今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

西慎嗣「NISHI Lord,Lord,Lawdy Miss Clawdy Group」参加ミュージシャン

2023年01月17日 | アルバム参加ミュージシャンの資料

 

 アルバムにはミュージシャンのクレジットがあるけどWikipediaには記載がないミュージシャンの情報を残していこうという企画です。昨年から始めました。今回はギタリストの西慎嗣さんのソロアルバムをば。

 西慎嗣さんというとここではたびたび話題にしてますが、スペクトラムのギタリストで知られ、他のアーティストのプロデュースもしたり、現在はバンドやソロでも活躍中。こちらはスペクトラム活動中の1980年8月に発売したソロアルバムで、なんと当時西さんは19才でした。

 こちらはギタリストのソロアルバムとはいえ、ギターインストの曲はなく、西さんのギターのみを中心に構成されているわけでもありません。これはサザンの桑田佳祐さんがプロデュースしたのですが、当時の新譜紹介でも「西慎嗣のソロアルバムというよりは、Lord,Lord,Lawdy Miss Clawdy Groupのデビューアルバムか。」なんていう声もありました。

 そのLord,Lord,Lawdy Miss Clawdy Groupのメンバーは、

ボーカル・ギター:西慎嗣
キーボード:奥慶一
ベース:山村哲也
ドラムス:松田ヒロシ
コーラス:桑田佳祐、山村哲也、原由子、リンダ、松田ヒロシ

であり、基本的にこのメンバーで演奏しつつ、曲によってはゲストも加わったりしている華やかなアルバムです。広告では「僕たちの時代のウッドストック伝説だ」なんてのもありましたね。(それはちょっと言い過ぎだと思いますが….

 その収録曲と、それぞれの演奏メンバーは以下の通り。

1.時には恋人さながらに
作詞・作曲:Lord,Lord,Lawdy Miss Clawdy Group
ボーカル・ギター:西慎嗣
ベース:山村哲也
キーボード:奥慶一
ドラムス:松田ヒロシ
パーカッション:菅原裕紀
コーラス:桑田佳祐、大上留利子

2.彼女へのバックブリーカー
作詞・作曲:西慎嗣
ボーカル・ギター:西慎嗣
ベース:山村哲也
キーボード:奥慶一
ドラムス:松田ヒロシ
コーラス:桑田佳祐、西慎嗣、山村哲也

3.Don't worry Mama
作詞・作曲:斉藤誠
ボーカル・ギター:西慎嗣
リズムギター:斉藤誠
キーボード:原由子、奥慶一
ベース:山村哲也
ドラムス:松田ヒロシ
コーラス:桑田佳祐、原由子、松田ヒロシ、西慎嗣

4.すてきなトランスポーティション
作詞・作曲:桑田佳祐
ボーカル・ギター:西慎嗣
キーボード:原由子
ベース:山村哲也
ドラムス:松田ヒロシ
パーカッション:ケガニ
コーラス:桑田佳祐、リンダ、松田ヒロシ

5.Spin Love
作詞:桑田佳祐 作曲:西慎嗣
ボーカル・ギター:西慎嗣
A.ギター:桑田佳祐
ピアノ:中村哲
ベース:山村哲也
ドラムス:松田ヒロシ
コーラス:桑田佳祐、リンダ、松田ヒロシ

6.Go Banana
作詞・作曲:Lord,Lord,Lawdy Miss Clawdy Group
ボーカル・ギター:西慎嗣
キーボード:奥慶一
ベース:山村哲也
ドラムス:松田ヒロシ
コーラス:桑田佳祐、原由子、松田ヒロシ、山村哲也
A.サックス:中村哲

7.Sunset Blues
作詞・作曲:Char
ボーカル・ギター:西慎嗣
キーボード:チャー
キーボード:ダニエル
ベース:山村哲也
ドラムス:松田ヒロシ

8.ちょっと待って
作詞・作曲:西慎嗣
ボーカル・ギター:西慎嗣
キーボード:原由子
ベース:山村哲也
ドラムス:松田ヒロシ
パーカッション:ケガニ
コーラス:桑田佳祐、リンダ

