


あらためて「radiko」と「らじるらじる」について

2022年09月29日 | ラジオ番組の話題

 何しろ伊藤蘭さまがレギュラーのラジオ番組始めたし、石川ひとみさんが明日NHKの「らじるラボ」にゲストで出るし、長岡和弘さんは長崎放送でレギュラー番組持ってるし、それでなくとも「歌謡スクランブル」とか「ひるのいこい」もチェックせねばならないので、インターネットラジオはフル活用でないと追いつきません。

 そのラジオを聞くためのアプリ「radiko」と「らじるらじる」については7月にも記事にしたのですが、こういう毎日ですのでまたまた簡単にまとめましょう。

 まずradikoは

・基本無料で民放のAM/FM番組がパソコンやスマホやタブレットで聞ける。
・NHKの番組も聞ける。
・有料のradikoプレミアムに登録すると聴き逃した番組も聞ける。(月額385円(税込))
・有料サービスでは全国のあちこち局の番組も聞ける。(エリアフリー)
・NHKの番組は聴き逃しには対応していない。

ということになります。

 そして「らじるらじる」は

・無料でNHKのラジオ番組をパソコンやスマホやタブレットで聞ける。
・聴き逃しサービスも無料。
・ただし聴き逃しには対応していない番組が多い。

などです。

 共通してるのは、

・ラジオの電波が入りにくい場所でもノイズ無しのいい音で聞ける。
・ラジオがなくてもラジオ番組が聞ける。
・スマホがあれば出先でも聞ける。
・イヤホンがあれば電車の中でも聞ける。

という点。

 私は民放=radiko、NHK=らじるらじる、という使い分けをしていて、radikoプレミアムにも登録しています。これに登録すると、タイムフリー(聴き逃し)、エリアフリーの両方に対応するのが凄く重宝します。

 radikoのタイムフリーは、基本的には1週間前までさかのぼってどの番組でも聞けます。ただし、いったんタイムフリーで聞き始めると、24時間で期限切れになるのでそこは注意せねばなりません。試しに聞いてみて、翌日ゆっくり聞こうとか思っててと忘れてしまう事もあるし。

 一方NHKの「らじるらじる」は、1週間以内であればいつでも何回でも聞けるので便利です。ちょっと長い番組だと何日かに分けて聞いたりできるので安心。ただし、対応していない番組も多いので注意は必要です。気になる番組は事前にチェックが必要ですね。

 どちらのサービスも細かい注意点はあるのですが、そこは実際に導入する時に調べてみて下さい。らじるらじるはPCならアプリ無しでブラウザで聞けるし、スマホでもアプリは無料だし、radikoも基本は無料でプレミアムにするときも支払いは月単位なので、まずは試しにやってみて聞かないと思えば1ヵ月で抜けるのもあり。月額385円っていうと、ペットボトルのドリンクを3本くらい節約すればひねり出せる額かと。

 そういえば前に沖縄に台風が接近した時、radikoのエリアフリーで沖縄の局の番組を聞いて様子を知ろうと思ったことがありました。エリアフリーだと気になる地域のローカルニュースを聞けたりするので、そういうのも新しい使い方かと思います。あとは、地方のAM局の朝の生ワイドって、ローカルタレントとか地方局の人気アナが出てたりして面白いのもありますしね。ネットにさえ繋がればどっちもすぐに利用できますから、知らなかった人はこの機会にいかがでしょうか。世界がすっごく広がります。


なんだか忙しい日

2022年09月28日 | 日記・雑記・ただの戯言

 今日は水曜なので日本映画専門チャンネルで「岸辺のアルバム」の日。しかも、先週は長男の国広富之が、母親(八千草薫)の不倫と、父親(杉浦直樹)の悪行と、姉(中田喜子)のレイプ&中絶の過去とかを家の中でぶちまけてしまって家出したので、これからいよいよ終盤。

 しかし、今日は同じ9時から世界バレーがあって女子の試合が生中継。しかも相手は中国。今大会絶好調なので、これは見ねばなりません。今のチームの作戦が果たして中国に通用するのか。

 おまけに10時45分からはNHK夜ドラ「あなたのブツが、ここに」もあります。何しろ明日が最終回なので、こじれた家族問題と折れそうになったヒロインの心はどうなるのかが気になります。