9.シュールなる渚1963
作詞:タモリ 作曲:桑田佳祐
ボーカル・ギター:西慎嗣
ピアノ:奥慶一
A.ベース:山村哲也
パーカッション:松田ヒロシ、桑田佳祐、西慎嗣、山村哲也、斉藤誠、菅原裕紀
コーラス:鈴木雅之、田代まさし、久保木博之、佐藤善雄、桑野信義、新保清孝


 西さんが在籍していたスペクトラムからはキーボードの奥慶一さんのみの参加で、どちらかというとサザンファミリーが多い印象。また、タモリさんが作詞したり、この年にデビューしたシャネルズのメンバーがコーラスに参加したりしてます。(ちなみに、タモリさんの作詞はハナモゲラ語でもギャグでもありません。念のため。)

 さらに、
Special Thanks to Warm Heart of Naoki Watanabe とか
Masanori Sera(sweet adviser 5)

などの記載もあります。当時のインタビューによると、世良公則さんは「俺にも絶対何かやらせてくれ!」と言ってたそうで、どうやら世良さんが作った曲を基にして1曲作ったという形のようですが、直接参加できないのはレーベルの事情とか色々あったのでしょうか。わかりませんが。

 今回は参加ミュージシャンの話なので、内容については詳しく語りませんが、スペクトラムのギタリストとしての西さんのイメージで聞くと「あれっ?」と思うことでしょう。が、スペクトラムのアルバムでは聞けないようなボーカルやギターが聞けて、私は楽しめました。

 そして、このアルバムでの西さんの使用ギターは以下の通り。

西慎嗣・使用ギター
Fender Stratocaster 1954,1957
Gibson Les Paul 1958
Greco Les Paul Model EG-2000
Martin D-18
Matsuoka Gut Guitar

 このCDは今も入手できますので、西さんの若き日の歌声やギターを聞いてみたい方は是非どうぞ。私はジャケットにサインいただきました。その時はピックもいただいたんですよね。ふっふっふ。


「クールが熱い 新田一郎・一番」参加ミュージシャン

2023年01月02日 | アルバム参加ミュージシャンの資料

 

 昨年から始めたこの企画ですが、新年一発目はおめでたい(?)アルバムで行きましょう。こちらはスペクトラムのリーダーだった新田一郎さんが、グループ解散の翌年に発表した1stソロアルバム。発売は1982年6月21日で、当時私は大学一年。これはスペクトラムと同じビクターからでした。

 その収録曲と参加ミュージシャンのクレジットは以下の通り。

1.クールが熱い 
2.未来来(ミラクル) 
3.気分はこれから… 
4.今夜はミステリー 
5.サンライズ・サンセット
6.LADY MADONNA 
7.孔雀色の夜
8.ピアニシモのように 
9.東京ジャズ・クラブ 
10.スペース・アンリミテッド


Horn Spectrum
 Ichiro Nitta(tp、flugel horn、cho)
  Junichi Kanezaki(tp、flugel horn)
  Hirofumi Kinjo(ts、fl)
  Takaaki Hayakawa(tb)
Takayuki Hijikata (g)
Morio Watanabe(YAMAHA BASS) (b)
Hideo Yamaki (ds)
Kazuteru Misago (ds)
Hiroyuki Namba (key)
Shinji Kawahara (key,cho)
Toshiyuki Yoshida (key)
Pecker (perc)
Ohno Group (strings)

All Songs Composed & Arranged by Ichiro Nitta
*Except(B-1) words & music by J.Lennon - P.McCartney
Words by Keisuke Yamakawa
         Yasuhito Miyashita
         Kohichi Makigami
         Akira Sakuma

Producer : ICHIRO NITTA
Director : Shinji Kawahara
Recording & Mixing Engineer : Hideo Takada、Toshiyuki Yoshida
Mastering Engineer : Shizuo Nomiyama


 参加ミュージシャンは、LPのクレジットの通りローマ字表記にしてますが、この時のホーンスペクトラムは新田一郎さん、兼崎順一さん、金城寛文さん、早川隆章さん。スペクトラムの吉田俊之さんは入ってなくて、なんとこの方はRecording & Mixing Engineerと、あとはキーボード奏者としても参加しています。

 ギターは全部土方隆行さんで、ベースはマライヤの渡辺モリオさん、ドラムは山木秀夫さんと見砂和照さん。どちらがどの曲を叩いてるかは、聞いてわかる人はわかるかも。ただ、見砂さんの読みは「かずあき」さんのような?