 ということで、年に何回かしかないような忙しい日です。そういえばWOWOWで録画してあった「鵜頭川村事件」も昨日から見始めたので、その続きも気になるところ。ああ、忙しい。まだ仕事してるような人には申し訳ないですが、私はそんな感じです。


桃姫バンド登場!>尾崎亜美 Concert 2022 東京公演

2022年09月27日 | 尾崎亜美

 

 尾崎亜美さんのコンサート2022東京公演のレポです。今回は大阪、東京、名古屋で開催され、今日が最終の名古屋でした。全日程終了ということで、ネタバレ気にせず書きましょう。私にとってはレポート書くまでがコンサートです。

 今回も日本に台風が近づく中でしたが、私は幸いにも駅から会場まで行く間は傘なしで歩けました。晴れ女の威力恐るべしですが、静岡方面から参加していた知人もおり、この日は無事に帰れたのかが気になるところ。ちなみに私も帰りは地元の駅から家まで土砂降りに見舞われました。

 亜美さんが今回の会場のEX THEATER ROPPONGIでライブを行うのは3年連続。ここはライブハウスとはいえ凄く大きなところで、キャパは900人以上。今回私の席はステージ上手寄りの最前列でしたが、開演前に振り返ってみたところ、二階席まで結構埋まってました。当日券で参加した友人は二階席の後ろの方だったそうで、ほぼ満員ということですね。やはり亜美さんのコンサートは毎回人気があります。

 今回のバンドメンバーは下記の方々ですが、ステージ上の配置はいつも通りでした。

林立夫(Dr)
小原礼(B)
鈴木茂(G)
是永巧一(G)
住友紀人(Sax & Key)
Aisa(Cho & A.G)

 私の席からは亜美さんが中央のエレピに座るとよく見えましたが、グランドピアノの時は顔の上半分しか見えず。まあそこは仕方ないです。そして今回もドラムの林立夫さんはまったく見えず。こちらもグランドピアノがある関係で仕方ないですね。開演前のBGMは全部SKYEの曲でしたが、今回もそのメンバーが3人もいましたしね。

 開演時間になり、まずはバンド全体での演奏でしたが、可愛らしい白い衣装と帽子で登場した亜美さんはグランドピアノへ。Aisaがマンドリンを持ったので「あれ?」と思ったら、これがいきなりの「Smile」。大体ラストかアンコールで演奏されることが多いのでこれは意外でした。そして今回は間に休憩を挟む二部制のステージだったのですが、一部のセットリストは以下の通り。

<第一部>
Smile
My Song For You
冥想
マイ・ピュア・レディ
私は何色
スケッチブック
メッセージ ~It’s always in me~
オリビアを聴きながら

 今回のミュージシャンでは住友紀人さんが初参加で、Saxも担当するためどんな感じになるかと思ったら、キーボードよりSaxの登場機会が多かったです。もしかしたらアルトだけじゃなくテナーも吹いてたかも。(その辺よく見えなかったので違うかも。) そしてこの方はウインドシンセも吹くので、「マイ・ピュア・レディ」ではフルートの音でイントロを奏でて、素晴らしく雰囲気のある演奏になりました。この人は素晴らしいですね。南佳孝さんのサポートをしているところを見かけて誘ったそうですが、ぜひ亜美さんのバンドでも常連になって欲しいです。コーラスもバッチリだし。

 一部で珍しかったのは「私は何色」。これは私もステージでは初めて聞きました。1stアルバム収録の曲ですが、選曲には林立夫さんのアドバイスもあったとか。デビューした頃のラジオのスタジオライブでは聞いたことあったのですが、まさか今になって生で聞けるとは。

 そして一部の最後が「オリビアを聴きながら」。もちろん先日亡くなったオリビア・ニュートンジョンの事にも触れていましたが、なんとオリビアさん自身がこの曲のことを知っていたというエピソードが披露されました。

 そのことは桑名正博さんから聞いたそうで、ある日電話がきて「亜美ちゃん! 聞いて聞いて。オリビアがな、オリビアの事知ってはったんや!」ですって。それで「ちょ、ちょっと落ち着いて説明して。」というと、桑名さんがオリビアに直接会った際、彼女がこの曲の事を知っていて日本で愛されている曲であることを喜んでいたそうです。これはいい話ですね。桑名さんも既にいませんが、亜美さんは桑名さんに楽曲を提供しているので交流があったのでしょうね。

 

 第二部は衣装を変えて出てきた亜美さんがまずエレピへ。イントロを弾き始めてすぐわかりましたが、久しぶりの「風のライオン」。この曲自体は2017年のコンサートで小坂忠さんとデュエットしたのも聞きましたが、亜美さんの弾き語りバージョンを聞いたのは、私は2010年2月の九段会館以来だったように思います。

 この曲を歌ったことには、今年の4月に亡くなった小坂忠さんへの追悼の意味もありました。レコーディングでこれをデュエットした時は、小坂さんは大手術を終えたばかりでお腹は包帯ぐるぐる巻きだったとか。本当に命を懸けて歌い続けた人でした。

 そして続いては亜美さんがハンドマイクでステージの中央に立ち、小坂忠さんの「機関車」を披露。小坂忠さんへのリスペクトがほとばしるような熱い歌唱でした。私はこの曲は知らなかったのですが、深い意味とメッセージのありそうな曲です。小坂さんの音源も聞いてみねば。

 それで、ここからが驚きの展開。ゲストが来ているということですが、そのゲストは亜美さんと同じ空間に存在できないのだとか。バンドのメンバーがイントロを始めると亜美さんはステージ脇に消え、代わって登場したのはまさかの桃姫。

 私は桃姫バンドは初めて見ましたが、その桃姫様は覆面姿で激しく歌って踊り「神様お願い」「HOT STUFF」「HEART OF GLASS」の3曲を披露。途中からは同じく覆面を装着したAisaもステージ中央に躍り出て、場内はその迫力に呆然という様相でした。

 考えてみれば「神様お願い」はアルバムには入っていないので、今回は貴重な機会だったかもしれません。(私はシングル持ってますが。ふっふっふ。) もちろんオリジナルの桃姫バンドとはメンバーが違いますが、そもそもあのバンドは亜美さんと小原礼さんが中心となったバンドでしたし、私は大満足です。

 そして桃姫様はどこかの星に帰ったのか、またまた亜美さんが登場してお馴染みのナンバーから昨年発売のアルバムの曲などを。最後はこのコロナ禍が明けて未来に繋がる橋を思い描くということで、カバー曲の「明日に架ける橋」を小原礼さんと二人だけの演奏にて披露。

 ここで本編が終わりかと思いきや、なんともう一組スペシャルなゲストがいました。昨年亜美さんが校歌を作った東京都中野区立明和中学校の生徒8名が登場。緊張している子供たちを亜美さんがなんとかほぐし、男女4人ずつの合唱隊は亜美さんのピアノでこの校歌を披露してくれました。ここは今回の3公演では東京のみのスペシャルプログラムでした。

 その後のアンコールでは亜美さんお得意の「食」にまつわる3曲を披露。「グルメ天国」では、今回初参加の住友さんがウインドシンセによるブラス系の音で盛り上げ、いつもよりハードな演奏が聴けました。あの人はいろいろやりますね。

 ということで、第二部のセットリストは以下の通りです。

<第二部>
風のライオン
機関車

【桃姫バンド】
神様お願い
HOT STUFF
HEART OF GLASS

伝説の少女
Barrier
天使のウインク
明日に架ける橋

【明和中学校 生徒8名】
明和の風 吹きぬける時 (東京都中野区立明和中学校 校歌)

<アンコール>
フード ウォーリアー
グルメ天国
スープ


 「桃姫バンドの曲をやるなら見たかった~!」という人もいるかもしれませんが、その辺をあとから悔やむのは無しで、気になるコンサートは最初から行ってみねばなりません。なお、今回は終了後に同じ会場でアフタートークイベントというのもありましたが、特にレポはしません。主催者側の事情で実施したようですが、今後は多分ないだろうし。近くで亜美さんも見られたし、私はまずまず楽しめましたが。

 ということで、今回も素晴らしい歌と演奏を聞かせれてくれた尾崎亜美さんとバンドのメンバーに感謝です。やはり音楽はよいものだし、ライブは楽しいです。


アンサーソングは…なんでしたっけ?