 キーボードは難波弘之先生ですが、もう一人ディレクターの川原伸司さんも「孔雀色の夜」のイントロでピアノソロを弾いています。実はこの方は、平井夏美名義で松田聖子さんの「瑠璃色の地球」の作曲も行っています。凄い人ですね。

 かなりごった煮系のアルバムではありますが、私は好きな曲多くて結構好きです。実は「新田さんのソロはスペクトラムじゃないしなぁ。」と当時は買わず、寮生活でレコードプレイヤーなかったので聞きもしなかったのですが、しばらくして新田さんがラジオに出た時に「サンライズ・サンセット」と「今夜はミステリー」を聞いて、「あら、いいじゃない。」と。個人的には、あまり歌謡曲寄りに行くよりはこのまま突っ走っていただきたかったと思ったりしてましたが、今は新田さんのソロはどれも結構好きだったりします。

 当時は周りにスペクトラムファンがまったくいなかったので、自分以外にこれを聞いた人の感想を聞く機会はありませんでした。それとこのアルバムはどの程度ヒットしたのだろうかと。実際どうだったでしょうね。


甲斐バンド3rdアルバム「ガラスの動物園」参加ミュージシャン

2022年12月24日 | アルバム参加ミュージシャンの資料

 

 「ガラスの動物園」は、1976年10月発売の甲斐バンドの3rdアルバム。全編を通したテーマもあるようですが、ここはミュージシャンの事だけ書く記事ですのでそちらは省きます。

 当時の甲斐バンドのメンバーはオリジナルの4名で、まだベースの長岡さんも在籍中。のちにメンバーとなるギターの田中一郎さんが初めて参加したという記念すべきアルバムでもあります。その収録曲は以下の通り。

1.らせん階段
2.黒い夏
3.新宿
4.テレフォン・ノイローゼ
5.東京の一夜
6.昨日鳴る鐘の音
7.やせた女のブルース
8.男と女のいる舗道
9.あの日からの便り
10.悪いうわさ
11.ゆきずりの風

 1曲目の「らせん階段」の前に、短いトランペットソロも入ってて、「甲斐バンドストーリー」には「ガラスの動物園のテーマ」として収録されていますが、こちらのアルバムでは特にタイトルはついていません。

 この時点では「男と女のいる舗道」が最新シングルでしたが、ここから「テレフォン・ノイローゼ」がシングルカットされました。これは、確か新録だったような記憶あり。アレンジはほとんど同じですが、「ちょっとリズムを重くした」的な話を聞いたような。

 甲斐バンドは、バンドで演奏するわけですが、その4人に加えてキーボードを中心としたゲストミュージシャンが参加しており、メンバーの担当楽器とゲストは以下の通りです。


甲斐よしひろ:Lead vocal、A Guitar、E Guitar、Solina、Crapping
大森信和:Lead Guitar、Backing vocal、A Guitar、Slide Guitar、Conga、12 A Guitar、Vibe、Crapping
長岡和弘:E Bass、Backing vocal、Tambline、Crapping
松藤英男:Drums、Backing vocal、A Guitar、12 A Guitar、Crapping

<Guest Musician>
豊島修一:A Piano、E Piano、Solina、E Guitar、A Guitar、Crapping
田中一郎:E Guitar
綾部忠朗:Blues harmonica
羽鳥幸次:Trumpet
乾 裕樹:E Piano、Hamond-organ、Clavinet、Cembaro


 すべてクレジットを信用してのことですが、あらためて見ると甲斐さんがソリーナを弾いてるんですね。珍しいですね。また「新宿」のイントロの12弦ギターは甲斐さんかと思ったら、このクレジットによると甲斐さんは12弦は弾いてないですね。というか、あれは12弦ではなかったのかも。う~む。

 大森さんのコンガは「テレフォンノイローゼ」、Vibeは「東京の一夜」と推察します。松藤さんは安定のマルチミュージシャンぶりですが、今回鍵盤は弾いてない様子。

 ゲストミュージシャンの方ですが、キーボードはお馴染み豊島修一さん。ツアーでも一緒だったようですし、ほぼメンバーという感じ。「コッキーポップ」に出た時も、メンバー紹介のあとに「セッションの豊島君です。」と甲斐さんが紹介してました。この人はギターも弾くというか、その後もんた&ブラザーズのギタリストになりました。本当にマルチプレイヤーなのですね。