2022年09月26日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 昨日は庄野真代さんの三部作の話を書きましたが、世の中にはシリーズものだったり、世の中の流行りものに乗っかったり、他のヒット曲に便乗したものとか色々あります。いわゆるアンサーソングというのもありました。

 そもそもアンサーソングで便乗商法しようと思うくらいの大ヒットってなかなか出ないのですが、思い出すのは「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」。これにはエコノミックアニマルズが歌う「帰ってきた港のヨーコ」や、「アンタ私の何んなのさ?! 港のヨーコ逃亡編」というのがありました。また、鶴光師匠は関西編で「あんた わたしのなんだんねん?」というのもやってましたけど、問題はどれもまったく面白くなかったこと。いわゆる出落ちみたいなもんで、タイトルだけ話題にはなりましたがヒットはしてません。

 あと「およげ!たいやきくん」は、今でも歴代レコード売り上げ1位の大ヒットですが、これには「私の恋人、たいやきくん!」という便乗曲がありました。歌ってたのはリンダ山本ですが、確かヒットしなかったので「リンダ、困っちゃう」と言ったかどうか。

 自分のネタに乗っかる人もいて、森昌子は「おかあさん」がヒットした1年半後に「おばさん」ってのも出してて、当時私は「それはあまりにも安易では?」と思ったりしました。こちらはヒットしたかどうかはわかりません。

 とはいえ、いまやサブスクやYouTubeで昔の曲をいろいろ聞けるので「おかあさん」を知らず先に「おばさん」を聞いて「う~む、いい曲。」と言ったり、「なんで、おばさんやねん。親はどうした!」と怒ったりする人もいるかもしれません。

 そういうのは「少女A」を知らずして「熟女B」だけ聞くようなものなので、元ネタは知っておくべきというか、ある程度は順序立てて聞く必要もあるのではないかと思う次第です。

 ところで本日のタイトルですが、アンサーソングはなんとかいう曲があったと思って調べてみたら、早見優の「アンサーソングは哀愁」でした。しかし、それをブログタイトルにするのはあまりにも申し訳ないので自粛。

 そういえば「熟女B」と聞いて「一週間に十日来い」を思い出しましたが、これはビートルズの「Eight Days a Week」の元ネタですね、きっと。(なのか?) 


あれは最初から三部作だった?>庄野真代さん

2022年09月25日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 昨日のNHK BSP「歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!」に庄野真代さんが出演し、「モンテカルロで乾杯」を披露していました。その際のトークで、「飛んでイスタンブール」「モンテカルロで乾杯」「マスカレード」の3曲は最初から三部作で計画されていたらしいという話がありました。

 庄野さんも後から聞いたそうで、それが本当かどうかはわかりませんが、私はこの曲では好きな順がモンテカルロ>マスカレード>イスタンブールです。「モンテカルロで乾杯」が、歌詞、メロディ、アレンジ、庄野さんの歌唱すべてが好きで、最後のサビの繰り返しの「乾杯」のメロディがちょっと違うところなぞは盛り上がりを感じてちょっとゾクっとします。

 そうとはいえ、イスタンブールのヒットがなければモンテカルロもあれだけ売れたかわからないので、そこはそれ当時ファンだったものとしてはイスタンブールには足を向けて寝られません。

 それでこの一連のヒット曲ですが、私としては当時「えっ、新曲が筒美京平? ついに歌謡曲になってしまったか…。」と驚きました。というのも、庄野さんはデビューから2曲が自作で、3曲目がユーミンの「中央フリーウェイ」、次がベーヤン作曲の「ラスト・チャンス」だったので。

 他人の作った曲とはいえ、仲間内というか同じシンガーソングライターの曲ならさほど抵抗もないのですが、歌謡曲の作曲家というと驚いたのは私だけではないはず。しかし、これらのヒットで人気歌手の仲間入りをし、その後「アデュー」「Hey Lady 優しくなれるかい」などは自作のシングルも発売できてるので、庄野さん自身もシンガーとして勝負しようとチャレンジし、成功したということでしょう。