 そして今回の目玉は田中一郎さん。当時はまだリンドンだったかも。この人が「やせた女のブルース」の1回目の間奏を弾いたというのは、甲斐さんの「セイヤング」で聞いたのですが、実際聞いてみたら大森さんとはまったくトーンが違うのですごくわかりやすいです。そもそもギターを貸して欲しいと言われて持っていったら弾くことになったというのを、あとのインタビューだかラジオ番組だけで聞きましたが、一郎さんのギターというとギブソンのSGでしょうか。

 それで、一郎さんはそのギターで弾いて大森さんはいつものレスポールかと思ったら、二人とも同じギターで同じセッティングで弾いたというのも後年のインタビューで見た記憶あり。弾く人によって違うものですね。

 綾部忠朗さんという方がブルースハープで参加してますが、これは「黒い夏」でしょう。私は甲斐さんが吹いてると思い込んでたのですが、違うのですね。なお、この人が他ではどんな活動してたかは情報がありません。

 羽鳥幸次さんは有名なトランぺッターですが、あのオープニングの張りがありつつ哀愁も帯びている音色はこの人なわけです。

 乾裕樹さんも甲斐バンドのレコードではお馴染みですが、ハモンド、クラビネット、チェンバロは豊島さんは弾いてないので分担がわかりやすい部分ではあります。クラビは「らせん階段」のイントロとか「テレフォン・ノイローゼ」が印象的。ハモンドも「テレフォン・ノイローゼ」で目立ちますね。チェンバロはわからないのですが。

 なお、ここのクレジットにないのが、ホーンセクションとストリングスのミュージシャン。あとは、「黒い夏」にはサックスソロが入ってますが、その人もないですね。あれはソプラノサックスでしょうか。

 このアルバムでは、ベーシックなリズムトラックはもちろんメンバーがやってるわけで、長岡さんがいた時代はまさに「甲斐バンドのビート」がありました。特に演奏が上手いバンドではないと言われてましたが、ライブでメキメキ人気が上がってきた時期のアルバムなので、そういう空気を感じたい方はじっくり聞いてみてはいかがでしょうか。私は割と好きなアルバム好きです。気になる曲が結構あるといった方がいいかもしれません。


岩崎良美 4thアルバム「心のアトリエ」参加ミュージシャン

2022年12月14日 | アルバム参加ミュージシャンの資料

 

 アルバムにはクレジットがあるけどWikipediaには記載がないミュージシャンの情報を残していこうというシリーズです。ニューミュージック系のアルバムが続きましたが、今回は岩崎良美さんの1981年12月5日にリリースされた4thアルバム「心のアトリエ」をば。
 12月発売という事で、クリスマスも意識しているのでしょうが、おまけにシングル盤サイズの「クリスタルレコード」というのが付いてます。

 収録曲は、尾崎亜美さんがシングル曲である「ごめんねDarling」を含む3曲、他にもチャーが曲を書いて本人も演奏したり、なんとアレンジャーとして有名な大村雅朗さんが3曲も作曲してます。これは特筆すべきではないかと。

 そして、なにしろどの曲も超一流のミュージシャンが演奏してます。どういう方々かというのは下記をご覧下さい。


1.Hurry Up
作詞・作曲: 尾崎亜美 / 編曲: 鈴木茂
E.G:鈴木茂
F.G:吉川忠英
Keyboards:佐藤準
Drums:渡嘉敷祐一
Bass:岡沢茂
Latin:浜口茂外也
Chorus:尾崎亜美、岩崎良美

2.朝の手紙
作詞: 三浦徳子 / 作曲・編曲: 大村雅朗
E.G:松原正樹
Keyboards:西本明
Drums:青山純
Bass:伊藤広規
Latin:ペッカー


3.愛は風の中に 
作詞・作曲: 伊藤薫 / 編曲: 大村雅朗
E.G:松原正樹
F.G:笛吹利明
Keyboards:西本明
Drums:滝本孝延
Bass:高水健司
Chorus:Buzz