 同様のケースはいくらもあるでしょうが、思い出すのはアリス。デビューからオリジナルで出したシングルが売れず、4枚目の「青春時代」と5枚目の「二十歳の頃」がなかにし礼・都倉俊一作品でした。それでも売れなかったというのがネタですが、調べてみたらこれらの曲はオリコン46位、48位なのでそこそこヒットしたんですね。ちなみに「青春時代」は森田公一とトップギャランのヒット曲とは同名異曲です。あちらはもちろん森田公一先生の作曲ですし。

 アリスの場合は、そういった職業作家の曲を歌うことで元々のファンからの批判を受けたそうですが、庄野さんの場合はどうだったでしょう。私はテレビで見る機会が増えて嬉しかった方ですが。

 ただ、私は庄野真代さんのアルバムでは一番好きなのが「るなぱあく」。これは全曲オリジナルだったと思います。そしてオリジナルの曲で一番好きなのが「ルフラン」。ソングライターとしても優れた方だと思います。昨日の番組を見て色々と思い出しました。


尾崎亜美コンサート2022東京公演行ってきました(速報版:ネタバレなし)

2022年09月24日 | 尾崎亜美

 

 昨日は東京のEX THEATER ROPPONGIにて開催された尾崎亜美さんのコンサートに行ってきました。台風接近の中、さすがに今回は会場に行くまで濡れるかと思っていたら、晴れ女の威力健在で駅からは傘なしで歩けました。恐るべし、晴れ女!

 今回のコンサートはまだ名古屋公演がありますので、内容の詳細は控えます。ネタバレなしと言った時点で相当なネタが秘められていることがバレバレですが、そこは他人の楽しみは奪わないようにしておきましょう。

 ちょっとだけネタばらしすると、私が初めてコンサートに行ってから37年、そしてこの20年は首都圏のソロコンサートはほぼ皆勤ですが、それでも初めて生で聞いた曲が何曲もあって、さすが亜美さんは引きだし多いです。

 この会場は大きいライブハウスなのですが、私は前の方に座っていたので開演前に振り返ってみると、2階席までいっぱいに見えました。もしかすると2階席の端の方は空きがあったのかもしれませんが、まず満員という入りでしょう。

 そして今回の参加ミュージシャンは以下の通り。

林立夫(Dr)
小原礼(B)
鈴木茂(G)
是永巧一(G)
住友紀人(Sax & Key)
Aisa(Cho & A.G)

 この中では住友さんが初参加でしたが、キーボードにSaxにウインドシンセにコーラスにと大活躍でした。もしかしたらこのバンドに定着するかもしれませんが、あれだけ腕利きだと売れっ子だと思われます。ただ、今後も絶対期待したい人ですね。

 他のリズム隊の面々はいつものメンバーですが、それでも始めてやるであろう曲も結構あって、リハの回数は少なくても当日はバッチリ決めるあたりさすがです。

 今回亜美さんがどういう衣装で出てきたかというと、もちろん可愛くて華やかで何回かチェンジしながら…っていうと完全にネタバレになるので今日はこの辺で。

 ということで、実際にステージを見てみたい方は名古屋へゴー! 詳細は以下の通りです。どーですか、お客さん。


日時 2022年9月27日(火)開場 17:45/開演 18:30
会場 ダイアモンドホール(名古屋市中区新栄2-1-9 雲竜FLEXビル西館5F)
料金 7,800円(税込)全席指定 特典付き(ポストカード)  ドリンク代別途必要
 ※未就学児童入場不可
お問合せ サンデーフォークプロモーション Tel.052-320-9100


夜のヒットスタジオ>1977年3月21日放送回

2022年09月23日 | 夜のヒットスタジオ

 CSのフジテレビTWOでの再放送は野口五郎特集で、今回は1977年3月21日の放送分。回によっては演歌系メインの日もあるのですが、今回は高田みづえさん、南沙織さんが見られて、海援隊の「あんたが大将」もあったので個人的には大当たりでした。

 まずは今回の出演者と歌唱曲は以下の通り。

西川峰子/ギター流して今晩わ
野口五郎/むさし野詩人
あべ静江/ゆらめき
高田みづえ/硝子坂
小柳ルミ子/桜前線→思い出にだかれて(メドレー)
海援隊/あんたが大将
南沙織/ゆれる午後
布施明 /ひとり芝居