4.ふれて風のように 
作詞・作曲: 尾崎亜美 / 編曲: 鈴木茂
E.G:鈴木茂
F.G:笛吹利明
Keyboards:山田秀俊
Drums:林立夫
Bass:松下英二
Latin:斉藤ノブ
Chorus:尾崎亜美


5.あの時…
作詞・作曲: 竹中尚人 / 編曲: 佐藤準
Gutars:Char
Keyboards:佐藤準
Drums:田中清司
Bass:岡沢茂
Latin:ペッカー
Chorus:Char


6.唇にメモワール 
作詞: 松井五郎 / 作曲・編曲: 鈴木茂
E.G:鈴木茂
F.G:吉川忠英
Keyboards:美久月千晴、佐藤準
Drums:渡嘉敷祐一
Bass:岡沢茂
Latin:浜口茂外也


7.ラジオのように
作詞: 三浦徳子 / 作曲・編曲: 大村雅朗
E.G:松原正樹
Keyboards:西本明
Drums:青山純
Bass:伊藤広規
Latin:ペッカー


8.ごめんねDarling
作詞・作曲: 尾崎亜美 / 編曲: 鈴木茂 
E.G:鈴木茂
F.G:笛吹利明
Keyboards:佐藤準
Drums:渡嘉敷祐一
Bass:岡沢茂
Latin:浜口茂外也
Chorus:尾崎亜美、渡辺有三


9.あの日のあなたに
作詞・作曲: 伊藤薫 / 編曲: 大村雅朗
E.G:松原正樹
Keyboards:西本明、田代マキ
Drums:滝本孝延
Bass:高水健司


10.銀色の星灯り  
作詞・作曲: 伊藤薫 / 編曲: 井上鑑
E.G:今剛
F.G:吉川忠英
Keyboards:井上鑑
Drums:林立夫
Bass:高水健司
Latin:浜口茂外也
Chorus:伊藤薫、渡辺有三


11.あなたへの想いを胸に 
作詞: 岩崎良美 / 作曲・編曲: 大村雅朗
E.G:松原正樹、今剛
F.G:吉川忠英
Keyboards:西本明、田代マキ
Drums:滝本孝延
Bass:長岡道夫


<クリスタルレコード>
SINGIN' RINGIN'
作詞: 水谷啓二 / 作曲・編曲: 佐藤準
Gutars:鈴木茂、堀越信泰
F.G:吉川忠英
Keyboards:佐藤準
Drums:田中清司
Bass:岡沢茂
Latin:ペッカー
Chorus:MISS TONE Jackie、佐藤準、水谷啓二、渡辺有三


ガラスの聖夜 
作詞・作曲: 伊藤薫 / 編曲: 大村雅朗
E.G:松原正樹
F.G:吉川忠英
Keyboards:西本明、田代マキ
Drums:滝本孝延
Bass:長岡道夫
Chorus:Buzz


 「Hurry Up」は、尾崎亜美さんらしい楽しい曲です。コーラスの仕掛けも面白くて、私はこれが大好きで、このアルバムを象徴している曲だと思ってます。ただ、亜美さんはこれをセルフカバーはしておりません。

 「朝の手紙」はすごく勢いあってかっこいい曲で、私はよしりんのコンサートに行った際初めて聞いたのですが、ステージで凄く盛り上がります。一度聴いたら忘れない感じ。作曲は大村雅朗さんなんですね。ふ~む、いい仕事します。

 そして特に珍しいのが、チャーが書いて演奏もしている「あの時…」。アイドルのアルバムとしてはかなり異色かと思いますが、サビのコーラスはチャーがオクターブ下で歌っててそこもなかなかいい感じ。もちろんギターソロがありますが、これがかなりクリーンなトーンで、あれはムスタングの音でしょうか。チャーのファンの人でこれを聞いてない場合は、今すぐでも聞いて欲しいです。こういうメンバーで演奏するのも珍しような???

 あとは「ごめんねDarling」はやっぱり盛り上がるし、「ラジオのように」も面白いし、「あの日のあなたに」は岩崎宏美っぽいし、「SINGIN' RINGIN'」のアレンジがとにかくドラマチックでワクワクするなど、聴きどころは満載。

 やっぱりこの時代のアイドル歌謡は本当にレベル高いですね。ちなみにSpotifyにはこのアルバムあります。


マザー・グース 1stアルバム「インディアン・サマー」の参加ミュージシャン

2022年11月30日 | アルバム参加ミュージシャンの資料

 

 昭和の時代のニューミュージック系のアルバムで、Wikipediaでは参加ミュージシャンがわからないのを、発掘して残しておこうという企画の第二弾です。(第一弾はこちら

 今回紹介するマザー・グースは金沢出身の女性三人組のグループで、1976年にメジャーデビューし2年ほど活動しました。この「インディアン・サマー」は1976年発売の1stアルバム。

 マザー・グースのメンバーは以下の通りです。

金田真由美:ヴォーカル、サイド・ギター
京田由美子:ヴォーカル、リード・ギター
高田幸枝:ヴォーカル、ハーモニカ、パーカッション

 メンバーはこの三人で、何しろ私は地元ですから当時彼女たちがFMリクエストアワーなどにちょくちょくゲストで出て三人だけで演奏しているのを聞きました。が、レコードではもちろんバンドの演奏がバックに入っています。その収録曲は以下の通り。

1.ミュージシャンをやっつけろ!
2.とんでるルーシー
3.男たちのアリバイ
4.洗いたての恋人
5.貿易風にさらされて
6.少年の木造ランプ
7.お前はなぐさめ色
8.アカプルコの夜
9.インディアン・ケイティーの唄
10.メイフラワー号


 曲調としてはウエストコーストということになりましょうか。アコースティック・ギター中心のバンドスタイルですが、それもそのはず演奏は吉川忠英さんとザ・ラスト・ショウ。ということで、参加ミュージシャンは以下の通り。


吉川忠英:アコースティック・ギター、バンジョー、フラット・マンドリン、ドブロ、各種パーカッション

ザ・ラスト・ショウ
 徳武弘文:エレクトリック・ギター
 村上律:スティール・ギター
 松田幸一:ハーモニカ、マウス・ボウ、ベース・ハープ
 河合徹三:エレクトリック・ベース
 島村英二:ドラムス

松任谷正隆:ピアノ
山田秀俊:エレクトリック・ピアノ、ソリーナ
ジョー加藤:フィドル
斉藤ノブ:パーカッション
金山功:ヴィブラフォン
尾崎亜美:手拍子
吉田よしこ:ドブロ・ギター


 意外な名前も見えますが、尾崎亜美さんはメンバーと同世代で仲良しでレコード会社も一緒。スタジオに遊びに来たところ「お前はなぐさめ色」の間奏の手拍子を手伝ったとか。吉田よしこさんは「メイフラワー号」のイントロを弾いたそうで、飛び入りのメンバーも加わった楽しい演奏になっています。

 これを私は当時は聞いておらず、1990年にCD化されたときに聞いて大変気に入りました。その後2005年には紙ジェケで再発もされ、驚くことに今年の6月にも<CITY POP Selections> の一枚としてユニバーサル・ミュージック・ジャパンからまた発売されてました。それだけ評価されている事でしょう。画像の右側は1990年版で歌詞カードはそちらのもので多分LPの復刻でしょう。左の紙ジャケは歌詞カードが違ってボーナストラックもあります。

 残念ながらサブスクにはありませんが、折角再発CDが出てるのでこの機会に多くの人に聞いて欲しいと思っています。演奏もいいのですが、ボーカルの声とコーラスが大好きで、こういうバンドは最近ないですね。

 それにしても、70年代の金沢で高校生の頃からオリジナル曲で地元のコンサートに出演し、自主制作でレコードまで作ってしまう女子達がいたというのは驚きです。私は地元なので余計にそう思うのかもしれません。


アリス 5thアルバム「Alice V」参加ミュージシャン

2022年11月20日 | アルバム参加ミュージシャンの資料

 

 昭和の時代のニューミュージック系のLPでは、歌詞カードに参加ミュージシャンが書いてあることが珍しくありません。一方そういうアルバムをWikipediaで調べてもわからないことが多いので、そういうのはここで残しておこうという企画です。