 この当時あべ静江さんがヒットチャート常連だったとは思われず、ヒットスタジオに出るのも珍しかったのではないかと思いますが、衣装といい全体から溢れる雰囲気といいかなり色っぽいです。曲は知らなかったのですが、作曲が杉田二郎さんでした。そちらも珍しいです。

 この人はオープニングのメドレーでトップバッターだったのですが、次の布施明さんにマイクを渡す様子がとにかくエロくてまいりました。マイクだけ渡すのではなく、お互い見つめあって手や腕や肘をネットリ触ってるの。個人的な判断からすると「絶対できてる!」とか思うのですが、本当にそうだったとしたら人前ではそんな素振りは見せないでしょうから、まあそこは「布施さん、もてますね。」というくらいにしておきましょう。(どうでもいいですが。)

 なお、清水ミチコさんはテレビで中尾彬さんと池波志乃さんがやたらと仲良さそうにしてるのを見て、ただでさえ性的なイメージが強いお二人がそんなだから「絶対怪しい! できてる。」と思ったそうですが、そのとき既に二人は夫婦だったという…。

 そして、そのメドレーの続きですが、布施さんから西川峰子さんにマイクが渡るときは対照的な姿。まず指の一本も触れず、腕を伸ばしてマイクだけ渡すので陸上のバトンのリレーかと思いました。見る人が見ればかえってこっちの方が怪しいのかもしれませんが、まあどうでもいいです。

 肝心の歌の方は注目が高田みづえさん。この時がヒットスタジオ初出演だそうですが、調べてみたら「硝子坂」の発売は3月25日。まだ発売前の出演だったのですね。これは貴重な映像でしょう。オープニングメドレーはちょっとキーが合わない曲で「ん?」と思ったのですが、「硝子坂」の方は直前の同級生とのご対面で涙をこぼしてたにも関わらず、しっかり歌ってました。素晴らしい。この時はまだ誰もあんなにヒットするとは思ってなかったかもしれませんが、こういうテレビ出演での歌唱がキッカケで注目されたのでしょうね。ちなみにこの曲はオリコン最高位9位でした。

 海援隊は「あんたが大将」でしたが、この曲は大人になってから大好きになりました。こういう歌詞を聞くと鉄矢さんさすがだと思うのですが、どうも普段のお話が…。で、演奏が完全にギター2本だけだったのがびっくり。基本的に中牟田さんがリズムを刻んで、千葉さんがコードを弾きつつ間奏のソロも担当して結構忙しく活躍してました。あの人は背も高いですけど手も大きそうで、かなり複雑なことやってました。そしてこの曲は当時テレビで歌うときにはセリフを入れてたのですね。それを思い出しました。「ハーハップス メイビー」とかいう言葉はこれで覚えたような。とにかくこの三人にアッパレです。

 注目のシンシアは「ゆれる午後」で、実はあまり好きな曲ではないのですが、今見ると結構いいですね。それでこの次のシングルが「街角のラブソング」だったわけで、私と同じようにもっと明るい曲を聞きたいと思ってた人が多いのかも。

 最後の布施さんの曲は知ってたので歌ってみようかと思ったらまったく無理。これは難曲ですね。ご自身の作詞作曲ですが、なんかご本人しか歌えない感じ。当時は気づかなかったです。

 かなり見ごたえあったこの回は、09/29(木) 23:00~23:50で再放送もありますので、フジテレビTWOを見られる方は是非どうぞ。特に高田みづえさんに注目です。あれがまさかレコード発売前だったとは。


朝ドラ「本日も晴天なり」始まりました

2022年09月22日 | ドラマレビュー

 

 朝ドラとはいえBSPの朝の再放送の方。1981年度後期の作品で、主演は原日出子さん。私はまったく見た事ありませんが、DVDも未発売だそうで見るにはいい機会です。

 まだ2話分しか見てませんが、戦時中とはいえ雰囲気は明るくていいですね。今のところ両親や親戚のキャラクターを印象付けるセリフや展開が極端ではありますが、まあ朝ドラとはそういうものでしょう。今回は子役時代がなく、初回からいきなりヒロイン登場ですが私はそっちの方が見やすいので好きです。(意見には個人差があります。)

 なお、このドラマの開始は1981年10月5日。当時私は高校3年でしたが、この日は石川ひとみさんのシングル「三枚の写真」が発売された日。前作「まちぶせ」は4月の発売だったのですが、なにしろ夏ごろからジワジワ売れだしてロングヒットとなったので、半年経っての新曲だったのですね。

 そういう記念日(?)に開始となったドラマなので、面白いことを期待しましょう。原日出子さんはまったくタイプではないのですが(失礼)、その分冷静にドラマの評価ができそう。何しろ脇役が豪華なので見てて楽しいのは間違いないです。

 その1981年秋の世相はというと、9月22日にスペクトラムが武道館公演をもって解散し、岩崎良美さんは尾崎亜美さんの作詞作曲によるシングル「ごめんねDarling」を9月5日に発売しています。

 そういう時代背景を踏まえて、このドラマを見るとまた楽しめるのではないでしょうか。って、そんなのは私だけですか? まあいいです。どうせ受験生だったし、勉強は一応してたけど全然成績は上がんなくて、当時の事はあんまり思い出したくもないし。

 それはそうと、今週はまだたいしてストーリーが進展してないので今日まで見てない人も明日から始めればまだ間に合います。どーですか、お客さん。


NHKドラマ「風よ あらしよ」 主演:吉高由里子

2022年09月21日 | ドラマレビュー

 今月BSPで3週連続の全三話で放送されました。原作は村山由佳さんの同名小説で、第55回吉川英治文学賞受賞作だそうですが私は読んでません。今回は吉高由里子主演という番宣を見て関心を持ったのですが、内容はまったく知らずに見ました。

 原作は大正時代の婦人解放活動家であり文筆家でもあった伊藤野枝の生涯を描いた評伝小説なのですが、ドラマは吉高由里子主演なのでちょっと華やかな感じはあります。が、実際の内容はかなり重いもの。

 私はこの人のことは知らなかったのですが、同じく婦人解放活動家というとこのドラマにも出てくる平塚らいてうくらいは知ってました。あの人は結構長生きしたんですね。大杉栄も名前は知ってました。

 それでドラマの方ですが、まあ面白くないわけではないですがこれを3回でやるのはちょっと無理があったような気がします。登場人物も多いし、時代背景などをもっと掘り起こしながらでないとそれぞれのエピソードに深みが出ず、理解しづらいと思ったのは私だけでしょうか。解説のナレーションとかもっとあってもよかったかも。

 伊藤野枝は婦人解放活動家ということですが、当時の女性が一般的にどういう扱いであって、そこに異を唱える女性が最初にどのように立ち上がったかというのは、私もほとんど知りません。このドラマでは、最初に吉高由里子が嫁ぎ先で今でいうセクハラをされる場面があったのですが、あの人のキャラであれをやるとちょっと軽いエピソードになってしまったのではないかと思ったり。

 そして、平塚らいてうにしてもこの人にしても、今回のようにさらっと取り上げると、性格がわがままでなおかつ自由恋愛と称して複数の男性と同時に付き合うのが「新しい女」といきがってるだけのように見えてしまうので、そこに至るまでや文筆活動で社会問題にも関わったあたりをもっと深堀りして欲しかった気はします。

 とはいえ、そこは私の見方が浅いといわれればそれまで。当時の時代背景とかを考えず、今の尺度で見てしまうとこの辺はまったく理解できないのでしょう。当時の女性が置かれた立場とは対極のように大胆にふるまわないと、その「新しい女」の存在を訴えられなかったのでしょうし。

 最後は甘粕事件が出てくるわけで悲惨な結末になるわけですが、「はて、これはどこかで聞いたような…。」と思って、保存版にしている「関口宏のもう一度近現代史」を見直してみました。この辺は、関東大震災直後の亀戸事件と一緒に取り上げられていて、保阪正康先生の解説であらためて理解しました。そういえば放送当時に見た時もムカムカきたのを思い出したのですが、あれがそうだったと。

 それにしても、この伊藤野枝たちの婦人解放活動が今の世の中に影響を及ぼしているかというのは、ちゃんと考えねばならんでしょうね。女性の政治家の比率とか会社の役員の数とかを考えると、いわゆるわきまえすぎているという事になるのかもしれません。

 とにかく、近現代史に興味を持つにはいいドラマかもしれませんので、関心のある人も無い人も再放送の際にはご覧いただければと。原作も読んでみようかなあ。