 今回は、私の大好きなアリスのアルバム「Alice V」をば。先日、デビュー50周年記念コンサートが行われたばかりですが、そこでもこのアルバムから何曲も演奏されていました。まさに彼らの代表作です。ということで、参加ミュージシャンは以下の通りです。

1.今はもうだれも
作詞・作曲:佐竹俊郎/編曲:アリス
矢沢透:Drums
高水健司:Fender Bass
直居隆雄:Electric Guitar "Solo"
谷村新司:Acoustic Guitar、Lead Vocal、Supporting Vocal
堀内孝雄:Acoustic Guitar、Harmony


2.遠くで汽笛を聞きながら
作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:篠原信彦
矢沢透:Drums
高水健司:Fender Bass
矢島賢:Electric Guitar "Solo"
篠原信彦:Piano、Organ
堀内孝雄:Acoustic Guitar、Vocal、Background Vocals
谷村新司:Background Vocals


3.雪の音
作詞・作曲:谷村新司/編曲:青木望
谷村新司:Acoustic Guitar、Vocals
矢沢透:Congos


4.あの日のままで
作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:アリス
矢沢透:Drums
高水健司:Fender Bass
矢島賢:Electric & Acoustic Guitars
堀内孝雄:Acoustic Guitar、Lead Vocal、Background Vocals
駒沢裕城:Pedal Steel Guitar
篠原信彦:Fender "Rhodes" Piano
谷村新司:Harmony


5.僕の想うこと
作詞・作曲:矢沢透/編曲:アリス
矢沢透:Drums
岡沢章:Fender Bass
矢島賢:Electric Guitar
篠原信彦:Piano
(Horn Section)
Tenor:市原宏祐、三森一郎
Baritone:砂原俊三
Trumpet:宮下明、篠原国利、麻生征二


6.音の響き
作詞:矢沢透/作曲:堀内孝雄/編曲:アリス
堀内孝雄:Acoustic Guitar、All Vocals
武部秀明:Fender Bass
矢沢透:Bongos
矢島賢:Electric Guitars
川原正美:Percussions


7.もう二度と…
作詞・作曲:谷村新司/編曲:アリス
矢沢透:Drums
岡沢章:Fender Bass
谷村新司:Acoustic Guitars、Vocal
篠原信彦:Organ
堀内孝雄:Harmony


8.夏の終りに
作詞・作曲:矢沢透/編曲:ボブ佐久間
矢沢透:Drums & Percussions
後藤次利、岡沢章:Fender Bass
栗林稔、篠原信彦:Piano
鈴木康博:Acoustic Guitar
堀内孝雄:Vocal
Wood Winds:星川竜二、藤山明、小出直也、石橋正治


9.指
作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:高水健司
堀内孝雄:Acoustic Guitar、Vocal
高水健司:Fender Bass


10.帰らざる日々
作詞・作曲:谷村新司/編曲:篠原信彦/ストリングス編曲:青木望
矢沢透:Drums
高水健司:Fender Bass
設楽幸嗣、篠原信彦:Piano
谷村新司:Lead Vocal、Background Vocals
堀内孝雄:Background Vocals

 

 これは1976年7月のリリースですが私は中1の夏に買ったと記憶してますので、発売すぐに入手したと思われます。当時はこのクレジットを見ながら「ふ~ん」と思ったり「あれっ?」と思ったり。

 「あれっ?」と思ったのは、アリスは三人組ですが曲によって参加してない人もいるということ。「雪の音」はチンペイさんとキンちゃんだけで、ベーヤンは関わってないです。そして「僕の想うこと」はクレジットにはありませんが、これはキンちゃんのボーカル曲。しかも他の二人の名前が無いのでソロプロジェクト的な感じ。アリスの場合はメンバーがギター二人とドラムだけなので、レコーディングでは他のミュージシャンが参加するわけですが、メンバーの一人しか関与してない曲があるというのは結構先進的だったのではないでしょうか。

 細かいところでは、「今はもうだれも」のチンペイさんの「Supporting Vocal」というのはファルセットで聞こえるあの声かと思います。また、直居隆雄さんのギターはわざわざ「Solo」と書いてあるので、バッキングのギターは弾いてないという事なのでしょうね。そういう記載は「遠くで汽笛を聞きながら」も同様ですが、あの矢島賢さんのギターソロは歴史に残る名演だと思います。

 Bassではわざわざ「Fender Bass」と書いてあるあたりに時代を感じますが、昔はアップライトベースの対義語というかエレキベースの総称でこの言葉が使われたように聞いていますので、「Gibsonもヘフナーもリッケンも一切なしで本当にFenderしか使ってないんですか?」とかいう突っ込みはしません。

 他では、当時オフコースの鈴木康博さんの名前があったり、後藤次利さんが1曲だけ参加してたりもありますが、このお二人はアリスのセカンドライブにも参加してました。後藤次利さんが演奏している「夏の終りに」には岡沢章さんの名前もあるので、ベースが二人参加していることになります。これぞ真のダブルベースですね(ウソ)。そういえば、この曲がキンちゃんの作詞作曲だというのは、あまり知られてないかも。ベーヤンのボーカルだし。私は凄く好きな曲です。

 これはヒット曲も多いアルバムですが、今はSpotifyなどのサブスクでも聞けます。関心がある方は是非どうぞ。ちなみに歌詞カードには「このレコードはかなりレベル高くカッティングされていますので、プレーヤーの針圧を重めにして聞いて下さい。」とあります。当時聞いてたのは実家のモジュラーステレオだったので、「いや、そんな事言われても。」と思いました。別に普通に聞けましたけど、確かに音もでかいし、かなりダイナミックレンジが広いというか、メリハリのある音だとは思いました。いいアルバムですよね。


アリス1を眺めてたら

2019年08月16日 | アルバム参加ミュージシャンの資料

 アリスのファーストアルバムを久々に眺めてたら色々と発見がありました。というか、主に一曲目の「アリスの飛行船」。

 この曲はまだキンちゃんことドラムの矢沢透さんが加入前で、ドラムは猪俣猛さんです。そしてアコースティックギターは石川鷹彦さん。この人が関わったのは「冬の稲妻」からかと思ってたら、ここでもギターを弾いてたんですね。しかもアリスのお二人は弾いてないという。

 この曲のクレジットだけ見て「アリスはギター弾けない」とか「レコードでは全部石川鷹彦が弾いてる」とかいう人がいるのでしょうね。このアルバムでも他の曲はアリスの二人が弾いてて、チンペイさんがエレキギター弾いたり、ベーヤンがワウを使ったりしてます。

 また、ここには録音日時まで書いてあるのですが、これが1971年12月13日と14日。これはWikipediaにあるアリス結成とされる日より10日ほど早いです。アリスが「走っておいで恋人よ」でデビューするのは翌年3月でそちらにもまだキンちゃんはいないので、もしかしたらこの時にデビュー曲も一緒にレコーディングされてたのかもしれません。

 そして、このアルバムの発売は翌1972年の9月。ということは、この曲は録音から10ヶ月くらい寝かされてたということになります。その頃にはもうキンちゃんも加入してましたが、新メンバーで録音し直したりはしなかったんですね。

 あるインタビューで見た話ですが、当時キンちゃんはよくディスコに行ってて、たまたま出たばかりのアリス1を持ってたことがあるそうな。彼はいつも洋楽の新譜を持ってたので、そのアルバムもそうかと思った知り合いのDJが勝手にかけたところ、いきなり「アリスの飛行船」が流れたのでみんな踊りが止まってずっこけたとか。

 また、この曲のストリングスのクレジットが6-4-2-2になってて、当時は「変わったグループ名前だなあ」と思ってたのですが、今になって考えてみると、第一バイオリン6人、第二バイオリン4人、ビオラ2人、チェロ2人という意味ではないかと思いました。デビュー前のグループのレコーディングであることを考えると、かなり豪華ですね。

 なんにしても、曲の構成とかテクニックとか色々な面で初々し過ぎる部分はあるにしても、1stからアリスらしいというのはさすがです。今も全部覚えてますし。

 なお、ラストの「明日への讃歌」でキンちゃんが使ってたパーカッションは、ヤマヨのチューナブルタンバリンという楽器だそうです。今では教材とか体育祭の応援用に使われたりするようですが、アリスのコピバンをする人は必需品でしょうね。ギターやドラムに比べるとお手軽なのでつい買ってみたくなります。ただし使う機会はなし。でも、欲しかったり‥。